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「ストリートファイターV アーケードエディション」発売記念! 店頭トーナメント大会&体験会を開催

一般ユーザーの激闘にプロも驚嘆!? 「ストV AE」について綾野Pやプロゲーマーにも聞いてみた

1月18日 開催

場所:ゲオ梅島店

平日夕方前という時間帯にもかかわらず、多くのユーザーでにぎわっていた
一般ユーザーとマゴ選手の試合を、綾野プロモーションプロデューサーとときど選手が解説するシーンも
当日のトーナメント表。このうち女性の参加者が4名もおり、「ストV AE」が広い層のプレーヤーから注目を集めていることがわかる

 カプコンは、1月18日に東京・梅島にあるゲオ梅島店において、「ストリートファイターV アーケードエディション」(以下、ストV AE)の発売を記念した店頭トーナメント大会、ならびに体験会が実施された。

 店内の特設スペースには対人戦の可能な試遊台が2セット用意されており、13時より開放。訪れた一般ユーザーがそれぞれ対人戦を楽しんでいた。また、会場には綾野プロモーションプロデューサーやプローゲーマーのときど選手、マゴ選手も来店。各人と対戦できる時間も設けられ、たくさんのプレーヤーが真剣なまなざしでプレイする姿も見られた。

 また、16時からは「ストV AE」を使ったトーナメントも開催された。こちらは一般ユーザー同士の対戦によるもので、この日は平日の16時というタイミングでありながらも多くのプレーヤーが参加し、2本先取というルールで展開。

 この試合内容が、大会の規模からは想像できないほど、実に濃い内容だった。1回戦第1試合では、キレのある動きを見せるララ使いの女性プレーヤーが、あとわずかで敗北というところから怒涛の大逆転劇を披露。のっけからの好勝負に観戦者もどよめき、盛り上がりを見せていた。

 その後の試合も、相手を固めつづけて何もさせずに倒す動きをするラシードと、ときど選手の後輩であり、大学対抗戦などでエース級の活躍をしているバイソン使いの「ちょぐ」さんという、超上級者同士の対戦が展開。結果はバイソンの勝利だったが、プロ顔負けの戦い方をする両名にときど選手、マゴ選手も感心していたようだ。

 なお、今回の大会では、「ストV AE」がリリースされた直後ではあったが、すでに「VトリガーII」を使っているプレーヤーが散見できた。来場前に色々と研究していたというところだろうか。ともあれ試合は進み、決勝ではスキのない攻めを見せるガイルの「はいね」さん、と、先程のときど選手の後輩のバイソン「ちょぐ」さんが激突。

 ガイルはソニックブームを軸にしたスキの少ない攻めを、一方のバイソンは相手のガードを崩すべく技を当て、そこからコンボを狙っていく。ガイルがリードしたラウンドもあったものの、最終的にはバイソンが見事な立ち回りを見せ、結果、「ちょぐ」さんの勝利で大会は終了した。

 大会後は、「ちょぐ」さん対ときど選手によるエキシビションマッチも実現。こちらもまたハイレベルな攻防が展開したが、そこはさすがのときど選手が貫禄勝ち。最後はときど選手対マゴ選手によるエキシビションマッチが行なわれ、こちらはマゴ選手が勝利した。

【トーナメント大会の様子】
トーナメントの賞品。1位はブランカがプリントされたシャツ(左)、2位がノベルティの「ストV」シャツ(右)、3位がケンのアクリルキーホルダー(中央上)。中央下のステッカーは全員に配られた参加賞だ
相手に何もさせないスタイルで押し切ろうとするラシード使いの「501」さん(奥)。聞けばマスターランクの腕前だという。それを撃破したときど選手の後輩、「ちょぐ」さん(手前)がまたすごかった!
「ストV AE」談義に花を咲かせていたときど選手(左)と「ちょぐ」さん(右)。VトリガーIIの話やキャラクター選びの話など興味深すぎるトークが繰り広げられていた
女性プレーヤー同士による戦いも。水準以上の動きが、その鍛錬のほどをうかがわせていた
決勝戦ではガイル使いの「はいね」さんと、一進一退の気が抜けない攻防に。そんなギリギリの戦いのなか、2勝をストレートで「ちょぐ」さんが取って大会は終了となった

 試合後は、綾野プロモーションプロデューサーと、ときど選手、マゴ選手が記者のインタビューに答える形でコメントを発表。その内容は以下の通りだ(名前は敬称略)。

本日の大会および体験会はいかがでしたか。

・13日に実施した体験会の話からになるが、非常に多くのユーザーに集まっていただけて「ストV AE」に手応えを感じられた。一般ユーザーとプロゲーマーが触れ合うことができるイベントができてよかったと思う。本日も平日ながら多くの人に集まっていただくことができ、来週のEVO JAPANやこれからのe-Sportsでも盛り上がっていくのではないか。(綾野)

・いちプレーヤーとして楽しめた。来場したみなさんも楽しんでいただけていたのならうれしい。(ときど)

・いつもは見知った顔とばかり対戦しているが、こういう形で知らない方々と触れ合えるのが楽しかった。(マゴ)

今年の抱負をお聞かせください。

・ここ最近ではネットのみならず、地上波も含めたメディアがプロゲーマーという存在に注目している。今年もそうなっていくであろうことを念頭に置き、きちんとその波を乗りこなせるようにしていきたい。(ときど)

・大会ではコンディションが大事なので、自分の精神状態、生活部分も含めて、しっかりとコントロールできるようにしたい。(マゴ)

シーズン3で注目しているキャラクターや、新規、復帰組にオススメしたいキャラクターはいますか。

・カプコンとして注目してほしいのはファルケやGという、「ストリートファイターV」で新しく登場するキャラクター。現在まだ調整中なので、今後のプロモーションにて注目を受けられるようにしていきたい。また、「ストII」からの参戦となるブランカにも期待してもらいたい。(綾野)

・格闘ゲームに何を求めるかによってもちがうが、自分が使っている豪鬼は色々なことができる。そういう点で、豪鬼はオススメしたいキャラクター。(ときど)

・まだ出たばかりなので何とも言いづらい部分もあるが、ラシード、アビゲイル、ユリアンあたりはVトリガーIIの恩恵を受けてかなりパワーがある。それに加えて豪鬼も強いので、そのあたりから遊んでいくといいのではないだろうか。(マゴ)

「ストV AE」に期待していることはなんですか。

・1人でプレイするモードとして「アーケードモード」が追加されたり、「チャレンジモード」で強敵と戦える、コラボコスチュームを入手できるなど、対戦以外の環境が充実した。また、対戦においてはこれまでとはちがう形式のバトルが楽しめる「チームバトル」の追加など、新しいものを提供している。とくに、オフライン専用の「チームバトル」で、横のつながりなどが広まっていくとうれしい。(綾野)

・いきなり対戦だと敷居が高いので、「ストーリーモード」などを充実させていくと裾野が広がるのではないかと思っている。それ以外にも楽しめる「エクストラバトル」などを始めとするDLCを増やすことで、多くのプレーヤーを取り込むきっかけとなってほしい。(ときど)

・オンラインまわりの強化。初めてネットワーク対戦をプレイする人が、対戦までに至るテンポが悪かったり、いきなり強豪とマッチングするとそれだけで離脱の原因になると思うので、そういった部分をより良くしてもらえたら裾野も広がっていくのかなという気がする。また、上位プレーヤーに対してはより上の称号を用意してもらうなどがあれば、継続してプレイしたい気持ちも高まると思う。(マゴ)

これから「ストV AE」を始める人へのアドバイスをいただきたいのですが。

・ぜひ体験していただきたいのが本日発売のパッケージ。2年前には16キャラクターだったものが、本作を購入すれば現在までに追加された28キャラクターがいきなりすべて使用可能になる。それらのなかから、どれが自分に合うのかを探すという経緯がとても楽しいので、まずはそこを味わってみてほしい。(綾野)

・対戦格闘ゲームにはさまざまなコミュニティがある。地方では難しいかもしれないが、できればそういう人たちと仲良くなって、ゲームの話ができるようになるといい。気楽に使えるコミュニケーションツールとして、軽い気持ちで始めてもらえれば。(ときど)

・一緒にプレイできる友達を作るのが上達の秘訣。1人でやるよりも、複数人で楽しむことがモチベーションにつながる。また、対戦相手がいるだけで終わりがなくなる。1人で強くなるには限界があるので、まずはそこが大事。(マゴ)