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日本ゲーム大賞2018、大賞は「モンスターハンター:ワールド」!
デザイナーズ大賞は「Gorogoa」が受賞
2018年9月20日 21:42
社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は東京ゲームショウ2018のイベントステージにて「日本ゲーム大賞 2018」の受賞作品を発表した。この賞は2017年4月1日~3月31日までに発売された作品を対象に、一般投票と日本ゲーム大賞選考委員会の審査を受けて各部門の受賞作が選出される。
本年は「ドラゴンクエストXI」や「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」、「フォートナイト」といった話題作から、スマートフォン専用ゲームまで、様々な種類の作品が優秀作品として選ばれた。そんな11作品のなかからから大賞に選ばれたのは「モンハン」シリーズの最新作「モンスターハンター:ワールド」。本作はモンスターたちが闊歩する広大なフィールドやそこに生きるハンターたち、そしてモンスターの生態を美麗なグラフィックスで描いた意欲作だ。また、本作は海外でのグローバル展開を視野に入れていたこともあり、シリーズ作品でありながら、システムがまるごと見直されている部分も多い。
大賞を受賞した「モンスターハンター:ワールド」プロデューサーの辻本良三氏は「本当に……本当に嬉しいです! 本作は関わったスタッフ人数もすごく多いですし、規模も大きかったので、皆様に評価をいただけたことは本当にうれしいです。また、海外に展開したという点も含めて、シリーズの転機となったタイトルになりました。業界内外から応援していただいた皆様、なによりプレイしていただいた皆様、本当にありがとうございました」と感謝の意を述べた。
また、エグゼクティブディレクター兼アートディレクターの藤岡要氏は「グローバルで戦えるタイトルをやりたいと考えたときに、まずは海外のゲームを研究しました。ですが、それでも足元をすくわれないように。日本のユーザーを裏切ってはいけないという想いは常にありました」とコメント。
最後にディレクターの徳田優也氏は「実は、初代『モンハン』のPVを見て『こんなゲームを作ってみたい』と感銘を受けました。それから時を経て、こちらを任せていただき、初代の『モンハン』と同じ賞をいただけたことがすごくうれしいです。今後もがんばっていきますので、よろしくお願いします!」と述べた。
また優秀賞の11作品とは別に、国内トップクリエイターたちが選出するゲームデザイナーズ大賞も選出され、こちらはパズルアドベンチャーゲーム「Gorogoa」が受賞した。審査員代表・桜井政博氏は「決して知名度は高くない」と前置きしつつ、本作を実際にプレイしながらステージ上で解説を行った。
「Gorogoa」は4つの画面に分割された絵の世界をシームレスに組み合わせながら、ひとつの世界を進んでいくパズルアドベンチャーゲーム。この作品が受賞した選考理由について桜井氏は「『どうやって設計したんだろう』と思わせる独創性がある。数多くのインディーゲームが毎年開発されていくなかで、その環境は徐々に苦しいものになりつつある……にもかかわらず、非常にテクニカルな作品が生まれたことはすごく嬉しい」とコメント。
司会進行の伊集院光氏は、本年度の作品群を振り返って「ゲームって、こんなに広いのか! と思うくらいバラエティに富んでいた。ゲームの世界が大きく動いたと思うラインナップ。触ったことのないタイトルもあった。理念はどんな展開が待っているか、楽しみ」と述べており、次回への期待を明言し、2018年の日本ゲーム大賞の総括とした。
なお、各部門の受賞作品は以下の通り。