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2D対戦格闘「BLADE ARCUS Rebellion from Shining」公式大会開催

さすがトップクラスの選手が集合! 発売2日でここまで研究されている!!

3月16日 開催

会場:Red Bull Gaming Sphere Tokyo

 セガゲームスは、プレイステーション 4/Nintendo Switch用2D対戦格闘「BLADE ARCUS Rebellion from Shining」(ブレードアークス リベリオン フロム シャイニング)の発売記念公式大会を東京・中野のRed Bull Gaming Sphere Tokyoで開催した。

 イベントには、同作のプロデューサーを務める鈴木 誠氏をはじめ、実況にTeam Godsgardenの神園さん、MCにセクシー齋藤さん、ゲストに声優の下田麻美さんを迎えて大会が行なわれた。

左は解説を担当した神園さん、右は鈴木プロデューサー

 ほぼ1日を通して行なわれた同大会だが、従来シリーズ作品の大会に出場し名声を馳せ、常連と呼ばれる選手達も数多く参戦。多くの来場者が詰めかけ、準々決勝からWEB番組も実況配信され、大会は多いに盛り上がった。なにせ、新作発売後初の大規模大会ということで、実質ここから歴史は始まると言って良く、そういった意味でも意義深い大会となった。

大会は東京・中野のRed Bull Gaming Sphere Tokyoで開催された

 そんな中、準決勝に勝ち残ったのはパンピーナ選手、女子トイレ選手、ジャンケンマン選手、そしてgamera選手。準決勝のパンピーナ選手と女子トイレ選手との戦いは最終セットにまでもつれ込み、ラストは紙一重のところでパンピーナ選手の勝ちとなった。一方、とにかく冷静な試合運びで会場中から注目を集めていたgamera選手は、安定した戦いでジャンケンマン選手との戦いに勝利し、決勝に挑むことになった。

 gamera選手は決勝に挑む前にコメントを求められると「せっかくの新バージョンなので新キャラクターを使い、他の人の手本になるよう見せていきたい」とコメントし、余裕を見せた。gamera選手は使用スキルに体力ゲージの回復を採用。どんなに攻め込まれても体力ゲージの回復で復活し、安定した戦いを繰り広げるのが特徴的だった。

写真左がパンピーナ選手。写真右がgamera選手

 ところが決勝戦の初戦を取ったのはパンピーナ選手。押し気味に試合を進め1ラウンド目を取り会場を沸かせた。gamera選手は2ラウンド目を取り返すも3ラウンド目でパンピーナ選手が取り返すなど、拮抗した決勝戦となった。しかし4ラウンド目を取ったgamera選手が5ラウンド目も一気に勝負を決めて1試合目を先取。高度な試合展開に解説を担当した神園さんも「相手選手の手の内がお互いにわかっていて、1ラウンド目の戦術が2~3ラウンドでは通用しなくなっている」と舌を巻いた。

 決勝戦のルールがBO2であるため、1試合目が終了した時点で、gamera選手が優勝に王手をかけた状態に。2試合目の1ラウンド目は、gamera選手の読みがピッタリはまり先取。続く2ラウンド目もgamera選手は絶妙な距離感から攻撃を的確に決めラストは相打ちになるも勝利。3ラウンド目も、gamera選手の鉄壁の守りを崩すことはできないパンピーナ選手は体力を削られていき、結果的に2試合目はストレートでgamera選手が勝利を飾り、発売記念公式大会の優勝を決めた。

 下田さんは大会の感想として「感動しました! gamera選手はどこまで強くなるんだろうと思いました。gamera選手が今後さらにスキルアップしたら、みんなでgamera選手を倒す『gamera CUP』とか開催されたりして。それくらい強い」と興奮気味にコメント。

 神園さんも「みなさん上手くて、『BLADE ARCUS Rebellion from Shining』が好きなのがわかった。これだけのメンツが集まりみんな安定感がある。そんな中、(発売間もないのに)新キャラクターを使っていた人は印象に残っている。今後はパンピーナ選手とgamera選手がシーンを引っ張っていくと思う」と分析した。

今回の大会のトーナメント表
優勝したgamera選手にはトロフィーが贈られた

 gamera選手は優勝した感想について素直に「嬉しい」とコメント。発売から実質2日しか時間が無かったわけだが、「全キャラクターのガードからの硬直時間のチェックや、その後どれくらい動けるのか? どの技が当たりやすいのか? どういう動きをすれば勝てるのか? などをすべてチェックした」という。会社を休んで20時間ほど費やして「BLADE ARCUS Rebellion from Shining」を研究し尽くしたのだとか。

 スキルに体力の回復“ヒール”を選択した理由は、「攻撃力を強化しても16%しかアップしない。その点、体力は1万で“ヒール”を使用すれば5千も回復する。また、ダメージを受けてもサポートゲージが貯まるので、一概にダメージを受けることは悪いことではない」と論理的にスキルの選択理由を明かした。“ヒール”以外のスキルの選択については「電光石火でスピードアップを図ると(対戦相手が)反応できなくなるので、現状ではヒールか電光石火の二択だと思う」とgamera選手。だが「スピードがアップすると操作が難しくなるのが悩みどころ」ということで“ヒール”を選択したのだという。

 また、顔色1つ変えず冷静に試合を進めるgamera選手だけに、報道陣からは「メンタルを冷静に保つ秘訣は?」という質問が飛んだ。これには「やられても、運が悪かったと思うくらいにしている」と答えたが、そのウラには「自分はたくさん練習して、野良の試合などでも勝っている。練習量と実力は負けないと思っている」と語り、桁外れの練習量に裏打ちされた実力がベースにあるからこそ、その上で展開が不利に展開する瞬間があったとしても「運が悪い」と割り切れるのだろう。gamera選手の凄みの一端を垣間見た瞬間だった。

 最後に鈴木プロデューサーは「2021年は30周年なので、今後盛り上げていきたいと思います。でもその前に『BLADE ARCUS Rebellion from Shining』を盛り上げて、みなさんにプレイしてもらえるようにしたい」とコメント。同時に開催された体験会などにはこれまで遊んだことがない人なども来場していたことを明かし、手応えを掴んだようだった。

gamera選手、優勝おめでとうございます!