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【静岡ホビーショー】「クルーズチェイサー ブラスティー」、5インチフロッピー、マイコン時代のゲームロボが、33年の時を越えてのプラモデルに!

発売日・価格未定

 会場で思わず「ありがとう!」と心の中で叫んでしまったのが、グッドスマイルカンパニーのプラモデル「MODEROID ブラスティー」だ。1986年に当時マイコンと呼ばれていた、コンピューター向けゲーム「クルーズチェイサー ブラスティー」の主役メカのプラモデルである。発売日・価格未定。

 「クルーズチェイサー ブラスティー」は、PC-8800シリーズ、X1シリーズ、PC-9800シリーズで発売されたゲームで、当時のスクウェアから発売された。メカデザイン、アニメーション制作は日本サンライズ(現:サンライズ)である。筆者はこの当時、X1ターボで、このゲームに夢中になり、付録についていた設定資料集を穴が空くほど眺めた。特別な思い入れがあるロボットだ。まさか、その立体化が行なわれるとは、個人的な話で申し訳ないが、とてもうれしい。

ロボット形態とクルーズ形態に変形可能な設定。試作品では両形態が展示されていた

 「機動戦士Ζガンダム」で様々なデザイナーが手がけるユニークなMSが登場するのが1985年。「ブラスティー」が生まれたこの年代は、デザイナーが想像力の翼を広げ、個性的なロボットが生まれ始めた時代だといえる。ブラスティーは宇宙空間での運用を考え、フレキシブルに稼動し、様々な場所に噴射方向を向けられる球形のスラスターユニットのデザインが大きな特徴だ。他にもビームを張り巡らせて敵の攻撃を防ぐビームシールド、巨大なセンサーユニットがついた大型のビーム砲など、様々なアイディアが盛り込まれたメカなのである。

 会場では詳しい話を聞くことはできなかったが、試作品ではロボット形態と、巡航形態の2つがきちんと展示されていた。変形モデルか、それとも選択式組み立てモデルかも現時点では不明だが、ゲーム内でもきちんとアニメーションで変形するその両形態を再現しているのがわかる。当時では願っても手に入らなかった、現代だからこそ可能な詳細なディテールで筆者の思い入れの強いロボがプラモデルで発売されるという奇跡を、まずは祝いたい。

丸いスラスターユニット、巨大なビーム砲が巡航形態で機首になるなど、様々なアイディアが盛り込まれているデザインを、きちんと立体化しているのがわかる。マイナーな題材であるが、筆者には超ストライクである。まさかこのロボの立体商品化が実現するとは!