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ALIENWARE、デスクトップを第9世代Core&GeForce RTX 20シリーズに刷新
ゲーミングノートには性能比で最薄を実現した「m15」が登場。6年振りに“赤”を復活
2018年10月23日 17:34
デルのゲーミングブランドALIENWAREは10月23日、同社のアンテナショップALIENWARE STORE AKIBAにて、ALIENWAREの新モデルの発表会を開催した。デスクトップモデル「ALIENWARE AURORA」は11月発売予定で、価格は未定。ノートモデル「ALIENWARE m15」は10月30日発売予定で、価格は184,980円より。
今回発表された新モデルは、10月上旬に米国で発表した「ALIENWARE AURORA」と「ALIENWARE m15」の2モデル。
タワー型のデスクトップPC「ALIENWARE AURORA」は、新たに第9世代Intel CoreプロセッサーおよびNVIDIA GeForce RTX 20シリーズを採用。共にファクトリーオーバークロック済みで、最新のALIENWARE Command Centerで、更なるオーバークロックも可能となっている。
チップセットも最新のIntel Z390チップセットを採用し、USB 3.1 Gen 2や、統合型Intel Wireless-AC、そしてThunderbolt 3などをサポート。ゲームのみならず、動画の録画、映像配信など、あらゆるエンターテインメント用途をこなせるポテンシャルを持つ。
最新最強のハードウェアを支える存在がALIENWARE Command Centerだ。Command Center、Sound Center、OCコントロールという従来3つのアプリケーションに分散されていた機能を1つのアプリケーションにまとめ、ALIENWARE Command Center 1つで、オーバークロックから、ライティング制御、ゲームライブラリーの管理、サウンド調整などが行なえるようになった。
GPUのオーバークロック機能は、初搭載の新機能となる。現在まだ開発中と言うことで、どの程度のオーバークロックや、性能アップが見込めるかはわからなかったが、宇宙最強のゲーミングPCに相応しい新機能と言える。気になる価格は、ギリギリまで調整するということで未発表。筐体は据え置きとはいえ、内部パーツの多くの最新のものに入れ替えており、それなりの価格となりそうだ。
6年振りのレッドカラー“ネビュラレッド”が印象的な「ALIENWARE m15」(27.43×36.32×2.11mm、2.16kg)は、NVIDIAが定める薄型ノートPCの規格「MAX-Q」に対応した薄型軽量のゲーミングノートPC。同じ15インチモニターを採用した「ALIENWARE 15」(30.5×38.9×2.5 cm、3.49kg)と比較すると、サイズは2.5~3mmほどコンパクトになり、0.4mmほど薄くなっている。重量に至っては1.33kgも軽くなっており、ALIENWAREとしては初めて気軽に持ち出せるゲーミングノートとなっている。
サイズは13インチ大でかなりコンパクトでありながら、ビジネスノートに勝るとも劣らない薄さを実現。さすがに15インチ史上最薄とまではいかないが、15インチゲーミングノートPCとしては最薄の水準だという。その分中身はギッシリ詰まっており、持った感じはズッシリしている。キーボードは、15インチモデルでは初となるテンキーパッドを含めたフルキーボードを採用しており、テンキーを活用するPCゲームでも安心してプレイできる。
モニターは、ゲーミングノートとしては最高スペックとなるフルHD/144Hzを採用。4K/60HzやフルHD/60Hzも選択可能ということで、用途に応じて選択したい。CPUは第8世代Intel Coreプロセッサー、GPUはVRにも対応したGeForce GTX 1060 OCもしくは、GeForce 1070 MAX-Qから選択可能で、デスクトップ用GPUを使うALIENWARE Graphics Amplifierにも対応。ALIENWARE Graphics Amplifierは、現行最高峰のGeForce RTX 2080 Tiまで対応しており、末永く使えるノートPCとなっている。
ALIENWAREは、グローバルで活動するプロゲーミングチームTeam Liquidのメインスポンサーとして知られる。グローバルプロダクトマネージャーEddy Goyanes氏によれば、今回発表された新型「ALIENWARE AURORA」は、ALIENWAREがサポートしているTeam Liquid向けのゲーミングハウス「Alienware Training Facilities」にも順次導入される予定としている。
一方、「ALIENWARE m15」を遠征用ゲーミングPCとしてTeam Liquidに提供する予定について尋ねたところ、「eスポーツPCとしてはまだスペックが足りないし、キーボードやマウス、モニターなどもプロ向けに特別なものが必要になるのでその予定はない」と回答。「その代わりALIENWARE AURORAを複数台遠征先に送っている」という遙か斜め上の回答には驚かされた。
よくよく聞いてみるとGoyanes氏自身、「Starcraft II」など複数のeスポーツタイトルを好むコアゲーマーということで、極めて的確な判断だと思う。「Alienware Training Facilities」を拠点に活動している「Counter-Strike: Global Offensive」部門や「League of Legends」部門は、まだまだ強くなりそうだ。