【特別企画】
リアルイベント「グラサマ9周年!超感謝祭」現地レポート
紆余曲折あった運営裏話や開発秘話が飛び交う質疑応答で大盛況!
2025年11月28日 18:00
- 【グラサマ9周年!超感謝祭】
- 会期:2025年11月23日
- 会場:LOFT9 Shibuya
配信・開発「株式会社 NextNinja」、配信協力「株式会社グッドスマイルカンパニー」によるスマートフォン向け超本格王道RPG「グランドサマナーズ」(以下、グラサマ)は2016年12月のリリースから今年で9年目を迎える。これを記念して、11月23日に渋谷のLOFT9 Shibuyaにおいて、9周年を祝うリアルイベント「グラサマ9周年!超感謝祭」が行なわれた。
「グラサマ」のリアルイベントはこれまでも何度か行なわれているが、今回の開催は2023年以来2年ぶり。今回は入場無料で誰でも参加可能な昼の部と、事前購入チケット制(グラサマ名刺付き)の夜の部の二部構成での開催となった。
そんな「グラサマ」のリアルイベントは一体どういったものなのか。昼の部、夜の部ともに現地にて「グラサマ」プレーヤーたちと一緒に盛り上がってきたので、本稿ではその様子を紹介していきたい。
なお、夜の部の前半パートはYouTubeにて生配信が行なわれており、現在もアーカイブが視聴できるようになっているので、興味がある人はこちらもチェックしてみてほしい。
今年で9周年! 長年愛され続ける「グラサマ」とは
「グラサマ」は、育成したキャラクターに強力な装備を持たせ、強力なスキルなどを駆使しつつ、属性の相性なども意識して戦うという、公式によるジャンル説明にもあるとおりのまさに王道なスマホ向けRPG。バトルは基本オートだが、スキルや奥義はアイコンのタップやスワイプなどで任意発動が可能で、状況に応じて直感的なプレイを楽しめる。
また、ストーリーはラクトヘルムと呼ばれる神と魔族の存在する世界において、冒険者の1人であるレイアスが、復活した魔族に狙われるイリスと呼ばれる記憶を失った少女のため、彼女の記憶を求めて旅をするという、これもまたファンタジー感たっぷりな王道RPGといった内容が展開される。
主人公のレイアス以外にも本作にはオリジナルキャラクターが多く用意されているほか、数多のコラボキャラクターも登場しており、こうした豊富なキャラクターたちの中から自分好みの4人を選んでパーティを編成していく。どのキャラクターを育成していくか、どういった装備を持たせるか、さらにはアタッカー、ヒーラー、タンク、サポートといった役割を考えたりするのも本作の大きな魅力と言えるだろう。
また、「グラサマ」はストーリー上での敵との戦闘だけでなく、特別な強敵と戦えるイベント、他プレーヤーとのPvPバトルといった多数のコンテンツややり込み要素が用意されているのも長年愛されている理由の1つではないかと思う。
物語をコツコツ進めていったり、レア装備ドロップを狙って周回したり、キャラクターの強化を優先したりと、自分のペースで楽しめるのはスマホゲームとしてうってつけと言える。
しっかりとしたRPGではあるものの、戦闘などゲームのテンポも良く、隙間時間にプレイしたり出来るのもオススメポイントだ。
名刺交換会とリアル・リアルファイトで大盛り上がりの昼の部
さて、そんな9年もの間ユーザーに愛されてきた「グラサマ」だが、ここからは今回開催されたリアルイベント「グラサマ9周年!超感謝祭」の会場の様子をお届けしていきたいと思う。
まずは3時から開催された昼の部から。昼の部では来場者プレゼントとして全20種類のカードからランダムに1枚が配布されていた。会場には各種グッズが販売されている物販コーナーや500円で1回まわせるリアルガチャが2台設置。また、グラサマ名刺付きチケットを購入した人向けの名刺受け渡しコーナーも用意されていた。
さらに展示された2台の大型ディスプレイのうち1台は、本作に登場するキャラクターのイラストや普段は見られないドットエフェクト、クリエイターのコメントなどが読めるデジタルサイネージがチェックできた。この端末にはなんと今後実装予定のユニットの情報も含まれていたようで、全部チェックした人も多かったと思われる。
グラサマ名刺は、配信・開発のNextNinjaが2年目くらいから実施しているユニークなサービス。事前に申し込みしておくことで、プレーヤーのIDやプレーヤーネームのほか、自身がメインで使用するキャラクターのイラストを使ったリアルの名刺を作成してお渡しするというもの。今回のリアルイベントのようにプレーヤーたちが多く集まる会場で、リアルなプレーヤー同士で名刺交換ができるのだ。
今回も実際、来場したプレーヤーたち同士の名刺交換会は各所で行なわれており、グラサマリアルイベントの風物詩とも言える光景になっていた。正直かなりうまい施策で、積極的に声がかけられない人でも、名刺交換があれば初めの1歩が踏み出せるため、気楽に声を掛け合っている姿が見られた。
そして目玉の1つと言えるのが、PR担当の新永氏と現場の端末でバトルできる「新永を倒せ!リアル・リアルファイト!」が開催されたこと。これは事前に用意されたタッチ対応の大型ディスプレイのAndroidにインストールされた「グラサマ」にスタッフがいくつかのパーティ編成を用意。それを使ってPR担当の新永氏の持つスマートフォンと通信してPvPの対戦を行なうというものだ。
昼の部のイベント自体は、進行などは特になく、リアルファイトのイベントも新永氏がぷらっと端末の前に現れて、「リアルファイトやりますよ~」と声を掛けるような雰囲気の緩いテイストだ。
ただしバトルが開始すると、そこで容赦のない新永氏がバッタバッタと来場者たちをなぎ倒していく。とはいえ、実はこれ、スマートフォンを利用する新永氏がかなり有利になっているのだ。
というのも、来場したプレーヤーたちはいつものスマートフォンと異なる大型の端末を用いているため、操作に不慣れな点に加えて、本来なら画面全体の状況を俯瞰で見ながら、状況に応じてタップでスキルを発動したり、スワイプで奥義などを発動するところ、大型ディスプレイに触れる位置での操作は視野に全体が入りきらないからだ。そのため、技の発動が遅れたり、奥義のタイミングがズレたりなどが発生したことで、思うようにパーティを操作できないもどかしさもあったと思われる。
ただ、テクニカルなプレーヤーにもなると、そういったハンデがあっても物ともせず、ドンピシャのタイミングでスキルや奥義をバンバンと決めていき、新永氏を容赦なく撃破しており、流石だと感じられた。なお、今回のイベントについては、新永氏に勝利すると入場時に配布された物と同じカードがもらえたが、惜しくも負けてしまったプレーヤーにもノベルティが手渡されていたようで、かなり長時間、行列が途切れることはなく盛り上がりを見せていた。
運営に関するディープな話も飛び交う夜の部! 9周年キャンペーンや新キャラなども明らかに
夜の部は18時30分から開催。昼の部とは雰囲気もガラッと変わり、用意されたステージ上にはGOOD SMILE COMPANYのグラサマPR担当のさとう氏、先ほどのリアルファイトでも頑張っていたNextNinjaのグラサマPR担当・新永氏、NextNinjaのCEOであり、「グラサマ」のプロデューサーである山岸聖幸氏が登壇。
さらに、本作にてキャラクター・セリアのCVを務めつつも、ガチの「グラサマ」好き声優として過去のイベントにも多く出演している声優の立花りあんさん、そして「グラサマ」公式コスプレイヤーの五木あきらさんも会場に駆けつけた。五木あきらさんはこの日のために用意したという、アリステラ・オルビスのコスプレで登場し、会場を一際盛り上げた。
夜の部の前半ではゲーム内の9周年イベントでどのようなキャンペーンが行なわれるかなどロードマップが公開されたので、ざっとまとめて紹介していきたい。
まずは「グラサマ」プレーヤーであれば気になるであろう、クリスタル(ゲーム内通貨)の配布について。周年などの特別な期間の施策としてはおなじみのログインキャンペーンやマルチ初顔合わせリセットなどが実施されるようで、やはり今回もクリスタルが大量にもらえるようだ。ざっとその場で新永氏が数えたところ、最低でも339個のクリスタルが配布される予定とのこと。
また、11月30日のアップデートにおいて追加となる新キャラクター「聖麗生徒会長エチカ(CV:宮本侑芽さん)」についての紹介が行なわれ、強力なスキルや奥義などが公開されたほか、メインストーリー1部のフルボイス化、英雄召喚演出のアップデートの実装などが行なわれることも明かされた。
さらには、従来のおまかせ編成以上に条件に合わせた自動編成が行なえる「スマート編成」、ほしいユニットや装備を登録しておき、入手可能な状態になったところで通知が届く「ウィッシュリスト」といった機能が今後登場予定とのこと。これらは11月30日には間に合わないが、現在調整中とのことだ。
その他にも、GoogleやAppleのストアを介さずに課金が行なえるサービス「アプリペイ」がPayPay決済に対応したほか、アプリペイで入力できるプレゼントコードを入力することでクリスタル10個がもらえるというプレゼントコードも公開。コードは「KANSHA」としており、1回だけクリスタルがプレゼントされる。有効期限は11月30日の23時59分まで。山岸氏は「多くの人にアプリペイを知ってほしいのでコードはXなどでガンガン拡散してほしい」と発言して会場を盛り上げた。
夜の部の前半の最後に行なわれた「マシュマロ」サービスを使った「グラサマへのメッセージ&質問」コーナーでは、多くのファンたちからのお祝いのメッセージと質問が寄せられた。
個人的に面白かった質問を1つ抜粋すると、今までで1番運営が危なかった時期について聞かれた山岸氏は苦笑いしながら、「リリース直後が最も危なかった」と回答。「売上が毎月半分ずつ減少しており、非常に危機的状況だった」と当時を回顧する。当時、「グラサマ」のバトルが非常に重く、特に古い端末などでの動作に難があり、プレーヤーの離脱が加速してしまっていたという。
この打開策として、2017年2月にパフォーマンスの改善とログインボーナスのアップデートなどを実施。それが功を奏したのか数字が飛躍的に向上していき、なんとか首の皮1枚でつながったと苦しかった当時を振り返った。
夜も深まり来場者限定の質疑応答はさらにヒートアップ!? あんな話やこんな話
夜の部前半、生配信パート終了後に休憩を挟み、記念撮影などを済ませたあとは、いよいよお楽しみの「グラサマ運営陣に聞く ここだけトーク」のコーナーがスタート。ここではこれまでのイベントであまり登壇したことがないという、「グラサマ」ディレクターの佐々木氏がステージに登場。来場者たちからの際どい指摘について回答していった。
残念ながらここは来場者限定のお楽しみということで、記事でも詳細については触れないこととするが、最初のうちはよくある質疑応答のようなテイストになるのかと思いきや、最初の質問者がゲーム内のとあるシステムについて気になる点を指摘したところ、佐々木氏が即答で「直します!」とあまりの歯切れのよい回答を返すので、会場は大爆笑。
質問コーナーというよりはもはや要望コーナーというべきか、会場の空気が一変。当初まばらだった来場者たちの挙手もかなり増え、次から次へと飛び出す細かな要望の数々に、佐々木氏が「それ実はアップデートする予定でした!」や、「初期の頃から手が加えられていない部分なので改善を検討します!」など、次々と要望に対して前向きな発言が連続しており、聞いているこちらも心地よくなるほどだ。
もちろん、「即座に改善します!」ばかりではなく、開発サイドの想定通りの面もあり、すぐには対応できないが、10周年までに何かしらのアップデートを予定している、という回答だったり、いずれも何かしら前向きな回答が、佐々木氏、またはストーリーも担当する新永氏から飛び出しており、このコーナーは終始かなりの盛り上がりを見せていた。
筆者は他のゲームのこういったイベントにいくつか参加したことがあるが、経験上、この手の質問コーナーがここまで盛り上がる例はあまり見たことがなく、スタッフのノリの良さに感心させられた。
その後は、11月30日に実装されるメインストーリー1部のフルボイス化に合わせて、そこで使用するための兵士たちの叫び声、ガヤの音声収録が行なわれた。もちろんここで収録した音声そのままではなく、よりリアルな兵士のような雰囲気が出るように加工は施されるが、ゲーム内で実際に使われる音声収録とあって、緊張感はありながらも、来場者たちが声を張り上げて、見事な叫び声が収録できたようだ。
続いては来場者たちと生放送のメンバーたちとでリアル・リアルファイトが行なわれた。試合は新永氏と来場者1名のソロ対決のほか、山岸氏とさとう氏のコンビと来場者2名のチーム対決、最後は立花りあんさんと五木あきらさんのコンビと来場者2名の対決という合計3試合。来場者の勝利数に応じて帰宅時のお土産が増加すると発表された。
ところが、初戦の新永氏と挑戦者のバトルは来場者サイドが勝利したものの、2戦目、3戦目はチームのコンビプレイに苦戦したのか、山岸氏とさとう氏、立花りあんさんと五木あきらさんのコンビが連勝。会場は盛り上がったが、来場者へのお土産が増えないという想定外の事態になってしまったのだ。
新永氏は困惑しながらも、最終的には来場者たちが3勝したという扱いでのお土産の数に修正することになったのであった。この辺りのふんわりしたノリと来場者への気遣いが非常に好感触だ。
イベントの最後にはステージ登壇者から来場者へ感謝のメッセージが贈られるとともに、「グラサマ」9周年のお祝いや、作品に対する熱い想いが伝えられた。
その中でも山岸氏は、「グラサマ」開発は3人ぐらいのチームで始め、最初の企画書は某有名ゲームのオマージュだったが、面白くないと思って破り捨てたことなど、開発当初の思い出も語ってくれた。続けて、「同じプロダクトを続けることができているのは、皆さんがプレイしてくれているおかげ。現在、配信国は80カ国まで増え、総プレーヤー人口は増えている。開発的には11年目に突入したが、もっと先に行きたい。面白いものを提供していけるように引き続き頑張っていきたい」と、今後の意気込みも語り、イベントを締めくくった。
10年目に突入の「グラサマ」のさらなる躍進に期待!
以上、「グラサマ9周年!超感謝祭」について、昼の部、夜の部ともに現地で見てきた様子をレポートした。イベントを見ていて感じたのは、やはりファン同士の交流のしやすさが挙げられる。前述の名刺交換もそうだが、来場したファンはどの人もかなり気さくで、イベントの昼の部で知り合ったファン同士でご飯を食べに行き、夜の部に備えるなど、かなり微笑ましい様子も見られた。
また、ファンとスタッフとのほどよい距離感も印象的だ。今回設置されていたゲーム内の設定やモーションが見られるデジタルサイネージの前には常駐のスタッフが1人いたが、頻繁に来場者とゲーム内の話で盛り上がりを見せており、来場者一人一人の満足度はかなり高いイベントになっていたように感じられた。
スタッフの気合いもあり、ファンたちのテンションも高く、これから10年目に突入する「グラサマ」の未来は明るそうだ。
(C)NextNinja Co., Ltd. / GOOD SMILE COMPANY, Inc.















































































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