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「ケイデンス・オブ・ハイラル：クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説」開発者ミニインタビュー
「『ゼルダの伝説』の楽曲もたくさん入ってますよ！」
2019年6月1日 18:07
- 【BitSummit 7 Spirits】
- 6月1日～2日 開催
- 会場：京都市勧業館みやこめっせ
- 【ケイデンス・オブ・ハイラル】
- 6月発売予定
- 価格未定
- CEROレーティング：B（12歳以上対象）
スパイク・チュンソフトが6月の発売を予定しているローグライクリズムアクション「ケイデンス・オブ・ハイラル：クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説」の最新プレイ動画が、6月1日と2日に京都市勧業館みやこめっせで開催されているインディゲーム関連の展示会「BitSummit 7 Spirits」にて上映されている。
「クリプト・オブ・ネクロダンサー」は、プレイするたびにダンジョンの構造やアイテムの配置が変化する「ローグライクゲーム」のシステムを採用しながらも、リズムに合わせてプレイする「リズムアクションゲーム」の要素も取り込んだ、これまでにないダンジョン探索ゲーム。プレーヤーは音楽のビートに合わせてキャラクターを操作し、モンスターを倒しながらランダム生成されるダンジョンを突き進んでいく。これまでにない、リズムゲームとアクションRPGの融合で人気を集めた。開発はBrace Yourself Games。
「ケイデンス・オブ・ハイラル」は、「クリプト・オブ・ネクロダンサー」のシステムをベースに、「ゼルダの伝説」のキャラクターやフィールド、アイテムなど世界観を盛り込んだ。プレーヤーは、リンクやゼルダ姫を操作し、ランダム生成された地上世界とダンジョンを探索していく。「ゼルダの伝説」の曲をリミックスした楽曲をはじめ、聴き慣れた軽快なBGMに合わせ、敵との戦いや謎解きを楽しめる。
5月31日に配信された任天堂のWEB配信番組「Indie World 2019.5.31」ではいち早くプレイ動画もお披露目となり、6月発売と言うことで期待感も高まっている。
「BitSummit 7 Spirits」の任天堂ブースでは、「Indie World 2019.5.31」で公開された「ケイデンス・オブ・ハイラル：クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説」の最新プレイ動画が流されている。時間帯によっては開発したBrace Yourself GamesのCEOを務めるRYAN CLARK氏とLead Designer and Programmerを担当するOLIVER TRUJILLO氏が任天堂ブースにいることもあり、そのときには来場者から一緒に写真を撮って欲しいとリクエストがあるなど、人気開発者として高い知名度を得ている。
今回は「ケイデンス・オブ・ハイラル：クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説」について、短い時間ながらお話を伺うことができた。
「ケイデンス・オブ・ハイラル」開発者ミニインタビュー
――まずは6月発売決定ということでおめでとうございます。非常に楽しみです！ 「クリプト・オブ・ネクロダンサー」の制作時から今回のように他の作品とのコラボレーションを考えたことはありましたか？
OLIVER TRUJILLO氏： 「クリプト・オブ・ネクロダンサー」のDLCを制作したときに、他のキャラクターを追加したことはあったのですが、そこで終わりにしようと思っていました。しかし今回「ゼルダの伝説」のキャラクターで開発できるという話になり、そこからこのような大きなコラボを行なうことになりました。
――任天堂に「ゼルダの伝説」とコラボさせて欲しいという要望はBrace Yourself Gamesさんの方から出されたのですか？
二階堂利久氏：Brace Yourself Gamesさんとスパイク・チュンソフトの2社から任天堂さんに「“ゼルダ”のキャラクターで『クリプト・オブ・ネクロダンサー』のDLCを制作できないでしょうか？」とお願いしました。そうすると、任天堂さんから「それでは試してみましょう」というお答えをいただき、話を進める中で盛り上がり、いつの間にか完全新作の「ケイデンス・オブ・ハイラル」として制作することとなりました。
――ちなみに任天堂のゲームはお好きで、プレイされていましたか？
OLIVER TRUJILLO氏： もちろんです！（笑）
RYAN CLARK氏： 日本に来る飛行機の中はもちろん、ホテルでもずっと「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」で遊んでいます。
OLIVER TRUJILLO氏： 子供の頃からファミリーコンピュータでゲームをプレイしていて、よく父と「ゼルダの伝説」をプレイしていました。
RYAN CLARK氏： 私は「リンクの冒険」が大好きですね。任天堂の大ファンです。
――任天堂さんにはたくさんのIPがあり、音楽という繋がりでは「MOTHER」なども良いかと思うのですが、今回「ゼルダの伝説」とコラボしようと考えたきっかけはどういった所でしょうか？
OLIVER TRUJILLO氏： 理由としては、「クリプト・オブ・ネクロダンサー」のゲーム性に1番合いそうなのは「ゼルダの伝説」なので、“ゼルダ”であれば、そのまま「クリプト・オブ・ネクロダンサー」の世界に綺麗に持ってくることができるというところからです。「ゼルダの伝説」とコラボできることとなり、「これは良いゲームができあがる」と思いました。
――“ゼルダ”にも数多くのシリーズがあり、グラフィックスを拝見したところ「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」がベースになっているようですが、「風のタクト」など様々なシリーズがあります。今回なぜ「神々のトライフォース」をベースにしたのでしょうか？
OLIVER TRUJILLO氏： いくつかの“ゼルダ”のタイトルを参考にしましたが、特に2Dの“ゼルダ”を参考にしています。それは元々「クリプト・オブ・ネクロダンサー」が8ビットのゲームですので、「クリプト・オブ・ネクロダンサー」に合うのは2Dの“ゼルダ”だと考えました。「神々のトライフォース」がベースとなっていますが、グラフィックスなどは「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」などのタイトルも参考にして作っています。
――収録楽曲や収録楽曲数はどれくらいになりますでしょうか？
二階堂利久氏：いっぱいあります。収録曲につきましてはお楽しみにお待ちください。
――今回の「ゼルダの伝説」とのコラボレーションで1番大切にしているのはどういった点でしょうか？
RYAN CLARK氏： 「ゼルダの伝説」も「クリプト・オブ・ネクロダンサー」も、どちらもファンの方が多いゲームです。どちらのファンにとっても気持ちよく遊べるようなゲームにしたいと考えていました。
結果として両方のファンがプレイしても最高の経験ができる出来となっていると思います。
OLIVER TRUJILLO氏： 「ケイデンス・オブ・ハイラル」は、両方の作品の良い要素がミックスされた作品として仕上がっています。「クリプト・オブ・ネクロダンサー」はけっこう高難易度なゲームで、一方「ゼルダの伝説」は探索が重要な要素の1つです。探索を行なう中で難易度は一定の高さを保ちながら、決して理不尽にならないよう、納得できる死に方を何度もすることになるゲームだと思います。
――今回のコラボレーションの制作過程で難しかったことはありますか？
RYAN CLARK氏： 我々はインディデベロッパなので、ゲームを作り始めるとすぐみんなに「こんなゲームを作っているんだ」と話してしまっていましたが、今回は任天堂さんと大きなコラボレーションということで、なかなか言えることがないので、ファンの方を待たせるだけになってしまったのはけっこう心苦しかったですね。
――“ゼルダ”といえば、フックショットやブーメランなど数多くの独特なアイテムなどが登場します。「ケイデンス・オブ・ハイラル」でもそういった武器やアイテムなどは登場するのでしょうか？
OLIVER TRUJILLO氏： 我々が面白いと感じた“ゼルダ”のアイテムをたくさん入れてあります。どんな武器やアイテムが入っているかは、実際にプレイするまでは想像にお任せします（笑）。
“ゼルダ”の武器やアイテムが、「クリプト・オブ・ネクロダンサー」のリズムベースのゲームシステムにマッチするよう深く考えられた上で導入されています。アイテムをリズムとマス目に合わせ、動きなどを色々変えています。
――では最後に、発売を心待ちにしている「クリプト・オブ・ネクロダンサー」と「ゼルダの伝説」のファンに向けて一言お願いします。
OLIVER TRUJILLO氏： 「ケイデンス・オブ・ハイラル」では「クリプト・オブ・ネクロダンサー」のファンも「ゼルダの伝説」のファンも違和感なくプレイを楽しめるよう、そして「クリプト・オブ・ネクロダンサー」の期待されている高難易度な部分と、「ゼルダの伝説」で期待されている部分を上手く合体させていると思うので、多くのみなさんに楽しんでいただけたら嬉しいです。
RYAN CLARK氏： 「ケイデンス・オブ・ハイラル」はものすごくエキサイティングなプロジェクトで、実際に作ることも楽しく、遊ぶ人たちも同じくらいエキサイティングな経験ができ、楽しんでいただきたいと思います。
――発売を楽しみにしています。ありがとうございました。
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