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「ファークライ5」最新バージョンプレイレポート

より自由度が高い体験が可能な、本作の面白さが凝縮された最新のデモバージョン

2018年3月29日発売予定

【パッケージ版】

価格:
8,400円(通常版、税別)
17,000円(ファーザー・エディション、税別)
【DL版】

価格:
7,500円(通常版、税別)
8,700円(デラックスエディション、税別)
9,900円(ゴールドエディション、税別)
CEROレーティング:Z(18歳以上対象)

プレイ人数:未定

 ユービーアイソフトが2018年3月29日に発売を予定している「ファークライ5」の最新デモバージョンがメディア向けに公開された。

 今年のE3やUBIDAYなどで披露されたデモバージョンから大きくアップデートされたこのビルドでは、「フォールズエンド」の解放以降の自由度の高いプレイを可能としている。今回このバージョンをプレイしてきたので、そのレポートをお届けしていこう。

広大なフィールドを駆け回って敵と戦う本作。カルト教団の魔の手から街を救い出そう

 以前のE3バージョンは、最初に傭兵を選んで、フォールズエンドの街の解放前後のストーリーミッションの範囲内で自由に行動ができるという内容だったが、今回はフォールズエンドを拠点に何をするのも自由で、オープンワールドFPSの「ファークライ」シリーズ最新作の面白さを存分に体感できるものとなっていた。久しぶりに披露されたデモバージョンということで、先日公開されたトレーラーと同様、「帰ってきた」という意味を込めた「カムバックビルド」と呼ばれているそうだ。なおメッセージは全て英語だが、国内で発売されるものはもちろん、日本語ローカライズが施される予定だ。

【「ファークライ5」カムバックトレーラー】
フォールズエンドの酒場にいるメアリー。プレーヤーにミッションを依頼する重要人物だ
サイドミッションも数多く存在。住人との会話などからスタートする

 フォールズエンドを中心としたフィールドにはゲームのメインとなるストーリーミッションと、任意に挑めるサイドミッションが点在。また移動などでマップをオープンしていくと出現するミッションなどもある。製品版では基本的にはどこにでも行けるが、このバージョンで行ける範囲は限られていたようだ。目的となるカルト教団を率いるファミリーの三男、ジョンにたどり着くまでレジスタンスとともに教団にダメージを与える活動をしていくことになるが、そこまではかなり長い道のりとなるようで、今回はフォールズエンドに近いミッションの進行や、その周囲の探索をメインに行なっている。

カルト教団に占領されている鉄道基地。敵が多く、かなり難しい場所だった
今回初めて使用できた弓。音がせず、周りに気付かれることなく敵を葬れる
フォールズエンドにはショップも存在。武器や車などが購入できた
広大なフィールドには様々なシチュエーションが登場。今回行けたのはその一部のみだ

 フォールズエンドの街を歩くと、早速傭兵として雇えるレジスタンスを発見し、そのまま連れていくことができた。彼女は弓を持っていて、これはプレーヤーも装備しているもので、遠くの敵を静かに攻撃できる優秀な武器である。なお傭兵はシングルプレイ時は1度に2人まで、2人のマルチプレイ時は1人を雇え、最大3人のチームで進行することが可能だそうだ。またE3版に登場したニックやブーマーなどのキャラクターは、マップ上に顔のあるアイコンが表示されていて、その場所に行ってミッションをこなすことで出会えるようだ。筆者も飼い主が殺され捕獲されてしまったブーマーを、周囲の敵を倒すことで救出し、味方にすることができた。こうした特別なキャラクターとの出会いに関するミッションも楽しくなりそうだ。

武器を持つレジスタンスの多くは、誘うことで一緒に戦ってくれる。武器はアイコンで確認できる
ストーリーミッションで同行するレジスタンスのジップ。火炎放射器は大勢の敵に有効だ
檻に捕獲されていたブーマー。飼い主の死を悲しむが、その後心強い仲間となる
【ブーマー救出ミッション「Man's Best Friend」】

 フィールドにはゲーム中の時間に準じた昼夜があり、その時間帯によってミッションの手応えが全く変わることもわかった。明るい昼ならば当然、こちらが周囲の状況を判断しやすいぶん、敵からも丸見えの状態となるわけで、正面突破は難しくなる。夜は隠密行動をしやすくなるが、敵を瞬時に視認するのが難しいというデメリットもある。幸いプレーヤーは、事前に索敵をしてマーキングすることで、周囲が暗くても敵味方の位置はわかるようになるので、ゲームプレイとしては夜のほうが行動しやすいのかもしれない。なお動画で見ていただくとわかる通り、昼夜の転換はリアルタイムで行なわれる。暗くなる、あるいは明るくなるまでその場で待つという戦略も成立するだろう。

ゲーム中の時刻はリアルタイムで経過し、昼夜が入れ替わる。夕方や明け方の時間は短い
1度発見されるとかなり遠くにいてもこちらの場所はわかってしまう。警報が鳴らされることもある
夜は索敵後のシルエットがハッキリと見え、こちらにはかなり有利となる
田舎町ホープカウンティの夜はかなり暗い。運転も要注意
【昼の農場解放ミッション】
【夜の人質救出ミッション】

 今回いくつか体験できたミッションでは、敵が動物を捕らえているシーンにも遭遇している。前述のブーマーなどの他にも、クマやイノシシなど、人間に危害を加える猛獣などもいて、これを何かしらの形で解放することで、敵を間接的に倒してもらうという戦略もあるようだ。猛獣たちは敵味方に関わらずNPCに対してはめっぽう強く、放置しておくと味方の傭兵がえじきになってしまうこともあるので、そうならないように対処する必要もあるだろう。

捕獲された猛獣を解放し、周囲の敵を襲わせるのだ
猛獣はこちらの敵になることも。クマはかなり体力が高く、強敵となるだろう

 フィールドは相当広く、車などの乗り物を使った移動が基本となるだろう。車に関しては車種も豊富で、スピードや乗り心地なども全く異なっている。また街には車を売っているショップなどもあり、充実したカーライフが楽しめそうだ。車で走っていると、各地で多くのカルト教団の信者と遭遇する。車での移動中も、すれ違う車両から銃撃を受けることはしょっちゅうで、他にも道路封鎖や一般人を拘束しているシーンなども見受けられた。

このようなスポーツカーもある。本作の舞台の田舎町にはちょっと走りづらいかもしれない
目的地を指定しておけばオートドライブも可能だが、その場合は若干安全運転での走行となる
助手席に乗っているときは、追っ手の車を銃で撃退することも可能だ
移動中のこちらを見つけ、信号弾を使って仲間に知らせる敵。敵が集まる前に倒すか逃げるのだ

 また今回はその車を使ったミッションも体験している。「The Widowmaker」と名付けられたミッションでは、敵地にある巨大なトラックを盗み出し、要所に配置された敵の車によるバリケードを突破、カーチェイスを繰り広げるという派手な内容が展開する。バリケードに使われている車にはタンクローリーなどもあり、場合によってはトラックが大きなダメージを受けてしまう場合もある。トラックが走れなくなる前に街までたどり着かなければならない、危険なミッションだ。

トラックはかなり頑丈ではあるが、当たり所が悪いとダメージが蓄積し、スピードも落ちてしまう
ダメージを受けた車は自分で修理が可能。スピードが元に戻る
【バリケードをトラックで突破するミッション「The Widowmaker」】

 今回体験できたバージョンは、体験版として行ける範囲などが限られていたが、それでもかなりのボリュームがあり、隅々まで回っていろいろなことを試してみるには2時間ではとても足らなかった。本作の自由度の高さと、ハードなストーリーは十分に堪能でき、全てのフィールドやイベントが開放される製品版がさらに楽しみとなったところだ。発売日が発表当初の3月1日から同29日に延期されてしまったのが少々残念だが、待つ価値のある作品に仕上がっているのは間違いないので期待しよう。