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「BlueStacks」を通じてSteamでモバイルゲームが遊べる!BlueStacks、SDK「BlueStacks Inside」を発表

6月5日 発表

 BlueStack Systemsは、モバイルゲームをPCゲームプラットフォームにパブリッシュすることを可能とするSDK(Software Development Kit)「BlueStacks Inside」を発表した。

 同社はAndroidゲームをPCの画面でプレイすることをコンセプトとしたゲームプラットフォーム「BlueStacks」を開発・運営しており、この技術を応用してモバイルゲームをPCゲーム化できるワンステップSDK「BlueStacks Inside」を開発した。これにより、SteamをはじめとするPCゲームプラットフォームにモバイルゲームをパブリッシュすることが可能になる。

 現在「BlueStacks Inside」はクローズドで提供されており、今後、KOG、Funplus、Fabled GameStudioをはじめとするメーカーのタイトルのリリースが予定されている。Fabled Game Studioによる「Pirates Outlaws」は既にSteamのストアに並んでおり、8月に正式リリースとなる予定。

モバイルゲームをPC展開することのメリット

 近年、スマートフォン向けにハイスペックなゲームが多く開発されているが、グラフィックス再現性やゲーム操作において、高性能なスマートフォン端末でなければ快適に遊ぶことが難しいケースが多く見受けられる。同社は「SDK『BlueStacks Inside』は、このような状況を改善することを目的に開発されており、ゲームメーカーは、莫大な開発コストや時間を掛けることなくモバイルゲームをPC展開することが可能となるため、既存のモバイルゲーマーの救済に加えて、課金率が高いPCゲーマーにもリーチを広げることができる」と述べている。

【Funplusのグローバルオペレーション責任者 Mike Peng氏のコメント】

 モバイルとPCの優良ゲーマーは、約8割重複していると認識しています。Steamにタイトルを出すことにより、ターゲットの裾野を広げると同時に、既存優良ユーザーの長時間プレイ及びARPU向上が期待できます。

SDK「BlueStacks Inside」について

 「BlueStacks Inside」は、その名のとおりBlueStacksのエンジンが内包される形式が取られている。「BlueStacks Inside」によりパブリッシュされたゲームは、他のSteamのタイトルと見分けが付かない状態でSteamのストアに並び、PCゲームとして楽しむことができる。

BlueStacksとSteamのパートナーシップ

 同社は、課金システム(Steam Wallet)との連携だけでなく、Steamのコミュニティ、おすすめアイテム、キュレーター、特集におけるプロモーションを含むパブリッシングを支援する。「このパートナーシップの魅力は、デベロッパー側で追加の開発を行なわずに、Google PlayやApp Storeに加えて、4,000万ものDAUを誇るSteamのユーザーベースにリーチできること。ユーザーがSteam上の様々な情報やコンテンツにアクセスすることにより、コミュニティの活性化にも繋がると考えます」とFabled Game StudioのゲームプロデューサーであるNicolas Lavergne氏は述べている。また、KOGのVPであるRafael Noh氏は「私たちはプレーヤーの皆さんにお好きな環境を選択してゲームをお楽しみいただきたいと考えています。『BlueStacks Inside』は、PC でゲームを遊びたいプレーヤーの皆さんにとって最適な環境を提供してくれるのです」とコメントしている。