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「ブレイドアンドソウル」、2018年に新たなダンジョン、ボス、コンテンツなどを続々実装

プロデューサーに直撃!年明け以降のアップデート情報も先取り

1月24日 実装予定

「ブレイドアンドソウル」プロデューサーの山本浩正氏

 エヌシーソフトは12月13日、Windows用MMORPG「ブレイドアンドソウル」において、「テツ・ブカイ」の外伝ストーリーを目玉とした「太天王陵」アップデートを行なった。

 また、12月16日に配信された「2017NCSOFT大感謝祭生放送」においては、ストーリーの舞台となる「太天王陵」の新たなインスタンスダンジョンや、新規コンテンツの情報がチラリと明らかになっている。

 発表された内容は1月24日のアップデートで実装されるということで、弊誌では「ブレイドアンドソウル」プロデューサーの山本浩正氏を直撃。直近のアップデート情報のほか、来たる2018年のアップデート計画についても聞くことができたので、本稿ではこの内容をご紹介していこう。

【2017NCSOFT大感謝祭生放送】
「ブレイドアンドソウル」カンファレンスは3:27:45~
【ブレイドアンドソウル「太天王陵」アップデートティザー動画】

1月24日アップデート情報

新たなインスタンスダンジョン「黄昏の聖殿」

外伝ストーリーの主人公となる「テツ・ブカイ」

 12月13日に「テツ・ブカイ」の外伝ストーリー「太天王陵」が実装されたが、次回のアップデートではそのストーリーの舞台となる12人用伝説等級インスタンスダンジョン、「黄昏の聖殿」が実装される。また、ダンジョン内には「結界天守」、「閃空大将軍」の2体のボスが実装される。

 1体目のボスモンスター「結界天守」はサソリのような下半身と人型の上半身を持つモンスターで、上半身と下半身を分離して攻撃してくるなどかなりトリッキーな攻撃を仕掛けてくるようだ。2体目の「閃空大将軍」は巨大ロボットのような姿をしたモンスターで、見た目通りのパワフルな攻撃を繰り出してくる。

 「黄昏の聖堂」では新たな宝貝(パオペエ)や衣装が入手できるほか、アップデートでは武器の新たな進化が解放されるのにあわせて、進化素材も入手できる。

 「2017NCSOFT大感謝祭生放送」で上映された新規PVには「太天王陵」に存在する他のダンジョンやボスモンスターの姿も登場していたが、それらは追って実装される予定となっているので、続報をお待ちいただきたいとのこと。

【ボスモンスター】
結界天守
閃空大将軍

自分だけの1着を作れる「衣装室」

 これまでカスタマイズできる衣装は「門派衣装」に限られていたが、新たに実装される「衣装室」では10種類ほどの衣装が個人でカスタマイズ可能になる。

 大枠としては「門派衣装」のカスタマイズと同じようなものになるということで、衣装のベースを選択し、色や柄などを細かく調整することが可能だ。髪飾りなども髪色に合わせて色が変わるので、自分だけの衣装作りに「是非こだわっていただきたい(山本氏)」という。

人気投票の結果は……?新たな「コラボ衣装」

 「ブレイドアンドソウル」は9月に行なわれたファッションブランドの「NO.S PROJECT」とのコラボレーションイベントにおいて、ゲーム内で着てみたい「NO.S PROJECT」の服を選ぶ人気投票を実施した。そこで1位を獲得したのは「赤ずきんコーデ」。

 12月16日の配信では後ろ姿のみが公開されていたが、今回のアップデートでコラボ展開の1つとして衣装が実装される。衣装は「NO.S PROJECT」との綿密な調整の上で完成しており、極めて高い再現度を誇る"メーカーお墨付き"の出来栄えになっているのだという。

2018年、今後のアップデート情報も教えてもらいました!

 ここまでは1月24日に実装予定の内容を紹介してきたが、もちろん2018年に向けて様々な計画を立てていると山本氏は語る。そのアップデート計画の一部について聞くこともできたので、こちらも合わせて紹介したい。

「カオル」を巡るエピッククエスト第9幕!

 「ブレイドアンドソウル」はキャラクターの魅力もさることながら、先の気になるストーリー展開もその魅力の1つ。6月にはエピッククエスト(メインストーリー)の第8幕が完結し、「ジン・ヴァレル」にまつわるストーリーは一旦の決着を見た。しかし、物語の最後には行方不明になっていたはずの「カオル」が「アーク王妃」と共にいるムービーも流れており、まだまだ波乱に満ちたストーリーが展開されることを予測させていた。

 2018年にはそんな「カオル」のストーリーが第9幕として実装される予定となっており、もちろん新規コンテンツとしてはストーリーに限らず、新たなインスタンスダンジョンなども続々実装される予定だという。

「軽功」を自在に使って討伐を目指せ!大規模レイドコンテンツ「火龍」

 大人数レイドコンテンツとして、「火龍」という巨大なボスモンスターを討伐するレイドコンテンツの実装を予定している。火龍は新たに展開されるストーリーで登場する存在で、8人の各職業の達人「八部器才」とは因縁の関係にあるのだという。

 通常の戦闘時は「軽功」の使用には制限があるが、この火龍との戦闘においては移動をサポートする「軽功」が無制限に使えるのが特徴的で、軽功を存分に駆使してマップ中を飛び回ることができる。特定のタイミングに合わせて行動をすることで戦闘を優位に進めることができる「QTEシステム」なども搭載されているため、レイドメンバー全員が戦闘に携わるのではなく、それぞれ役割分担をして火龍の討伐を目指すという内容になるようだ。

 火龍はやはりドラゴンだけあってサイズも非常に巨大だ。先に紹介した「閃空大将軍」も非常に大きなモンスターで、キャラクターの背の高さは概ね足首くらいまでというサイズ感なのだが、火龍はそんな「閃空大将軍」のさらに倍近いサイズなのだという。そのサイズ感ゆえに戦闘中には視界(カメラ)に収まりきらないので、火龍がアクションを起こすときにはカメラが引いて全景を映し出すという演出が入るのだとか。

 実はこの火龍、韓国では30人用コンテンツとして先行して実装されているのだが、日本ではローカライズやどのような形で実装するかを含めてまだ検討を進めている段階とのこと。報酬として新たな衣装も入手できるということで、実装が楽しみだ。

【火龍】
【新規衣装】

あのNPCが操作キャラクターとして使える!?「英雄比武(仮称)」

 「ブレイドアンドソウル」では、対人コンテンツとして「比武」が用意されている。この「比武」ではキャラクターのステータスに補正がかかり、レベルが違っていても概ね同等の戦いをすることが可能となっている。しかし、システム的に調整の利かない部分である「武功」における「秘伝」解放の有無が大きな差となってしまっており、対人コンテンツとしては不公平感が拭えない状況になってしまっていた。

 そこで、韓国で先行して導入された「英雄比武(日本での名称は未定)」という新たな比武モードの実装を検討しているという。これは「ジン・ヴァレル」、「ポー・ファラン」、「ホン・ドウゲン」、「ソサ・ヤンサ」の4キャラクターの中からNPCを選んで対戦ができるモード。まさに「格闘ゲームのようなイメージ(山本氏)」とのことで、武功やステータスもそれぞれのNPC専用のものが用意されている。

 このモードではキャラクターの育成度合いに依存しない対人が楽しめるうえ、ストーリーでは重要な役割を担うNPCを自分で操作できるというのも見逃せないポイントだ。また、通常の「比武」では高速な反応を求められるハイペースな対人戦が楽しめる一方、コア層以外には「若干敷居の高いコンテンツになってしまっている(山本氏)」という現状があるという。そのため、「英雄比武(仮称)」ではよりカジュアルに「ブレイドアンドソウル」の対人戦を楽しめるようにする狙いもあり、意図的にゲームテンポを落として遊びやすいペースに調整しているのだという。

 現在韓国では4キャラクターが実装されているが、日本に実装する際はもっとキャラクターを増やし、コンテンツとしての厚みを増してから導入したいと考えているのだという。

ジン・ヴァレル
ポー・ファラン
ホン・ドウゲン
ソサ・ヤンサ

「銃撃士」をはじめとした職業バランス調整

 「銃撃士」は「火」と「闇」の2属性を用いることができるが、「火」のほうが強力であるため、プレイ人口が偏ってしまっていたという現状があったのだという。そこで、韓国では先行して「闇」のほうに上方修正を行ない、両属性のバランスを整える取り組みが行なわれた。

 山本氏は日本においてもPvP、PvEを問わず、今後も継続して職業間の強さのバランス調整を行なっていくとしており、対人コンテンツ「比武」を用いた2017年の世界大会でも限られた職業しか選択されていなかった現状を鑑みて「より幅広い楽しみ方ができるよう、職業選択の多様性を広げていきたい」としている。

エフェクトにもこだわれる「スキルスキン」

 一部「武功」のエフェクトを雪の結晶などに変更できる「スキルスキン」が韓国では先行して実装されている。こちらも日本で実装する予定だということだが、現在はクオリティアップの作業中で、日本での実装にはまだしばらく時間がかかる見込みだという。

 この理由として山本氏は現状スキルスキンは一部の武功にしか対応していないこと、エフェクトの数が少ないことを上げており、「中途半端なものは出したくない」という想いから、全ての「武功」でもっとたくさんのエフェクトを使えるようにしたいと考えているのだという。2018年内には何らかの形で披露できる予定だということなので、こちらも実装を楽しみに待ちたい。

リン族ファン待望の「リン銃撃士」

 日本においては9月に実装された新職業「銃撃士」。現在銃撃士になれるのはジン族とクン族の2種族に限定されているが、今後は新たにリン族でも銃撃士になれるようにする予定だという。

 「武功」の内容などはジン族、クン族のものと変更はないが、モーションなどはリン族にあわせたものが実装されるのだということで、少なくないであろうリン族ファンには朗報ではないだろうか。こちらは現在ローカライズ作業中ということで、2018年中の実装を予定しているのだという。

「ブレイドアンドソウル」の今後

 最後に山本氏は今後の「ブレイドアンドソウル」について、「快適なサービス」と「面白い新たな試み」に注力していくと語った。

 本タイトルの最大の特長はそのアクション性にあり、それゆえに多少のラグや遅延がゲーム体験に大きな影響を及ぼしてしまうという側面もある。これに関してはユーザーから長らく指摘されてきた部分であり、運営としてもずっと改善に取り組んできた部分ではあるが、より高いレベルで快適なサービスを提供するため、今後も改善のために全力を尽くしていくと語った。

 また、アップデートによるコンテンツの拡充はもちろんのこと、「ブレイドアンドソウル」では先に紹介した「NO.S PROJECT」やちょっと意外な「大阪王将」などとの異業種コラボを積極的に行なっている。2018年も「ユーザーの皆様に楽しんで頂けるよう、様々な取り組みを行なっていきます」とその意気込みを語り、山本氏はインタビューを締めくくった。

新規・休眠ユーザー向けのキャンペーンも開催中

 以上で紹介してきたように、大規模なレイドコンテンツや、新たなストーリー展開など、今後のアップデートが楽しみになる内容が盛りだくさんな「ブレイドアンドソウル」。現在ゲーム内では新規・休眠ユーザー向けの施策として「新規休眠キャンペーン」を行なっており、ミッションをクリアすることで様々なアイテムや衣装が手に入るチャンスとなっている。また、「初心者、復帰者の心得」も新設されており、今からでもいわゆる"ゲームの流れ"も掴みやすくなっている。

 このキャンペーンを活用して、「ブレイドアンドソウル」の盛りだくさんなコンテンツをこれから、あるいは再び遊んでみてはいかがだろうか。