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海洋堂の「ディスカバリー号」プロップ再現モデル、受注受付開始

少ない資料から解析を進め再現。54フィートとされる長大なモデルを1/10スケールに

10月25日 受注受付開始

価格:130万円(税別)

 海洋堂は、1968年に公開された映画「2001年宇宙の旅」に登場する宇宙船ディスカバリー号を、当時の撮影に使用されたとされる54フィート(約16m)モデルを1/10スケールで再現、10月25日より受注を開始した。価格は130万円(税別)。

 本製品は劇中に登場するディスカバリー号をアメリカの研究者アダム・ジョンソン氏の著書「2001 The Lost Science」に掲載された図面を参考にアウトラインを構築し、細部ディティールを写真や映画画面より解析し、資料の存在しない左側面は解明されたディティールをもとに推測し検証したうえで再現したもの。

 また実物プロップについては57フィートと54フィートの説が存在しており、劇中の設定も100mや150mと諸説存在する。本製品は最終的に54フィート説を採用した。マスターモデルは海洋堂のボーメ氏が制作を担当し、作成された部材を岡正信氏らモデラーチーム”岡プロ”が仕上げる。

海洋堂代表取締役 宮脇修一氏

 映画「2001年宇宙の旅」に登場するディスカバリー号はこれまでに何度も商品化を夢見るも、版権的な問題から正面を切って挑戦することが不可能でした。今年ついにその版権申請が通り、ディスカバリー号を公式に挑戦することが可能となりました。

 世界最高のディスカバリー号を作り上げたと自負していますが、念には念を入れて、最終的な監修をディスカバリー号の図面解析などで世界的に有名なアダム・ジョンソン氏にお願いしました。アダム氏からのいくつかの助言も反映し、究極の54ftプロップモデルレプリカがここに完成しました。

 これが模型史にその功績を刻むアイテムであることは自信を持って公言します。