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【PSカンファレンス】盛田プレジデントが「お帰りなさい!」と迎えた「モンハン:ワールド」のコラボモデルが発売

このほかにもコラボモデルが目白押し。PS VR普及のために、PlayStation VRを値下げ

9月19日 開催

会場:品川インターシティホール

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアは、東京ゲームショウ2017の開幕に先駆け、「2017 PlayStation Press Conference in Japan」において最新情報を一挙に発表した。

 基本的には最新のゲームタイトルをラッシュ形式で矢継ぎ早に公開していくスタイルで、大作シリーズ作品の発売ラッシュが一山越えた中で、次の期待を担う作品が明らかにされていった。

 今回お披露目となるような新型ハードは発表されず、豊富なタイトルラインナップをより拡販するための価格改定や、コラボレーションモデルの発売が主流となっている。

 まず、価格改定が行なわれたのが、発売後ちょうど1年を迎えるPlayStation VRだ。PlayStation Cameraを同梱し、44,980円(税別)で10月14日から発売される。盛田 厚プレジデントは「供給を加速させる」と力強く言い切った。

 PS VR対応タイトルが潤沢にリリースされているかと言えばなかなか難しいところだが、今回海外のプレスをはじめ歓喜の声が上がっていた「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS : M∀RS」をはじめ、「A列車で行こう」がVR対応になったり、一部で熱烈なファンがいる「クーロンズゲート」のVR版と思われる「クーロンズゲートVR suzaku」も2017年に晩秋にリリースされる予定であることなどが発表され、タイトルラッシュを迎えるようだ。

 この機会を強力にサポートするのが、まさに今回の価格改定と言える。一時期は店頭に並んでも抽選販売で瞬間的に完売するような状態だったが、需要も良い意味で落ち着き、供給も安定する目処がついたようだ。気になっていながらも手を出せなかった人にとってはこの価格改定は良い機会かもしれない。

PlayStation Cameraを同梱したPlayStation VRが44,980円(税別)で10月14日から発売される

 そしてプレイステーション 4のコラボモデルが数多く発表されたのも、まさに同ハードが成熟期に入ったことを表している。これまでリーチできていなかったゲームファンの中でも、対応ソフトのファン層に向けて、この機会に購入して欲しいということだろう。

盛田プレジデントから「お帰りなさい」と迎え入れられた、カプコンの辻本良三プロデューサー

 そんな中でも最も注目が集まるのが「モンスターハンター:ワールド」だ。「モンスターハンター」シリーズは初代がプレイステーション 2用タイトルとして発売され、その後PSP用タイトルとして「モンスターハンター ポータブル」シリーズが大ブレイクした。しかしプラットフォームをニンテンドー3DSに移していた。盛田氏の前任の河野プレジデントも、「モンスターハンター」がプレイステーションプラットフォームで発売されるために「努力している」とインタビューで答えていたことから、これだけのビックタイトルの誘致はまさに悲願とも言える。盛田氏は今回の発表会で辻本良三プロデューサーをステージに招き入れるときに「お帰りなさい」と声を掛け、これには辻本氏も苦笑いしていた。

 それだけに、盛田氏は「万全の体制で応援する」と強力にプッシュしていくことを今回明らかにしている。「モンスターハンター:ワールド」のコラボモデルは、美しいグラフィックスで快適に「モンハン」を楽しんで欲しいという想いからか、プレイステーション 4 Proのコラボモデルが発売される。

 PS4 Proのコラボモデルには、シリーズ第1作目のメインモンスターであり、その後シリーズには必ず登場する人気モンスター「リオレウス」をモチーフにデザインされている。デザインはもちろん色合いなどもこだわって作られており、渾身の仕上がりとなっている。発売は12月7日で49,980円(税別)。数量限定製品となる。

 「モンスターハンター:ワールド」の発売日が1月22日と発表されると、会場からは拍手が巻き起こった。辻本氏はこの反応に「思ったより早いですか?」とコメント。実際3月頃を想定していた関係者も多いと思われるので、想定より早い展開だ。今回の発表会では、ダウンロード版ソフトなどがパッケージされた「デジタルデラックス」の内容が明らかにされたほか、フィギュアやサウンドトラック、アートブックなどがセットとなった「Collector's Edition」、そして限定特典の内容も一挙に明らかとなった。予約は9月20日から開始となり、盛田氏も「ぜひ早めに予約してください」とアピールした。

「リオレウス」がデザインされた「LIOLAEUS EDITION」。迫力がある色も黒地に赤が引き立つデザインだ
DUALSHOCK 4にも左右グリップ部分にデザインが施されている
メインモンスターの「ネルギガンテ」が発表されたということで、発売日から各種特典、商品構成などが一挙に明らかになった
盛田氏と辻本氏によるフォトセッション

 このほかにも前述の通りコラボモデルが目白押しだ。「グランツーリスモSPORT リミテッドエディション」が10月19日に39,980円(税別)で、「コール オブ デューティ ワールドウォーII リミテッドエディション」が11月3日に39,980円(税別)で発売される。そして「真・三國無双8」の「真・三國無双8 Edition」も発売される。

「グランツーリスモSPORT リミテッドエディション」が10月19日に39,980円(税別)。コントローラーのパッド部分に「GT」のロゴが!
「コール オブ デューティ ワールドウォーII リミテッドエディション」
「真・三國無双8 Edition」も発売される

 発表会では、より多くの人にゲームを楽しんで欲しいということで、カラーリングの異なる「DUALSHOCK 4」が発売されることが発表となった。カラーリングは、トランスルーセントモデルのクリスタル、レッド・クリスタル、ブルー・クリスタルが数量限定で5,980円(税別)。スチール・ブラックが6,480円(税別)で数量限定。さらに、ミッドナイト・ブルーが5,980円(税別)で発売される。発売日は11月3日。

11月3日に各種「DUALSHOCK 4」が発売される。トランスルーセントモデルはやはり注目だろう

 盛田プレジデントは常に「ゲームを文化にまで引き上げたい」と口にしている。今回も最後のスピーチでその想いを語った。その想いの象徴となるのが「できないことが、できるって、最高だ」だ。今回新たに制作されたテレビコマーシャルが公開され、締めくくられた。

【「できないことが、できるって、最高だ。2017」篇、長尺版Web CM】
今回、発表会のホストを務めた盛田厚プレジデント
イベント会場のブースでは、特別ゲストを迎えて「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ 2017 PlayStation Press Conference出張版」が配信されていた