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「Shadowverse」、初代世界王者が決定!

"賞金約1億円"の次期世界大会の開催も告知

12月23日~24日 開催

会場:ベルサール高田馬場

決勝で争ったAkamarured選手(左)と紅茶/PaR選手(右)

 CyberZは、e-Sports大会「RAGE」において、CygamesのAndroid/iOS用本格カードバトル「Shadowverse」を競技タイトルに起用した初の世界選手権「RAGE Shadowverse World Grand Prix」を12月23日より24日にかけて開催した。

 「RAGE」はCyberZが運営する様々なジャンルのゲームタイトルを競技タイトルとした国内発、賞金制のe-Sports大会。 今回開催された「RAGE Shadowverse World Grand Prix」では、「Shadowverse」においてこれまでに開催された「RAGE」のほか、国内大会で優秀な戦績を残した日本選手12名に加え、台湾、韓国、北米、欧州の世界各地域より3名ずつ選手を招待。合計24名で世界王者の座が争われた。

 今大会は初の「Shadowverse」世界大会となっており、優勝賞金は50,000ドル(約5,250,000円)。つまり優勝者は「Shadowverse」"初代"世界王者の称号と高額な賞金をともに手にすることになり、熱く厳しい戦いが2日間にわたって繰り広げられた。

 全世界から集った強者たち。互いに全身全霊を尽くした熾烈な争いを勝ち抜き、その頂上に立ったのは日本代表、紅茶/PaR選手であった。

【RAGE Shadowverse World Grand Prix GRAND FINALS(日本語放送)】
【会場の模様】
会場は「シャドバ」一色!いたるところにカードやリーダーのスタンドポップが展開
物販コーナーでは「RAGE Shadowverse World Grand Prix」限定のグッズなども販売

日本代表とポルトガル代表が激突!

 決勝戦でぶつかったのはRageVol.6日本代表の紅茶/PaR選手とEU(ポルトガル)代表のAkamarured選手。紅茶/PaR選手は「RAGE 2017 Winter」にて準優勝の成績を収め、世界選手権への切符を手にした。

 一方のAkamarured選手は北米、欧州地域にて開催された、世界大会の出場権をかけた大会「NGE Shadowverse Open」において全勝。3枠の出場権のうち1枠を獲得して大会に臨んだ。各選手の用いたデッキリストは下記の通り。

【紅茶/PaR選手】
【Akamarured選手】
Akamarured選手が2ゲームを先取。圧倒的ともいえるリードを築く

 決勝戦はBO5(3本先取)で行なわれ、結果は3-2とフルカウントでの決着を見た。

 Akamarured選手は1戦目に「ネクロマンサー」を選択し、「ラストワード」でスケルトンを場に2体残す「ボーンキマイラ」や、相手のフォロワーにダメージを与えつつ「ゾンビ」を3枚展開する「ゾンビパーティ」を駆使して広くフォロワーを展開。紅茶/PaR選手の「ヴァンパイア」を抑え込み、1勝を挙げる。

 2戦目はお互いに「ヴァンパイア」を選択。ここでもAkamarured選手は序盤から攻勢をかけ、自らのHPを削る「ヴェルフェゴール」から「復讐」状態に入り、展開した「カオスシップ」からは相手のフォロワーが出るたびにリーダーに1ダメージを与える「レヴィオンデューク・ユリウス」が2枚飛びだした。こうして紅茶/PaR選手の動きを制限し、紅茶/PaR選手は起死回生の「バハムート」を展開するも、これをうまく処理して2勝目を獲得。

 この時点でAkamarured選手は2本を先取。このまま3-0で決着となってしまうのか……という雰囲気も漂う中、紅茶/PaR選手は日本代表としての意地を見せた。続く3戦目、4戦目ともに緩むことのないAkamarured選手の攻勢をきっちりと凌ぎ、いずれも「バハムート」の展開までじっくりと耐えて場を一掃。2勝を返す。

 スコアは2-2と泣いても笑っても最後の1戦。最終戦は世界王者を決定するに相応しい全力の殴り合いとなった。

圧倒的不利な状況から2-2へと巻き返し、その勢いで最後の1勝も獲得。晴れて優勝を決めた

 最後のリーダーとして紅茶/PaR選手は「エルフ」、Akamarured選手は「プリースト」を選択。フィールドの支配権もHPも、取っては取り返し、削られたら削り返すと激しい応酬が続く。勝負を決めたのは紅茶/PaR選手の「リノセウス」だ。ターン中にプレイしたカードの枚数分だけ攻撃力が増加していくこのカードを、「フェアリーサークル」で手札に加えたコストの軽い「フェアリー」連打、そしてカードを手札に戻しつつ相手のフォロワーにダメージを与える「対空射撃」を併用してプレイ枚数を稼ぎ、攻撃を引き受ける「守護」持ちのいないAkamarured選手に8/1の「リノセウス」の攻撃を直撃。こうして最後の1ゲームを勝ち取った。

 紅茶/PaR選手は0-2というスコアから驚異的な粘り強さを見せ、まさかの3連勝。こうして日本代表、紅茶/PaR選手が世界王者に輝いた。

「Shadowverse」プロデューサーの木村唯人氏からトロフィーを贈られる紅茶/PaR選手
Day2に臨んだ事実上「Shadowverse」世界最強の8名

賞金1億円!?次回の「World Grand Prix 2018」の開催が告知

木村氏と「RAGE」プロデューサーの大友真吾氏(右)

 大会終了後、初の「Shadowverse」世界王者決定の熱も冷めやらぬ中、「Shadowverse」プロデューサーの木村唯人氏と「RAGE」プロデューサーの大友真吾氏より、「World Grand Prix 2018(仮)」の開催が告知された。

 次回の大会の優勝賞金はなんと100万ドル(約1億1千万円)。今大会の20倍の賞金が出るということで会場にはどよめきが広がった。気になる開催概要として、「RAGE Shadowverse World Grand Prix」の優勝者である紅茶/PaR選手を含め、全世界から24名を招いて2018年に開催予定だという。

 予選のエントリーは12月28日より1月11日まで受け付けを行ない、2月から3月にかけて「RAGE 2018 Spring」として大会を行なう。優勝者と準優勝者は「World Grand Prix 2018(仮)」への出場権を獲得するということだ。その他詳細は後日公開予定となっているが、腕に覚えのあるプレーヤー達は世界一の称号、そして莫大な賞金を目指し、エントリーしてみてはいかがだろうか。

【大会概要】