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ThermaltakeからPVCレザー採用の質実剛健のゲーミングチェアが登場!
Zサポートマルチファンクションでフルフラット状態での仮眠にも対応
2017年3月16日 21:38
Thermaltake(サーマルテイク)は3月16日、東京都内で発表会を開催し、同社のゲーミングブランド「Tt eSPORTS」の新製品として、ゲーミングチェア「X」シリーズ、「GT」シリーズ、2ブランド4製品を正式発表した。価格は「GT Fit」が37,800円(税別)、「GT Comfort」が39,800円(税別)、「X Fit」が42,800円(税別)、「X Comfort」が44,800円(税別)。
「Tt eSPORTS」は、Thermaltake独自のゲーミングブランドで、マウスをはじめ、キーボード、ヘッドセット、ゲームコントローラーなどのラインナップを持つ。そして今回、新たなカテゴリとしてゲーミングチェアの取り扱いが正式発表され、一気に2ブランド4製品の投入が発表された。
「GT」シリーズは、よりカジュアルにゲーミングチェアを楽しむためのブランドで、レッド、イエロー、ブルーの3色展開となっている。背もたれが狭くなって包み込むような形状のデザインを採用している「Fit」と、背もたれを広く取った「Comfort」の2製品を用意している。「X」シリーズは、「GT」シリーズの上位モデルで、採用しているPVCレザーがより上質になっているのと、背もたれのデザインが変更になっている。
この両シリーズの大きな特徴は、PVCレザーの採用と、Zサポートマルチファンクションの2点だ。PVCレザーは、“硬い”という弱点があるものの、耐久性が高く、経年劣化によるヨゴレやハゲ、変色に強いという性質を持つ。同社がライバルとしてあげたAK Racingの「AK Racing」シリーズは、PUレザーを採用しており、柔らかい反面、使っていくとレザーが剥がれ、長期間の使用により、イスの形状が大きく変わり、初期の性能を発揮できないという弱点を持つ。
実際に座ってみたところ、ガシッとした明確な硬さがお尻に伝わってくる。木や金属のイスにレザーカバーを張ったような座り心地だ。この硬さをどう見るかで評価が大きく変わってくるゲーミングチェアだ。
そして2つ目の特徴がZサポートマルチファンクションだ。これだけでは何のことだかさっぱりだが、土台とイス本体を繋ぐフレームの接続部分がZの形状をしているのだ。これにより、リクライニングが160度まで可能となり、かつフルで倒しても、バランスが安定し、後ろに倒れたりするようなことがなくなる。頭部と腰部に小型のクッションが標準で付いているため、寝る際は腰部は取り外し、頭部はマクラ代わりに使うことでまさにビジネスクラスのような快適さで体を休めることができるわけだ。
また、公式表記では160度までと記述してあるが、実際には180度、つまりフルフラットの状態まで倒せ、この状態で非常に安定している。これによって、PCゲーマーにとっては大変ありがたい、お手軽な仮眠休憩を取ることができる。このリクライニング機能は、ゲームプレイの快適さにはまったく関係のない機能だが、実際にはゲーマーの意見として「イスを倒して寝られるようにして欲しい」というニーズが一定数あり、その意見を反映した結果だという。
ちなみに今回比較対象としたAK Racing Pro Xの実売価格は52,800円で、機能面のみならず価格の面でもアドバンテージがあることになる。では、「X/GT」シリーズに、“硬さ”以外の弱点はないのかと担当者に尋ねたところ、リクライニングのギミックを利用する際のレバーで手を挟みやすいことと、イスを最も低くした際の高さが、AK Racingより数センチ高いことを教えてくれた。“硬さ”に比べればいずれの要素も細かい部分で、特に“背の高さ”はよっぽど背の低い人でもない限り問題ないと思われるが、“硬さ”に関しては、完全に好みの問題になってくるため、まずは店頭でじっくり座り比べてみることをおすすめしておきたい。