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AC「WORLD CLUB Champion Football」、ついに15周年! 「15周年記念感謝祭」を開催

秘書役の篠田麻里子さま「負けて悔しいから練習します!」

11月19日 開催

会場:セガ羽田1号館

「WCCF」の柏田知大プロデューサー

 セガ・インタラクティブは11月19日、アーケード用サッカーカードゲーム「WORLD CLUB Champion Football」(WCCF)が15周年を迎えたことを記念し、記念イベント「15周年記念感謝祭」を開催した。イベントには、サッカー好き芸人の平畠啓史さん、サッカー関係の仕事をこなすタレントの長谷川ゆうさん、ライターの鴫原盛之氏が登場。「WCCF」について語り合った。

 今年15周年を迎える長寿アーケードゲームシリーズとなった「WCCF」。柏田知大プロデューサーは、「フラットパネルリーダーがすごい革新的だった」と開発当初を振り返った。ディスプレイの上に選手のカードを置き、リアルタイムに操作を行なえることの驚きが当時あったという。柏田氏は「これまでのサッカーファンは、カードを集めて座布団の上に並べて『ドリームチームができた』と楽しむだけだった。しかし『WCCF』では、その選手達が躍動して動き始める。それは革新的だった」とその感動を語った。

 その革新的な“サッカーカードゲーム”に魅せられた人は多く、今回のアンケートで答えた人の約8割が2001年からプレイし続けているというデータが出ているという。鴫原氏は「当時はカードを使ったゲームがなく、どうやってプレイしたらいいのかからなかった。それほど革新的だった」とコメント。開発側として柏田氏は「15周年を迎えても、それ以上の何かが提供できないでいる」というジレンマもあるようだが、「今後20年、30年続けて(『WCCF』が)文化となるように頑張っていきたい」と語った。

サッカー好き芸人の平畠啓史さん
サッカー関係の仕事をこなすタレントの長谷川ゆうさん
ライターの鴫原盛之氏
サッカーファン同士の深いトークが繰り広げられた

 この日は、同タイトルのWEB企画「歴代選手カードの軌跡」で行なわれた人気投票の結果発表も行なわれた。結果予想では、長谷川さんがジョン・テリーを挙げるなどサッカーファンには堪らない名前が挙る一方で、「プレイしていると、どの人のデッキにもロナウドかメッシが入っている(鴫原氏)」と冷静な予想も出るなど大盛り上がり。いくつかのカードを見ながら予想が行なわれたが、カードに採用される写真については、やはりその選手の特徴を表した写真を採用するということで、トッティであれば印象的なシュートのシーンが多いことから、シュートを打つ写真が多かったり、前述のジョン・テリーは空中戦が印象的であるため、そういった写真が採用されるなど、開発側の思い入れも大きいようだ。

 投票結果の第3位は、意外にもジャンルイジ・ブッフォン、そして第2位がカカ。第1位は納得のクリステイアーノ・ロナウドという結果となった。ロナウドは、ウイングとしてチャンスを決められるし、サイドからのクロスを決められる戦力としてやはり重要なようだ。ちなみにゲームプレイで1番使われているのはブッフォン。調子の波もなく、飛び出しも安定しているためだからだという。

WEB企画「歴代選手カードの軌跡」で行なわれた人気投票の結果発表。1位は納得のロナウド選手
イベントを常に盛り上げていった「TERADONA」こと「WCCF」の寺島成樹ディレクター

 イベント後半には、歴代チャンピオンが勢揃い。ランボー監督、Yossy監督、ティスケ監督が登壇した。「勝つために、大会直前に何かすることはあるのか?」との問いに3人とも「毎日プレイしてチームに馴染ませる」など特に特別なことはしていないようだ。3人とも「普段、自分より強い監督はたくさんいる」と語っており、そういった意味では、大会の時に普段の実力を出し切ることができることが重要なのだという。

 ティスケ監督は「自分のチーム(デッキ)を信じること。店舗予選、エリア予選を勝ち抜いてきているので、一定のレベルには達している」と語り、デッキを信じ、チームと一心同体となりぶれずに戦い抜くことが大切と語っていたのが印象的だった。

ランボー監督
Yossy監督
ティスケ監督
歴代チャンピオンのコメントはなかなか興味深いものだった

 15周年ということで、平畠さんは「自分たちが子供の頃は、ヨーロッパのサッカーリーグなどは遠かった。そのヨーロッパのサッカーが、今では『WCCF』のようなゲームで身近に感じるのは素晴らしい。ゲームからヨーロッパのサッカーが定着していき、今後も楽しんでほしい」とコメント。柏田氏も「まだ道半ばだと思っている」と語り、「次回20周年となる5年後には、スタジアムなどもっと大きなところでイベントができるようにしたい」と夢を語った。

 最後に2件ほど発表があった。1件は「オールプレイヤーズミッション」開催のお知らせ。プレーヤーがゴールする度にカウントアップされ、到達ゴール数にあわせてプレゼントが配布されるというもの。ちなみに柏田氏によれば、現状のプレイデータを集計した感覚では、120万ゴールあたりから達成が難しくなるということで、プレーヤーの皆さんにはぜひとも頑張っていただきたい。

 もう1件は、新しく投入されるカードについて。開発陣にも内緒で電撃的に公開されたのだが、そのうちの1枚「アンドリー・シェフチェンコ」選手のカードが公開されると、会場からは大きなどよめきが起こった。「権利関係の交渉は水モノ(柏田氏)」ということで、今回やっとクリアになったのだという。このカードの登場も楽しみなところだろう。

開発陣やチャンピオンと来場者によるエキシビションマッチも行なわれた。特にディレクターのTERADONA選手のエキシビションマッチは大盛り上がりに!
イベントラストにはキャンペーンの開催など、新情報の発表も行なわれた

秘書役の篠田麻里子さんが、「WCCF」を体験

秘書役の篠田麻里子さんが登場

 第2部のイベント「WCCF 秘書篠田麻里子オータムカップ」では、「WCCF2016-2017」で秘書役を務めた篠田麻里子さんがゲストとして登場。来場者の中から選ばれた8人がトーナメントを行ない、優勝者が篠田さんと試合できるというイベントとなった。

 トーナメントは4人ずつ2つのグループに分けられ、まずは総当り戦で上位2名を選出。決勝トーナメントでは、Aグループの優勝者とBグループの2位が、Bグループの1位とAグループの2位が戦い、最後に決勝戦が行なわれた。この戦いを制したのは、圧倒的な強さで勝ち残ったグラシアス監督。優勝を決め「この日のために作った特別なチームが、きちんと動いてくれて良かった」と顔をほころばせた。

「WCCF 秘書篠田麻里子オータムカップ」に挑む監督陣
本格的な1 dayトーナメントが開催された。当然だがみんな本気モード!
決勝トーナメントはこの4名で争われた
優勝したのは、この日のためにデッキを組んできたというグラシアス監督

 ここで、秘書をイメージしたスーツ姿の篠田さんが登場。篠田さんは「サッカーは兄がしていたので、サッカーゲームをプレイしていましたし、ルールなども自然に憶えました。身近にサッカーのある生活でした」と振り返った。

 「WCCF」は初めてプレイするということだったが、「本物の試合を見ているようで、臨場感ありますね」と感動した様子。試合中の選手への指示に「素早く攻める」を選択するなどゲーム慣れした様子で、ネイマール選手がハットトリックを決め、AI相手に見事勝利を決めた。

練習ということでAIを相手にゲームをプレイした篠田さん
ネイマールを休ませてゴルフをさせたことで調子が上向きに
ゴルフでリラックスしたのか、ネイマールがハットトリック!
勝利して喜ぶ篠田さん

 ここでグラシアス監督とプレイすることを知らされ、「1番強い人とプレイするんですか? 大丈夫ですか?」と気後れ気味。しかしもちろん会場は篠田さんのホーム状態。実際に試合が始まりグラシアス監督のゴールが決まると、大ブーイングが発生。グラシアス監督も「ゴールを決めてブーイングが起こったのは初めて」と苦笑するほどだった。結果は「1対0」の接戦でグラシアス監督の勝利。

 イベント後に質問に答えた篠田さんは、「WCCF」について「大変さを実感しました。自分のタイミングで選手を動かせますが、タイミングがズレると点を取られてしまいますし、すべて操作できるわけではないということで難しさを感じました」と印象を語った。また、会場の監督陣の熱気には圧倒されたようで、「皆さんすごくプレイされているんだなと感じました。『WCCF』は、強くなりたいと感じました。プレイすると選手やチームを強化していきたくなりますし」とコメント。

 ちなみに自身がCG化されたことについては「AKB48でゲームに出演したことはありますが、CGになって登場するのはまた違った感動がありますね」と答えた。CGについても「カードを見て似ているなと思いました。特徴を掴んでいるなと。カードを集めたいと思いました(笑)」と気に入ったようだった。

 篠田さんは、イベント最後に負けたことを振り返り「悔しいので、練習します!」と、「WCCF」のプレイに意欲をみせた。

柏田プロデューサーのアドバイスを受けながらのプレイにも熱が入る
グラシアス監督のゴールが決まり1点先取される! これが決勝点となり残念ながら負けてしまった
グラシアス監督には篠田さんの直筆サインが書かれたカードがプレゼント
最後はみんなで記念撮影!