【静岡ホビーショー】「FGO」をディフォルメプラモに！　BANDAI SPIRITS新ブランド「ぷちりっつ」スタート。フィギュアに負けない精密なディテール表現を実現

　BANDAI SPIRITSの新しい挑戦がSDキャラクタープラモデルブランド「ぷちりっつ」である。シリーズ第1弾として、スマホ向けRPG「Fate/Grand Order(FGO)」のキャラクターとなる。第1弾の「シールダー/マシュ・キリエライト」が8月発売予定で、価格は1,512円。この後、「キャスター/ネロ・クラウディス」、「アヴェンジャー/ジャンヌ・ダルク[オルタ]」が発表された。

　「ぷちりっつ」の大きな特徴はその繊細なディテール表現にある。SDキャラクター商品はどうしても小さくなるため、ディテール表現が甘くなる。しかし「ぷちりっつ」は、ガンプラなどで培った金型技術により、鎧や服などの細かいディテールを精密に再現。髪や顔周りはフィギュアプラモデル「フィギュアライズバスト」の技術を活用し、複数のパーツをはめ込むことで眉や目の輪郭などを塗装を使わずに細かく表現し、瞳はシールを貼ることで、塗装フィギュアに劣らないかわいらしい表情を作ることができる。

「ぷちりっつ シールダー/マシュ・キリエライト」。組み立てやすく、しかし大スケールのフィギュアに負けない精密なディテール表現で、新しいファン層を取り込む

　開発者は本シリーズを「プラモデル初心者の入門用」としており、プラモデルを組み立てたことがない人、キャラクターが好きな人に手にしてもらいたいと考えている。手足も部品を挟み込む構造は極力減らし、はめ込むことで組み立てられる。フィギュアファンにも魅力的なディテール表現を実現することで、新しいファンを取り込みたいとのことだ。

「ぷちりっつ キャスター/ネロ・クラウディス」

「ぷちりっつ アヴェンジャー/ジャンヌ・ダルク[オルタ]」

塗装ではなく、素材の組み合わせで独自の質感を出そうというフィギュアプラモデル「フィギュアライズラボ」。バリエーションや商品の展開が遅めなのは、1つの商品で様々な実験を行なっているためだという。2019年内発売の新商品は“髪の毛”のみを展示。根元から徐々に毛先に行くにつれ透明になっていく表現も、複数のマテリアルを重ね合わせることで実現しているという