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【闘会議2018】「鉄拳7」のプロライセンスマッチと「Royal Championship」を開催

プロライセンスを与えられた4人が賞金200万円をかけて戦う

2月11日 開催

会場:幕張メッセ

「鉄拳7」日本初のプロライセンスをかけての戦い

 「闘会議2018」のグリーンステージにて、「鉄拳7」における日本初のプロライセンスをかけた「闘会議2018 鉄拳7 ~Break the world~ プロライセンスマッチ」と、ライセンスを獲得した4人による賞金200万円をかけたマッチ「闘会議2018 鉄拳7 Final ~Royal Championship~」が開催された。

 まず行なわれたプロライセンスマッチは、1月14日に行なわれた「日本王者決定戦」の上位3名、1月20日に行なわれた「オンライン予選」の上位3名、そして昨日開催された「Special 1day match」の上位2名の計8名により行なわれた。

 登場した選手は、日本王者決定戦1位のタケ。選手、同2位のpekos選手、同3位の破壊王選手、オンライン予選1位のタリスカッター選手、同2位の刈選手、同3位のdouble選手、Special 1day match1位のNOBI選手、同2位のS.H.O.W選手。各選手が登場したときに行なわれたくじ引きにより、第1試合はタケ。選手と刈選手、第2試合はNOBI選手とdouble選手、第3試合は破壊王選手とS.H.O.W選手、第4試合はpekos選手とタリスカッター選手が戦うことになった。ここで勝利した選手にプロライセンスが発行される。

各トーナメントの上位者が進出
ライセンスマッチを戦う各選手
戦いの組み合わせ
大会のルールはこの通り

 まずはタケ。選手と刈選手の戦い。使用するキャラクターはタケ。選手が三島一美、刈選手がラッキークロエだ。火力の強い一美に対してクロエもラウンドを奪うなどまずまずの戦いに。しかし1セット目は0-2と圧倒していた刈選手から3ラウンド巻き返したタケ。選手。次のセットもまずは刈選手が先取したものの、タケ。選手の巻き返しにあい3-1になって2セット目をゲット。

 後がない刈選手はここでキャラクターを使い慣れている吉光にチェンジ。しかし逆にタケ。選手に圧倒されてしまう。先に1ラウンドを取られる刈選手だが、続いてのラウンドを勝って1-1に。次のラウンドも取って2-1、3-1として刈選手がセットを取った。そして次のセットだが、流れを制したタケ。選手が3-0で取り、3セットをゲットしてプロライセンスを取得した。

 続いて登場したのはNOBI選手とdouble選手。NOBI選手はセルゲイ・ドラグノフ、double選手はマーシャル・ロウを使う。第1セットを3-0で勝ったdouble選手。次のセットも順当にダメージを与えており、このままdouble選手の流れかと思われたが、逆転でNOBI選手が1ラウンドゲット。その勢いのままNOBI選手が次のラウンドを取るが、double選手も負けずに1ラウンド取り返す。しかし及ばず次のラウンドをNOBI選手に取られて2セット目はNOBI選手が勝つ。次のセットはdouble選手が2-1、次をNOBI選手が取って2-2に。その流れのままdouble選手がダメージを与えて瀕死状態だったNOBI選手だが、そこからの逆転を決めて勝ち、2セット目の勝ちを取る。次のセットも2-2といい勝負になるが、NOBI選手が圧倒して3セット勝ちとなった。

 そして次は破壊王選手とS.H.O.W選手の試合だ。破壊王選手はキング、S.H.O.W選手はアリサ・ボスコノビッチで戦う。第1セットはストレートで破壊王選手がゲット。次のセットは2ラウンドS.H.O.W選手が取ったところで破壊王選手が1ラウンド取り返す。やはりキングの火力が強いのか、次のラウンドも破壊王選手が取って2-2に。その流れのまま第3セットを破壊王選手が取った。このままノッタは海王選手が次のセットをストレートで取り、ライセンスをゲットした。

 そして第4試合。pekos選手はDLCとして配信されたギース・ハワードを使う。対するタリスカッター選手は三島一美だ。最初はタリスカッター選手がラウンドを制するが、そののち2ラウンドをpekos選手が勝つ。ここで火力のある一美でタリスカッター選手がラウンドを制する。2-2となったところで一進一退の攻防が続くが、最後はpekos選手が競り勝って第1セットを勝利する。

 そして次のセットだが、こちらも伯仲の戦いとなったが3-1でpekos選手が勝利。第3ラウンドは、後がないタリスカッター選手がまず1ラウンドを制する。そして次のラウンドも勝利するタリスカッター選手。1ラウンドpekos選手が取るものの、次のラウンドをタリスカッター選手が勝って、セットのスコアを2-1とした。第4セットは最初タリスカッター選手が2ラウンド取るものの、pekos選手の巻き返しにあって3ラウンド勝利。pekos選手にライセンスが発行されることとなった。

戦いの結果。スコアだけ見ると圧倒しているように感じるが、戦い自体は実力伯仲だった
プロライセンスを取得したタケ。選手、NOBI選手、破壊王選手、pekos選手(左から)

200万円をかけての最終戦

 そして午後には、優勝賞金200万円をかけての「闘会議2018 鉄拳7 Final ~Royal Championship~」へと舞台は移る。ちなみに準優勝には100万円、3位は60万円、4位は40万円だ。くじ引きの結果、第1試合を破壊王選手とNOBI選手、第2試合をタケ。選手とpekos選手が戦うことに。この4人はほかのトーナメントでも顔を合わせており、お互いがみんな戦ったことがあるというもの。手の内が知り尽くされている中での戦いは、どのような展開を見せるのか。

勝者に贈られる賞金
ファイナルのルールも先ほどと同じ

 さて第1試合。キャラクターは破壊王選手がキング、NOBI選手がドラグノフとプロライセンスマッチと同じものを使う。そしていきなり第1ラウンドをパーフェクトでNOBI選手が勝利。しかし破壊王選手も負けていない。次のラウンドは勝利する。だが流れはNOBI選手にあるのか、次のラウンドはゲット。そのまま第4ラウンドもとって、1セットを先取する。

 ギリギリの削りあいが続く第2セット。先取したのは破壊王選手。連続してラウンドを取ったものの、NOBI選手が盛り返してスコアは2-1に。ただし及ばず次のラウンドは破壊王選手が取って、セットスコアが1-1となる。

 次の第3セットはラウンドの取り合いに。残りのHPがお互いわずかなラウンドを制した破壊王選手が2-1で有利に。ここで流れは破壊王選手に行ったかと思われたが、次のラウンドをパーフェクトでNOBI選手が取る。そこからの逆転で次のラウンドもNOBI選手が取り、第3セットはNOBI選手のものとなった。流れはNOBI選手に傾き、次のセットも3-1でNOBI選手が勝利し、見事勝ち上がりとなった。

 第2試合はタケ。選手とpekos選手の戦い。キャラクターは同じくタケ。選手が一美、pekos選手がギースだ。日本王者1位の意地にもかけて、タケ。選手は勝ちたいところ。しかしいきなりのラウンドで、まずpekos選手が先取。その次はタケ。選手が取り、次はpekos選手、そしてタケ。選手と2-2のラウンドに。お互いのHPギリギリの戦いは、pekos選手が勝利して1セットを取った。

 次の第2セットは、まず1ラウンドをタケ。選手が取るものの、3連続でラウンドを取ったpekos選手が勝利する。次のラウンドを取ればpekos選手の勝利となるのだが、連続して2ラウンドをpekos選手が取り、リーチをかけた。しかしここからタケ。選手が脅威の粘りを見せる。2-0のラウンドカウントからなんと3連続勝利してセットをもぎ取った。この流れに乗ったタケ。選手はストレートで次のセットを勝利する。

 そしてセットカウント2-2で迎えた第5セット。最初の2ラウンドをタケ。選手が取るが、pekos選手が一矢を報い1ラウンドゲット。ただし流れは完全にタケ。選手のものだった。お互いHPが減る中、タケ。選手が競り勝った。

 これで3位決定戦を破壊王選手とpekos選手、優勝をかけた争いはNOBI選手とタケ。選手で戦われることになった。ちなみにNOBI選手とタケ。選手は同じ山佐の所属で同門だ。

 まずは3位決定戦から。破壊王選手のキングと、pekos選手のギースはどちらが勝利するのか。お互いの間合いを計りながら、隙を突いて技を繰り出してくる両選手。2-2のフルラウンドとなった後の戦いはキングが制して破壊王選手がまず1セット先取。

 そして次のセット。ここでpekos選手は同じく自分が使い込んでいるボブにキャラクターをチェンジする。その効果があったのか、第1ラウンドを勝利。その流れを維持して次のラウンドも取るが、その次は破壊王選手のものとなり、これで2-1に。次のラウンドも破壊王選手が取って2-2。だがボブの動きがいい。最終ラウンドをボブが制してpekos選手が勝利して、セットカウントが1-1に。

 第3セット。ボブのコンボが止まらない。なんとストレートでpekos選手が勝利してしまう。これで後がなくなった破壊王選手。だがなんと、逆にストレートでキングの勝利に。セットカウントもフルカウントの2-2に。

 泣いても笑っても最後のセットへ向かう。しかしボブの動きがとてもいい。ストレートでpekos選手がセットをゲットして、第3位となった。

 さて最後は、優勝決定戦だ。NOBI選手が1P、タケ。選手が2Pでの戦いに。しかしなんとここで、NOBI選手はキャラクターをドラグノフからフェン・ウェイへとチェンジしてきた。タケ。選手は引き続き一美で戦いに挑む。

 第1セットから技の応酬でお互い引かない展開に。ラウンドも2-2とフルカウントになる。しかしキャラ替えがよかったのか、フェンの動きがよく、一美を圧倒。最後のラウンドをNOBI選手が取って1セット目に勝利する。流れに乗ったのか、NOBI選手はストレートでラウンドを取り、2セット目も奪取する。

 これで後がなくなったタケ。選手。しかし初めのラウンドを取ったのはNOBI選手。続くラウンドも連続してNOBI選手が取るが、次はタケ。選手が勝利する。わずかに残るHPのなか、最後はNOBI選手が勝利し、見事優勝となった。ちなみにNOBI選手はSpecial 1day matchからの参戦となり、いわば敗者復活戦からの勝ち上がり。その実力も見事だ。「本当に長かった」と試合後の感想を漏らたNOBI選手だった。

 この試合の結果、200万円がNOBI選手に、100万円がタケ。選手に、60万円がpekos選手に、40万円が破壊王選手に贈られることとなった。

 「彼女がこの会場に来ているんですけど、優勝したのでやっと親御さんにあいさつに行けます」と告白したNOBI選手。今後の活躍にも期待したいところだ。最後に「鉄拳」プロジェクトの原田勝弘氏は、具体的なことは決まっていないとしながら、こうした他プロライセンスマッチやトーナメントを頻繁に実施していきたいとコメント。アマチュアでも誰でも参加するものにすると強調。プレイを見て「私にはできない」と思ったかもしれないが、参加してみると楽しいものだとしながら、多くの人に参加してほしいと語った。