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【スマホアプリ今日の1本】回して叩いて宇宙魚を倒せ!「ソラとウミのアイダ」
唯一無二の世界観も魅力の新感覚アクションゲーム
2017年10月20日 17:15
「ソラとウミのアイダ」の3大ポイント
・広島県尾道市を舞台にした独創的なストーリー
・宇宙漁師を目指す個性豊かなキャラクター
・回して叩く、爽快感満載のアクション
フォワードワークスが9月28日に配信を開始したAndroid/iOS用宇宙魚捕獲アクション「ソラとウミのアイダ」。本作は、原作・総監督を広井王子氏が担当した完全新作のアクションゲームだ。フォワードワークスといえば、ソニー・インタラクティブエンタテインメントがスマートデバイス市場に向けてサービスを展開するために設立された会社であり、7月には第1弾タイトルとして「みんゴル」をリリース。人気IPの力をいかんなく発揮し、すでに400万ダウンロードを達成している。
一方、今回の「ソラとウミのアイダ」はフォワードワークスが初めて創りだすオリジナルIPだ。筆者も早速プレイしてみたので、そのプレイフィールを紹介していこう。
宇宙漁師候補生との成長と絆を描いた物語
プレイして最初に驚かされるのは、唯一無二ともいえる独創的な世界観とストーリーだ。本作の舞台となるのは広島県尾道市、海から魚が枯渇してしまい、宇宙空間にイケスを設け、そこで漁業を行なうようになったという設定だ。ここでプレーヤーは宇宙で漁を行なう「宇宙漁師」を目指す6人の宇宙漁師候補生たちと出会い、交流を重ねていく。主人公は宇宙漁師候補生たちを見守る、宇宙漁業団育成センター女子部の部長だ。
文字だけで伝えるとかなりクセの強そうな物語だが、キャラクターデザインや背景のグラフィックはとても明るく馴染みやすい。またストーリーの中では時折選択肢が現われ、どれを選ぶかによってキャラクターの反応も変わってくる。さらにメインキャラクターである6人の宇宙漁師候補生だけでなく、市役所や漁業組合の仲間といったサブキャラクターも個性的。すべてのキャラクターがしっかりと作り込まれているのは、ほかのスマートフォンアプリではなかなか見られない本作の魅力だ。
本作のストーリーは大きく分けて「メインストーリー」と「候補生ストーリー」の2種類。「メインストーリー」では先述したとおり、6人の宇宙漁師候補生たちと出会いと成長が描かれていく。「一方の候補生ストーリー」は、「宇宙漁業」を進めると手に入る「心の鍵」の累計数に応じて徐々に解放されていく。ここでは候補生ごとに分かれたオリジナルのストーリーが展開。意外な一面を知る機会もあるので、お気に入りのキャラクターがいる場合は積極的に解放していきたい。
独自のアクションが光る「宇宙漁業」モード
本作のメインといえる「宇宙漁業」モードでは、候補生たちとともにフィールド(宇宙イケス)に現われる宇宙魚を倒していく。まずは下準備として、出撃する候補生を3名選び、さらに協力してくれる守護神を付け加えていく。候補生はそれぞれステータスと属性に違いがあり、例えば「空町春」は援護攻撃に長けていて、「村上波乃」は主座攻撃に長けている。属性に関しては序盤こそ気にしないで大丈夫だが、高難度のステージになるとそうはいかない。相手との相性関係や捕獲する宇宙魚の有効属性もしっかりと把握することが大切だ。
続いて守護神だが、こちらは主にガチャを通じて手に入れることになる。守護神は候補生1人につき1体を装着でき、これによってステータスも大幅に変化。またバトルで使えるスキルも守護神によって変わってくる。守護神を選択する際のポイントは、レアリティやレベルはもちろんのこと、候補生との相性にも注意したい。相性のいい候補生と組み合わせると、強さはさらに増していくのだ。
こうして準備が整ったら、次はいよいよ「宇宙漁業」、つまりは宇宙魚とのバトルがスタートする。バトルはターン制で、味方はプレーヤー自身の3人と、ほかプレーヤーの助っ人1人という構成。敵である宇宙魚は、宇宙イケス毎、ステージによって種類も数も異なる。
基本的な攻撃方法は、画面を長押ししつつスライドして出撃する方向を決めて指を離し、守護神を飛ばしてフィールド内の宇宙魚へ上手く当てていくという流れ。このとき他の守護神に当たれば、さらなる追加攻撃を繰り出すことも可能だ。守護神が直接宇宙魚に当たったときに設置されたロックマーカーの数だけ直接行なう攻撃が「主座攻撃」、ほかの守護神が2次的に行なうのが「援護攻撃」になる。より多くの宇宙魚にロックマーカーをつけつつ、他の守護神にも当てることで、より効率的にダメージを与えられるし、状況に応じて「援護攻撃させる守護神させる守護神を巻き込むように飛ばそう」といった具合に戦略の幅も広がる。
攻撃を加え、ロックマーカーをつけたり、守護神同士をぶつけていくと、やがて守護神が持つ「ブンゲージ」が溜まる。これがマックスになると「ブン」という強力な連携技が発動できる。まずは「ブン」したい守護神のアイコンにタッチすると、特別な攻撃「ブン廻し」の準備が整う。この「ブン廻し」はプレーヤーのアクションも特殊で、画面タッチしたまま指をグルグル回すのだ。グルグル回し続けると画面に登場する「ブンナゲージ」が上昇し、これがマックスになると「神撃スプラッシュ」という、いちだんと強力な攻撃へと発展する。
「神撃スプラッシュ」までくると、今度は「たたけ!」というアクションも飛び出すことがある。これはスマートフォン端末の端を軽く叩くという変わったシステム。叩くと「大吉」、「中吉」、「小吉」、「末吉」がランダムで現れ、大吉が出るともう1度「ブン廻し」を行なえる。運が絡むものの、強力な宇宙魚と戦うときは絶対に覚えておきたいシステムだ。
狙って飛ばすというアクション自体は昨今のスマートフォンアプリでは決して珍しいものではない。しかし、そこに回す、叩くといったアクションが加わることで十分すぎるほどのオリジナリティを確立している。世界観とシステムの双方で本作ならではと言える特徴が垣間見える。1度触れてみて損はないアプリだ。