ニュース

PVを公開! 天野喜孝氏らトップクリエイター陣が製作するオリジナルアニメ「ジビエート」、2020年夏公開決定。

2020年夏 放送予定

 海外に向けて「和」をテーマに情報発信を行なう「ジビエートプロジェクト」(運営:ジビエートプロジェクト製作委員会)は、その集大成となる「ジビエート」のアニメ化を決定し、PVを公開した。アニメの放送予定は2020年夏の予定。

 ジビエートプロジェクトは、世界でも人気の高い、ゲーム、漫画、アニメなどのジャンルから日本を代表するトップクリエイターが「和」の情報を発信するプロジェクトとして2018年10月に発足した。天野喜孝氏、芹沢直樹氏、古代祐三氏など、日本のゲーム・漫画・アニメを中心としたカルチャーシーンで活躍する“レジェンド”クリエイターが集結している。

 アニメ「ジビエート」は、「ファイナルファンタジー」のイラストレーターでもある天野喜孝氏がキャラクターデザイン(原案)、世界12カ国で同時発売された漫画「コミック版バイオハザード」を執筆した漫画家・芹沢直樹氏がモンスターデザイン、そして、世界で評価が高い「イース」や「アクトレイザー」などのゲーム音楽を産みだしたサウンドクリエーター・古代祐三氏が劇伴音楽を担当する。

 今回公開されたPVは、7月4日から7月7日(現地時間)にロサンゼルスで行なわれた「Anime Expo 2019」のクロージングセレモニーにて、世界最速となる7月8日10時頃(日本時間)に公開されたもの。

 同作品は、PV公開を皮切りに、海外を拠点にプロモーションを開始。今年度中に、アメリカにてアニメ製作発表会が行なわれる予定。また、新たな日本を代表するクリエイターとのコラボも発表予定で、グローバルを意識した作品作りに注力するとしている。

【「ジビエート」アニメーションPV】

天野喜孝氏が10年ぶりのアニメキャラクターデザインを担当

 天野喜孝氏がキャラクターデザインに関わるのは2009年にテレビ放映された「ジャングル大帝 -勇気が未来をかえる-」(製作:手塚プロダクション、フジテレビジョン)以来10年ぶりとなる。アニメの制作陣はまだ未公開だが、制作においても“レジェンド級”スタッフが担当する予定。情報は随時公開される。日本が誇るトップクリエイター、そして、スタッフが集結した、まさに“オールスターコンテンツ”ともいえる作品となる。

 2016年に天野喜孝氏はアニメ・エキスポのオープニングとエンディングのセレモニーにゲスト出演しており、今回3年ぶりにPV発表の場として画面越しに登場している。

作品概要

【アニメ「ジビエート」】

 舞台は2030年の日本。地球全土にあるウイルスが広まっていた。

 ウイルスの感染者は怪物になり、年齢、性別、人種により姿が変化する。そのウイルスは、変化する多様な種類から「ジビエ(ジビエのようにバラエティに富んでいる)」と呼ばれた。

 そんな荒廃した日本に現れた、一組の侍と忍び。

 江戸時代初期からタイムスリップしてきた2人は、ジビエを治す研究をしている博士に協力し、行動を共にすることになる。

 時を置かず襲い来る数多のジビエ、食糧を求めて旅人を襲う無法者、周囲を敵に囲まれた命懸けの旅が始まる……。

キャラクター・登場人物(一部)/キャラクターデザイン原案:天野喜孝氏

・神崎 千水(かんざき せんすい)

 江戸時代前期からタイムスリップしてきた侍。戦国時代、日本刀と西洋刀の二刀流を武器に数多の敵を切り倒し、「千人斬り」の異名を持つが、現在は不殺を誓っている。

「峰打ちだ……もう二度と人は斬らぬ。俺の刃は人を斬る為のものでは無い」
「人は千人斬ってきた。だが怪物はまだまだ斬り足りん!」

・キャスリーン

 博士の助手を勤める少女。西洋人とのハーフで、前向きな性格。戦闘は得意でなく、現代に来たばかりの千水達を救う。

「希望を持たなきゃ、翼も生えてこないわよ」
「怖いと思うのは信頼が足りないからよ、私は千水を信じてる……」

・真田 兼六(さなだ けんろく)

 千水と一緒に江戸時代前期からタイムスリップしてきた忍。信濃の戦国大名だった真田の一族。明るいムードメーカータイプで、爆弾を武器にジビエと戦う。

「敵を欺く、これ我が神髄なり!」
「その昔……許嫁を守れなかった。だから今度は……必ず守る!」

クリエイター陣のコメントを紹介

【キャラクターデザイン原案・天野喜孝氏コメント】

“新しい時代に向けて時代に合ったエンターテインメントの在り方を発信してほしい”

 こんなエピソードがある。アメリカで出版したDCコミックでイギリスのSF作家ニール・ゲイマン原作「サンドマン 夢の狩人-ドリームハンター」(2000年)の作画を担当していたが、いまだに出版されている。スペイン語になったりフランス語になったりと。英語圏に出ていくと、結果的に一気に広がる可能性がある。ジビエートプロジェクトはそんな作品になると、期待をしています。

【モンスターデザイン・芹沢直樹氏コメント】

“学生時代に個展で始めて見た天野先生と今コラボできるなんて夢のようだ”

 世界的に有名な天野先生とこれから発表される様々な有名なアーティストと一緒に仕事ができる、そして海外に向けて発信していく巨大なプロジェクトなので緊張していますが、それに相応しい作品にできるだろうと思いますし、その一員として頑張っていきます。是非期待して待っててください。

【劇伴・古代祐三氏コメント】

“作品と一緒に日本の和をアピールできる、そんな音楽を世界に発信したい”

 ここまでスケールの大きい作品は初めてですね。キャラクターも世界観も素晴らしく魅力に溢れていますので、それらをより一層引き立てる、ユニークな世界を持った音楽を作りたいと思っています。ジビエートはグローバルに、より多くの方々に語り継がれるものになる、そんな予感がいたします。