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綺麗どころや悪ノリはお嫌いですか? D3Pに見るTGS出展スタイル
2018年9月23日 10:52
東京ゲームショウ一般日は「ユーザーの興味を引く」、「訪れてくれた人を喜ばせる」べく、各社趣向を凝らしたさまざまな展示やイベントが準備される。王道は試遊台、配布物、ステージイベントなどだが、その前段階として「コンパニオンさん」や「コスプレイヤーさん」ら“綺麗どころ”で誘導をかける手法も定番中の定番。巨大ブースを展開する出展社はもちろん、数コマ程度の小規模出展も例外ではない。
女性ユーザーにターゲットを絞るならイケメンを集中配置する手もありそうだが、過去のTGS取材経験ではそれほど多くない。ブーム以来「ゆるキャラ」も相当数見かけるようになったが、着ぐるみの製作費は決して安くなく絶対数としては相当限られる。
さて……そんなコンパニオンさんやコスプレイヤーさんを、以前よりブース周辺だけでなくステージイベントでも積極活用し続けてきた出展社がある。現時点で代表格として挙げられるのが「ディースリー・パブリッシャー」だ。特徴的なのは、裏方さんたちも一緒にノリノリで働く姿。他社がノッてないわけではないが、配信の合間をつなぐためコンパニオンさんに続いて裏方の男性スタッフまでカメラの前で縄跳びを始めるノリを目の当たりにすると「やはりここはちょっと違うな」と思わされる。
これらは「悪ノリ」の権化ともいうべき岡島信幸プロデューサーらの影響によるものと推察されるが、いずれにしてもイキった“パリピ”感のようなものは皆無で、女性の裸が普通に登場した頃の「志村けんのバカ殿様」テイストにも似た“自然体の悪ノリ”がいい。超巨大怪獣ベイザルも、単なるオブジェではなくアトラクションに仕立てるのがディースリー・パブリッシャー流といえる。