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魂のこもったヴィランを見よ! 開発者がアピールする「レゴ DC スーパーヴィランズ」
2018年9月22日 00:00
TGS会期中に開催されたワーナーメディアセッションでは、10月25日発売の「レゴ DC スーパーヴィランズ」の開発者によるデモンストレーションが行なわれた。ショートインタビューもできたので合わせて紹介していきたい。
「レゴ DC スーパーヴィランズ」は、スーパーマン、バットマン、フラッシュなどのDCスパーヒーローズの“悪役”が主役となるレゴゲームとなる。デモンストレーションのステージそのものはE3でのレポートと同じ場面だが、本作のゲームデザインを担当したTT GamesのWillam Evans氏のゲームへのこだわりや、ヴィランへの想いを聞くことができた。
「レゴ DC スーパーヴィランズ」の最大の特徴は“オリジナル悪役キャラクターが大活躍する”というところにある。ジョーカーやレックスルーサーと肩を並べ、スーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンなどのヒーロー達をぶっ飛ばすことができるのだ。これまでもレゴゲームではオリジナルキャラクターが作れたが、“主役”としてフィーチャーされるのはこれまでなかった。
オリジナルヴィランはレゴのパーツをチョイスして作る。武器を持たせたり、羽根を生やしたり、鎧を着けることが可能だ。車を頭からかぶったり、トイレを直すブランジャーを武器にもできる。そしてこれらのパーツには能力があり、空を飛べたり強力な攻撃ができたりもするのだ。
さらにオリジナルヴィランには「相手の能力をコピーする力」がある。それはゲームを進めるとヴィランやヒーローがアンロックされるので、それらのパーツを使うことで同じ能力が使えるという形で表現される。「レゴ DC スーパーヴィランズ」ではヴィランはもちろん、ヒーローもプレイできる。スーパーマンの力や、バットマンの道具も使えるのだ。
Evans氏は本作の魅力を掘り下げるため「フリーモード」を選択した。ストーリーモードでは活躍するヴィランはある程度固定化される。プレーヤーはまずストーリーモードを進めていくことでプレイできるヴィランやヒーローをアンロックしていく。そしてフリーモードではアンロックしたキャラクター達でたっぷり遊べるのだ。
「レゴ DC スーパーヴィランズ」は他のレゴ作品同様ストーリーで展開するフィールドと、自由に動けるオープンワールドがある。オープンワールドはいつでも自由に遊べるが真の楽しさはストーリーモードをクリアした後に、色々なキャラクターで探索することにある。オープンワールドには様々なチャレンジやコレクタブル要素があり、ヒーローやヴィランで自由に遊べるのである。
フリーモードのキャラクター選択画面は本当に多彩だ。今作では200人以上のキャラクターがいる。しかもスーパーマンにはクラーク・ケントの姿もあり、変身ができる。200人というキャラクターにはバリエーションが用意されているキャラもいて、キャラクター遊びはさらに広がっていく。
Evans氏はマイナーなヴィランを見せていく。「カレンダーマン」はバットマンに登場するヴィランだ。カレンダーをかぶったような姿をして、特定の日に合わせた犯罪を行なっていく。誕生日にハッピーバースデーを演奏し、周りの敵を踊らせてしまう。能力に合わせた特殊能力を持っている。「コンディメント キング」はケチャップとマスタードの銃を使うヴィラン。ゲームでは滝のように液体を発射でき、実に派手で見応えがある。
「レゴ DC スーパーヴィランズ」では、別の惑星から来た「クライムシンジケート」にヒーロー達が掠われてしまう。彼らはウーパーマンやワンダーウーマンアドンそっくりなのだが、彼らの世界ではヴィラン(悪役)なのだ。そして「レゴ DC スーパーヴィランズ」のキャラクターであるヴィラン達は、本来ヒーローと戦うはずだが、別惑星の悪のヒーローと戦う。こういった逆転の楽しさを持ったストーリーが展開するという。
本作は25時間以上のゲームプレイ、個性的な200を越えるキャラクターが登場する。フィールドはゴッサム・シティや、メトロポリスといったフィールドが繋がっているオープンワールドになっている。DCファン、ゲームファン、そして大人も子供も楽しめる作品だとEvans氏は語った。
そして今後のDLCでは、ヴィラン達とヒーロー達の物語が掘り下げられるという。ヒーロー側にフォーカスを当てたDLCも企画中とのことだ。
数合わせのヴィランは1人もいない、こだわりで“厳選”された200のキャラクター
インタビューで最初にEvans氏が教えてくれたのはストーリーの一端。なんとヒーロー集団「ジャスティスリーグ」になりきるシナリオも用意されているという。ヴィランだけでなく、ヒーローになれるのだ。メインストーリーでは掠われてしまうヒーローだが、掠われた後、彼らがどう行動するかをプレイできるという。
「レゴ DC スーパーヴィランズ」は、ストーリーは完全オリジナルだが、キャラクターの得意な台詞や、姿、ワザなどは大いにDCコミックの要素を取り入れている。本作はヴィランの表現が面白い。
「腹話術師」は、人形が過激な悪さをしまくるヴィランだが、人形に引きずられてしまったり、人形がマシンガンを乱射したり、派手でコミカルでとてもインパクトがある。こういったユニークなキャラクターは、優秀なアニメーターがアイディアを形にしてくれるという。歩行保護器で空を飛び回るようなヴィランもいるという。
「私達は、キャラクターのイメージを大事にしています。そしてヒーローより悪役のほうがより楽しく、そしてクレージーな動きをします。だからこそ私達は、本作でとても面白いキャラクター表現にチャレンジしました」とEvans氏は語った。
そして、「レゴ DC スーパーヴィランズ」で大事なのは「2人での協力プレイだ」とEvans氏は強調する。レゴシリーズは常に複数でプレイが楽しめる、ファミリー向けにぴったりのゲームだ。「レゴ DC スーパーヴィランズ」では特にそこにフォーカスし、パズルや、アクションでの協力プレイを楽しめる仕掛けを盛り込んだという。
そして、スタートボタンを押せばいつでも2人プレイができるだけでなく、いつでも抜けることができる。2人で遊んでいたのに、急な用事で抜けなくては鳴らなくなっても、ゲームが止まらないようにしている。ここも自慢のシステムだ。
「乗り物」も実は今作はとても魅力的だという。乗り物が中心のステージも用意されているし、オープンワールドではいつでもアンロックした乗り物に乗り込むことができる。特にオススメは「ドラゴンタンク」とのことだ。
「どこまでマイナーなヴィランが出てくるか楽しみです」といった筆者の言葉に、Evans氏は、「私達は“無意味”なヴィランは入れていません。とりあえずの数合わせでヴィランがたくさんいる、というならば、それは違います。背景や、能力、ゲームとしての面白さ……ある意味“厳選”しています。そしてデザイナー達が魂を込めてゲームキャラクターにしている。ぜひ色々なヴィランを楽しんでください」と語った。
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