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「このゲームを、みんなに届けたい。」SMEがインディゲームを強力にパブリッシング!
ゲーム愛に満ちた「UNTIES(アンティーズ)」キックオフパーティ
2017年10月17日 22:38
ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は10月17日、インディーゲームのパブリッシング事業を行なう新レーベル「UNTIES(アンティーズ)」を発足すると発表を行なった。その同日の夜に同社内において、業界関係者を招き、「UNTIES キックオフパーティ」を開催し、パブリッシャー、ゲームを制作するデベロッパー共に意気込みを語った。
ソニー・ミュージックエンタテインメントは、過去にゲームをリリースしていたことがある。「キリーク・ザ・ブラッド」や「クーロンズ・ゲート」などプレイステーションフォーマットのスタート頃に印象深いタイトルを発表していた。当時のファンも多いはずだ。SMEのCFO兼コーポレートEVPの今野敏博氏は「13年半ぶり」というゲームのパブリッシュ事業について、デベロッパー陣を前に「皆さんに自由にゲームを作ってもらって、我々はサポートしたい」と語りかけた。
今回のパブリッシング事業を行なう「アンティーズ」では、ソニー・コンピュータエンタテインメントなどに在籍した伊東章成氏、Q-Gamesなどに在籍していた伊藤雅哉氏らインディゲームに携わったことのある人なら誰もが知る、インディゲームをこれまで強力に推進してきた人たちだ。デジタルコンテンツグループXEチームの坂本和則氏は、京都で毎回開催されているBit Summitの熱気を感じ、このパブリッシング業務を手がけることを決心したようだ。
いつもインディゲームを手がける人たちを見ていると、その「ゲーム愛」とバイタリティを感じる。デベロッパーは表現したいことがあり、多くの人たちにゲームを楽しんで欲しいと思っているし、ユーザーはいつも面白いゲームを求めている。SteamやiTune Store、Google Playなどで「面白いゲームがないかな?」と探したことがある人も多いだろう。しかしそれが上手く機能しているかは難しいところだ。そういった人たちにゲームを届けるのがパブリッシャーであり、SMEにはゲームを伝える力があると伊藤氏は断言する。
伊東氏はSMEがインディゲームをパブリッシュすることになった経緯について、「SMEにはアーティストを発掘してきた土壌がある。ライブハウスや路上ライブなどに足を運んでアーティストと共に歩んでいく。今回その発想がインディゲームと合致した」と語る。これはソニー・コンピュータエンタテインメント時代に行なわれていた、ゲーム制作者発掘オーディション「ゲームやろうぜ!」の根底になっている発想であり、ソニーグループの企業風土といえるだろう。これまで長年この業界で色々とインタビューや取材なども行なってきたが、この言葉をソニーの関係者ら聞くことが多かった。
伊東氏は「個人デベロッパーは増えているのが現実」と語り、「どんどん(ゲームを)紹介していきたい」と語った。より気軽にゲームを作る人たちが増え、それを披露し、面白いゲームを求めている人たちとやり取りができる“場”ができると良いなと感じた「アンティーズ」のキックオフパーティだった。伊東氏が考えたという「アンティーズ」のロゴに添えられた「このゲームを、みんなに届けたい。」がこのレーベルのすべてを物語っている。
第1弾タイトル「TINY METAL」。「11月21日にできるだけ間に合わせたい!」
第1弾タイトルは、11月21日のリリースを予定している「TINY METAL」。AREA35の由良氏は「現在ロットのチェックで大変」と語りながらも「11月21日のリリースに間に合わせたい」とアピール
□作品ページ
http://tinymetal.com/
SNSを介して深層心理を解析する「サイコダイブシステム」によりこれまでに無いゲームを作り上げようとするクリエイター集団「I From Japan」が手掛ける「Last Standard」。中道氏は「人格を反映させていくゲーム。並行世界で繰り広げられるゲーム……“パラレル・リアリティ”とでも言えるような作品を作りたい」と意気込みを語った。
中道氏は「世界に羽ばたいていきたい」と語ると、伊東氏は「世界に連れて行きたい」とかたり、会場からは拍手が巻き起こっていた。
□作品ページ
https://www.laststandard.com/
ロボットのデザインが魅力的という「WinterCrownWorks」。完成度は15%~17%ということだが、「自分たちのやりたいことがあるし、ユーザーさんに遊んで欲しい。(そのポイントを)すりあわせて着地点を見つけたい」と語った。
□作品ページ
http://winter-crown-works.com/merkava/
2013年にリリースされ、その後PlayStation Vitaなどでも発売された「DEEMO」。伊東氏は「『DEEMO』が3Dグラフィックスになって、まさかのVR対応と言うことで感慨深い」と語っていた。Rayarkの方は「新しいことに挑戦していく。必ず良い物に仕上げていく」と語っていた。
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Published by Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
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