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これこそが"現代の戦争"なのか? 「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア」あまりに凄惨でインパクトのあるプレイデモを展開
2019年6月13日 16:17
ACTIVISIONは、今回E3では一般ブースを出展せず、プレス向けに「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア」のリアルタイムプレイデモを公開した。
今作は「CoD」の、そして「モダン・ウォーフェア」の最新作である。「CoD」は複数の開発メーカーで、様々なテーマを扱っているが、「モダン・ウォーフェア」と、「ブラックオプス」シリーズはナンバリング展開を行なっている。本作は本来なら「モダン・ウォーフェア4」となるが、そうではなく、改めて現代の戦いを描く、ある意味リブート作品となるという。
"現代の戦争を見つめ直す"という今作のテーマは、今回のプレイデモで非常に明確になった。プレイデモの舞台はロンドン。通報を受けたテロ対策チームは怪しい車を追っていた。渋滞でごった返す中すぐ前にいる車。プレーヤーキャラクター達は銃を構え車を追う。その追跡に気がついたのか、車から男が飛び出し、こちらに降伏するように手を振る。しかし次の瞬間、車が突進、交差点のど真ん中で大爆発を起こす。
閃光と轟音、煙、そして爆発と同時に動き出したテロリストは無差別殺戮を開始する。車のボンネットに駆け上がり運転手をサブマシンガンで蜂の巣にするテロリスト。凄惨な銃撃戦が始まった……。
そして数日後、テロの実行組織の隠れ家を特定し、特殊部隊はその殲滅を行なう。電車も走っており、多少貧しそうだがありふれた住宅街の生け垣に、完全武装の男達が集い、民家に突入する。その行動は非常に静かだ。開いている2階の窓から簡易はしごをかけて侵入、1階の裏口を開けて入ってきた仲間と合流する。台所のドアを開けた女を引きずり倒し、声を上げさせずに無力化する。
ここの場面のテロリスト達は、これまでの作品のように戦闘服に身を包んだりしていない。我々と同じように、普段着の、街ですれ違っても気がつかない平凡な人たちだ。しかし特殊部隊は彼らの姿を見つけた瞬間射殺していく。警告も、交渉もしない。何か話し合っている部屋の電気を撃ち、暗闇にすると同時に暗視装置を装着、戸惑っている彼らを射殺する。
1人の男は錯乱し女を人質に取る。男を射殺したが、次の瞬間女が銃を抜いてこちらを撃とうとする。しかしプレーヤーはそのときには女をポイントし、引き金を引いている。どんなときにも油断せず、無力化など甘いことは言わずに撃っていく。刑事ドラマなどとは大きく価値観の異なる「テロリストとの戦い」がまざまざと展開していく。
それは見方によると"虐殺"に近い。ベッドに隠れているのがわかれば警告もせずにベッドごと打ち抜く。赤子が泣いている部屋で子供を抱き上げようとする母親も油断なく拘束する。非常に恐ろしく、凄惨で、陰惨な場面が展開して、見ている筆者は何度も「うわ……」という声を上げてしまった。
屋根裏の隠し部屋には女がいた。彼女は降参して手を頭の後ろに組んでいるが、こちらの隙を見て机の上のものに手を伸ばそうとする。1度撃っても、まだその行動をやめない女に、プレーヤーは彼女の頭を打ち抜く。そこには自爆装置があった。そして詳細な地図や計画表、この情報はさらなるテロとの戦いに続いていくのだ……。
今回見た映像は非常にインパクトがあり、強く印象に残る。正直「ここまで描くのか……」と圧倒されてしまった。そこには戦闘の高揚感や爽快感など、これまでの「CoD」で盛り込まれていた要素を徹底的にそぎ落とした戦場の姿だった。開発者達の"覚悟"が前面に出たムービーだと感じた。今回の情報はとても話題を集めると思う。そして「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア」がどんな作品となって世に出るか、気になるところである。