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明日は「ドラゴンクエスト」32回目の誕生日!「星のドラゴンクエスト」最新情報も発表
「闘技場」、「カジノ」も鋭意開発中! この夏「ロトの紋章」とのコラボも決定
2018年5月26日 22:07
スクウェア・エニックスは、「ドラゴンクエストI」が発売された5月27日の前日となる5月26日、Android/iOS用RPG「星のドラゴンクエスト」(星ドラ)のリアルイベント「ドラクエの日みんなでギガ前夜祭」を開催した。会場では最新情報を発表するステージイベント「ギガ前夜祭ステージ」をはじめ、みんなでマルチプレイを楽しむ「マルチプレイチャレンジ」など多彩なイベントが開催された。
イベントは事前応募制で、なんと55,000人もの応募が殺到。10倍もの難関をくぐり抜けた幸運なプレーヤーが集まった。
会場にはテーブルがズラリと並べられ、来場者が座る席が決められており、来場者同士がコミュニケーションをとってマルチプレイを楽しめるようになっていた。すべてのテーブルには電源タップが置かれ、バッテリーが切れることを心配することなく、マルチプレイができるようになっていた。
オープニングで開発陣の挨拶が行なわれた後は、早速来場者同士でマルチプレイがが楽しめる「マルチプレイチャレンジ」がスタート。市村龍太郎プロデューサーは「『星のドラゴンクエスト』はマルチプレイが楽しいということをアピールしている。(今回のイベントも)『星ドラ』仲間をつくって楽しんで欲しい」とコメント。
最初の「マルチプレイチャレンジ」は、「長き旅路の新たな出会い[メルトアを倒せ!]」の上級か伝説にチャレンジ。市村プロデューサーは30分で200回クリアするという目標を設定したが、開始早々5分ほどで100回をクリア! さすがは高倍率をクリアしてきたプレーヤー達だけあって、ガンガンクリア回数がカウントアップされ、20分ほどで目標クリア回数を大幅に超える300回を記録。来場者には、かなへいさんの特別イラストが描かれたトートバッグとステッカーがプレゼントされた。
会場には特別メニューなどが用意された「LUIDA'S CAFE」出張フードコーナーや、これまで放映されたテレビコマーシャルに出演した俳優陣が身に着けた衣装や小道具も展示。いずれも人気を集めていた。
堀井雄二氏も登場。「星ドラギガ感謝祭」の詳細が明らかに。「『ロトの紋章』コラボ」も発表
ステージイベント「ギガ前夜祭 ステージ」では、堀井雄二氏も登壇し、様々な発表が行なわれた。堀井氏は「『星ドラ』の説明を初めて受けたのは3年以上……5年近く前」と企画のスタートについて振り返った。
市村氏と畑氏が新しい携帯用ゲームを作る話をしている中で、「星をクルクル回しながら拡大縮小し冒険を繰り広げる」というゲームの企画がスタート。当初は「ドラゴンクエスト」シリーズではなくオリジナルタイトルとして考えられていたが、市村氏が「『ドラゴンクエスト』シリーズの世界観を表し、クルクル回して冒険したい。ゲームのさわり心地もRPGらしい」と考え、堀井氏に相談。
しかしゲーム化までは一筋縄ではいかなかったようだ。堀井氏は「どうゲーム化するのか? どういったダンジョンにするのか? ずいぶん話し合った」のだという。当初は自由に歩けるシステムだったが、それでは難しくなるということで、現在のシステムに変更。またタイトルも、通常は「ドラゴンクエスト」の後にタイトルが続くことが多いが、珍しく冒頭に“星の”がくっついている。これについても紆余曲折があったようだが、「星ドラ」と短縮したときに言いやすいことも決め手となった。
「ドラゴンクエスト」のフランチャイズの場合、モンスターにスポットライトが当てられることが多いが、「星ドラ」では装備品を集めることになる。この点について会社内では「ヒットしないよ」とかなりの逆風だったというが、市村氏は「モンスターより自分を育てるシステムのほうが好き」ということから、「装備品」をメインにすることに決めた。この点について堀井氏は「みんな装備品好きだねぇ」と言いながらも、「レベルアップして装備品を揃えていくのがRPG」と語り、現在のシステムに賛同した。ちなみに堀井氏は現在シリーズ1作目の装備で固めているのだとか。
市村氏は、「『星ドラ』は進化していくんだぞ! 『こんなに進化するんだ』と言われるくらい堀井さんに(アップデートの)提案をしている」と、今後も大きくゲームが進化させていくと宣言した。
5月27日は正式な記念日「ドラゴンクエストの日」に認定! 「星ドラギガ感謝祭」の詳細発表
イベントでは堀井氏にも明かしていないサプライズとして、「ドラゴンクエスト」シリーズ1作目が発売された5月27日が、正式な記念日「ドラゴンクエストの日」として認定されたことが発表となった。この記念日にあわせて「星ドラ」においても大きなゲーム内イベント「星ドラギガ感謝祭」が開催される。
「星ドラギガ感謝祭」では、10,000ジェムがプレゼントされる。そして新そうび「ルビスのこん」が登場。性能については登場時間の直前に映像で公開される予定で、この場では明かされなかった。市村氏は「今回追加となる装備はこの『ルビスのこん』のみなので、かなり強くしました」と語り、その性能に期待を持たせた。「棍」は敬遠されがちだったが、「払拭するべく、かなり頑張った」のだとか。
これに合わせて「『ドラゴンクエストの日』記念 期間限定宝箱ふくびき」が5月27日0時から29日23時59分まで開催される。さらに、「ルビスそうび」、「黄金竜そうび」25種の中から1つが必ず当たる「プレゼントふくびき」が1人1回限定で引くことができる。もちろん今回実装される「ルビスのこん」もこの中に含まれている。こちらも開催期間は5月27日0時から29日23時59分までと開催期間が短いので、忘れずに引いておきたい。
コミック「ロトの紋章」とのコラボが決定
この夏「星ドラ」が、コミック作品「ロトの紋章」とコラボレーションすることが決定した。「ロトの紋章」とのコラボは、これまでから非常に多くの要望があったという。すでに原作の藤原カムイ氏と話し合いを進めており、実は自身も「星ドラ」をプレイしているという藤原カムイ氏から「遊んでもらっているからこその意見をもらっている」ということで、装備品やグラフィックスについて、突っ込んだ意見交換が行なわれているようだ。
イベントでは開発中の映像も公開。敵として登場した赤色のロトの衣装を身に纏ったジャガンと戦うのだが、エビルデイン1発で1人が瀕死になるなどかなりの強敵となるようだ。ここで出演陣から「赤のロトの装備がカッコイイ」という発言に堀井氏が「追々ね」と答えてしまい、市村氏が思わず絶句。今後、これらの装備が登場する可能性に含みを持たせた。
コラボレーションの開催はこの夏を予定。ただし、夏といっても遅めの夏になる予定。
「モンスター闘技場」は絶賛開発中
すでに発表されている案件だが、開発が大規模に及び、現状まだ装備されていない機能の1つに「モンスター闘技場」がある。こちらについてはいまだ開発中だが、今回映像が公開された。
「モンスター闘技場」では4体のモンスターを率いて他のプレーヤーと戦う、「星ドラ」初のPvPコンテンツとなる。非同期対戦で、戦闘はAIが行なう。プレーヤーはモンスターをスカウトして仲間にし、自分の持つスキルなどをモンスターに割り振り、性格や行動方針を設定し、モンスターをカスタマイズしていく。モンスターをコロニーで育成し、闘技場で戦わせ、リーグを勝ち上がっていく。
市村氏は「『星ドラ』はいつも機能を盛り込みすぎ」と語り、今回も新しいゲームを作るくらいの勢いで開発を進めているのだという。
ガチで「星ドラ」やってます! トータルテンボス藤田憲右さんが来場者とクエストにチャレンジ
プライベートで「星ドラ」を遊び倒しているというトータルテンボスの藤田憲右さんが来場者とクエストにチャレンジした。5月27日の前夜祭……ということで、竜王討伐の魔王級にチャレンジ。
藤田さんのキャラクターの職業はパラディンで、それに合わせたパーティメンバーを選択するにあたって、「スーパースターと海賊のメンバーが欲しい」と言いながらもさらに細かく要望を出す様子がまさにガチ勢で、会場から思わず笑いが巻き起こった。
クエストチャレンジは竜に変身するまでに若干時間が掛かってしまうものの、技を掛け合うときに声を掛け合って、藤田さんが細かく指示を出すことで戦いは戦略通りに展開しクエストを見事クリアしてみせた。
藤田さんのガチっぷりは本物で、ラストの挨拶で「いつかで良いので……ゴールドの使い道を何とかして欲しい」と市村氏に直訴。会場からは大きな拍手が巻き起こった。堀井氏が「カジノ?」と市村氏に振ると、市村氏は思わず「これも作っています」とポロリ。畑氏も「闘技場やゴールドの使い道やカジノも、いっぱいやっていきたい」と意気込みを語っていた。
「今だから出せる星ドラ秘蔵NG集」でボツ原画を一挙公開!
イベントでは、市村プロデューサー、永野運営プロデューサー、畑ディレクターが登壇し、開発初期を振り返りながらデザイン画を披露。各種装備やキャラクターの意外な“ボツ原画”の存在が明らかとなった。
マンガ家・イラストレーターのカナヘイさんが、来場者から投票されたモンスターや状況をもとに、リアルタイムにスタンプを描いていくコーナー「カナヘイスタンプステージ」。非常にスピーディに描いていくカナヘイさんに皆感心しきり。とにかくカワイイスタンプに会場からは感嘆の声が漏れた。
この日描かれたイラストの中からいくつかがゲーム内に実装される。