ニュース

ディライトワークス、巫女と日常をすごす最新作「ミコノート」とは?

第6のスタジオMIRACLE POSITIVE STUDIOSがアジアのスタジオと仕掛ける新作を発表

2月5日 発表

 ディライトワークスは2月5日、制作部の1つである第6制作部のスタジオ名を「MIRACLE POSITIVE STUDIOS」とし、スタジオ方針を発表するとともに、新作を発表した。

 スタジオ方針としては、「アジア全体を対象とした外部パートナーとタッグを組み、世界的ヒットを産み出すプロデューサー集団を目指す」としている。背景としては、中国や韓国などアジア圏の高い開発力を持ったゲーム会社とアライアンスを組むことで、「感動で世界をポジティブにする!」をテーマに、新たなゲームを世界にむけてリリースしていくという。

 主な事業内容は「新規IP立ち上げに関するプロデュース」、「既存IPに関するコンテンツプロデュース」としており、同社WEBページでは、スマートフォン用ゲームタイトルのプロデューサーを務めるキャリア採用を行なっている。

【「MIRACLE POSITIVE STUDIOS」のスタジオ名の由来】

 エンタテイメントは人々に感動を与えるものであり、心をゆさぶる感動がポジティブな感情を広げ、未来をポジティブに変化させる力になると信じています。そんな奇跡(ミラクル)を生み出すスタジオでありたいとう想いをスタジオ名に込めています。

 また、スタジオロゴに配置したカラフルな“STUDIOS”の文字は、様々な才能が集まる様子をイメージしています

 発表会には、最初にタッグを組むことになるアジアのゲームデベロッパ「MADORCA」のNa Jiung代表取締役が登壇。「MADORCA」には「オタクの世界はここにある」と語り、ゲーム、アニメに精通した集団であることをアピール。「MADORCAのゲームを世界中のオタクに届けたい!」と意気込みを語る。

 「MADORCA」は、3Dキャラクターだが2Dアニメーションらしく表現できる技術を持ち、キャラクターアートにおいてもPCやコンソールタイトルにも利用できるハイクオリティなグラフィックスを作成できるという。また、コンソールクラスのポストエフェクトをモバイルに最適化する技術も自社に持つ。

 そんな「MADORCA」と共に作成している新作タイトル名は「ミコノート」。ゲームプロデューサーは加藤 拓氏で、「MADORCA」が開発を行ない、ディライトワークスがプロデュースを担当する。Na Jiung氏は「普通とは違ったゲームになる予定なので、楽しみにして欲しい」と語った。

ゲームプロデューサーの加藤 拓氏
「MADORCA」のNa Jiung氏
「MADORCA」のプロフィール。日本メーカーとも協業してきた実績を持つ

“巫女とひとつ屋根の下に暮らす”ゲーム「ミコノート」

 ディライトワークスによるプロデュースのもと「MADORCA」の開発により進められている「ミコノート」だが、今回キービジュアルと3名のキャラクターが明らかになった。対応OSはiOS、Androidで、基本プレイ無料のアイテム課金制。サービス開始時期は2019年。

新作タイトルは「ミコノート」
これまで公開されていたティザーグラフィックス

 コンセプトは「巫女とひとつ屋根の下に暮らす」ということで、日常をどのように表現していくのかがキーとなっているという。Jiung氏によれば「これまでに無いバトルゲーム」といった発言もあったが、現状ではバトルシーンがあるのかないのかなど、細かい内容は明かされていない。ともあれ「巫女さんと生活を共にしどう楽しんで行くかがウリ」ということには違いがないようだ。キャラクターデザインは、2019年版「このライトノベルがすごい!!」イラストレーター部門で1位となったしらび氏。

 公開されたキャラクターは「天野結実」、「桜沢恋」、「西原香音」の3名。

天野結実
桜沢恋
西原香音

 天野結実はしっかり者のリーダータイプ。自作パソコンを好み、手の汚れる食べ物はキライだが、ゲーマーらしくポテトチップスは箸で食べるからこの範疇には入らない……など設定が細かい。声は斉藤朱夏さん。桜沢恋は天然キャラ。好きなものはホラー全般なのに肉などの生臭いものがキライと変わっている。声は斉藤朱夏さん。篠原 侑さん。そして西原香音は、クールビューティなツンツン系。淡々としながらも、ズバッと切り込んでくる。声はLynnさん。

 巫女は3名だけではなく、今後増えていくという。たとえば一緒に暮らす巫女をプレーヤーが選択することができるのか? といった細かいゲームシステムについては、現時点では返答できないということだった。

 発表会には天野結実役の斉藤朱夏さんが登場。なぜ斉藤さんが選ばれたのかについて加藤プロデューサーは「キャラクターにマッチした人を探してた。開発チーム一同で選んだが、(1番)一緒に暮らしていきたい声優さんということで選んだ」と選択理由を明かした。すでに収録は始まっており少しだけ進んでいるということだが、「3人の会話がゲームの中にもどんどん出てくる」ということで、こういった掛け合いもゲームの楽しみの1つとなるようだ。収録を通じてのゲームの感想は「イラストを見ながら想像膨らませながら台詞を読ませていただいた。みんなと日常を分かち合いたい。ふわふわしているものが詰まっている」と語った

 発表されたキャラクターは3名だが、ラストに“新人巫女声優”のオーディションが実施されることが発表された。期間は2月5日より2月25日まで。メインキャラクターである最年少新人巫女の「鈴木初穂」の声を担当するということだが、加藤プロデューサーによればキーポイントは「普通」だとか。また、「人柄がいい人を探していきたい」としており、具体的に人柄が問われる場面があるかもしれない。

“新人巫女声優”のオーディションを実施

 主題歌を担当するのはアジアでも人気の高いGARNiDELiA。流されたビデオレターでは「みなさん巫女との生活を楽しんでください」とアピールした。

 加藤プロデューサーは「2019年リリースに向けて頑張って作っていますので、よろしくお願いします」と語り締めくくった。