【特別企画】

「鉄拳8」シーズン2追加キャラ「アーマーキング」先行プレイレポート

毒霧に火炎。凶悪感マシマシなヒールレスラーっぷりはまさに“悪の華”

【鉄拳8:アーマーキング】
早期アクセス:2025年10月14日
一般アクセス:2025年10月17日

 バンダイナムコエンターテインメントは、同社が展開するプレイステーション 5/Xbox Series X|S/Steam用3D対戦格闘ゲーム「鉄拳8」において、シーズン2第3弾追加キャラクターとしてアーマーキングの配信を10月17日より開始する。なお、Ultimate EditionやDeluxe Editionの購入者は早期アクセスとして10月14日から利用できる。

 「鉄拳8」は2024年1月リリースの3D対戦格闘ゲームで、2年目となるシーズン2では、初期シリーズからの出演キャラクターである「アンナ・ウィリアムズ」、前作より登場の「ファーカムラム」の2人が実装。今回の「アーマーキング」が追加キャラクター3人目となり、今冬には完全新規の新キャラクター「ミアリズ(MIARY ZO)」の追加も決定している。

 今回追加になるアーマーキングは「鉄拳」シリーズにおけるメインキャラクターの1人である覆面レスラー「キング」のライバル的存在として登場。初期の頃はキングへの復讐を誓う敵役としての立ち位置だったが、中の人が途中から2代目へと変更になるなど紆余曲折を経て、現在は兄を殺した宿敵を追う「ヒールレスラー」として、毒霧や火炎攻撃といった反則技なども使えるキャラクターとなっている。

 本稿では一足先に触れてきた新たなプレイアブルキャラクターであるアーマーキングを実際に操作した感触などについてレポートしていきたい。

【TEKKEN 8 - 「アーマーキング」 ゲームプレイトレイラー】
アーマーキング見参!なお、ゲーム開始前の登場シーンにはいくつかのバリエーションがあるが、これは走ってきたアーマーキングが華麗なジャンプを決めてなぜか置かれたリングポストに飛び乗るという演出
本作でもキングとは関係性があるが、以前のような復讐の対象ではなく、互いに分かり合えないすれ違いの存在といった設定になっている
ヒールレスラーらしく、毒霧や火炎攻撃といった反則技を駆使して戦う

打撃主体のプロレスラー。毒霧や火炎攻撃などヒール感満載の反則技が気持ちいい!

 アーマーキングは、同じレスラーとして本作に登場するキングと同様、豊富な投げ技を主力とするが、それ以外にも打撃技が多く用意されていたり、アクロバティックな立ち回りができるなどの特徴を持つヒールレスラーだ。

 「鉄拳8」での新要素としては、従来の「シャドーステップ」の代わりに、新たに「バッドジャガー」と呼ばれる特殊な構えが使用可能に。この構えをさせた状態から利用できる打撃技や投げ技が色々と用意されており、戦術の幅が広がっている。他にも「ビーストステップ」という構えも用意されており、こちらも派生技が使える特殊な構えとなっている。

 「毒霧(グリーンミスト)」についても本作では切り返し手段としてさらに強化された特殊技だ。「ビーストステップ」または「バッドジャガー」の構えから発動が可能で、ヒットすると相手の目の周辺に緑色の霧がかかるようになり、一定時間投げ抜けが行なえなくなる、投げ技主体のアーマーキングらしい特殊効果となっている。さらに、通常時は発生35フレームだが、ヒート発動時は25フレームで発生するようになっており、崩しの手段としても有効だ。

 ヒート発動時については打撃力が強化されるほか、アーマーキング固有の効果として、火炎攻撃が使えるようになり、炎を纏った打撃技が使用可能に。また、特定の投げ技がホーミングアタック化されたり、ヒート状態の残り時間が回復できる「ストームメイカー」などの特殊な投げ技が使えたりするようになる。

 なお、レイジアーツ「悪の華」は、決まると背景が突如リングになって、そこで豪快な技を決めることで、リング周辺のロープなどが吹っ飛ぶといったプロレスライクな演出も入るので、見た目も楽しい必殺技となっている。

アーマーキングのグリーンミスト!決まると相手の目に一定時間、緑色の霧がかかった状態となり、投げ抜けが行なえなくなる
目の周辺の緑色の霧は一定時間で解除される。あまり長い時間ではないので、グリーンミストのヒットからなるべく早めに投げを出さないとすぐ解除されてしまう感触だ
ヒート発動時は打撃技の一部が火炎攻撃となり、ダメージが上がる
レイジアーツ「悪の華」ヒット時は突如リングが発生し、そこで大技を決めて、リングが崩壊。最後は炎が吹き出すド派手な演出が楽しめる
勝利時の演出もいくつか用意されているが、いずれもヒールっぽい悪徳感のある演出となっている

 実際に操作してみての感触だが、豊富な投げ技の数々が非常にプロレス感があって楽しい。例えば、投げ技の1つであるブレーンバスターを決める際にも、普通に技を決められるだけでなく、途中でコマンドを追加入力することで、スタイナースクリュードライバーに派生させるといったように、技を自在に変化できるレスラーらしさが活きた動きが随所に垣間見えるのが面白いところ。

 グリーンミストについても、ヒットのタイミングでうまく発動させるのは難しいが、うまく決まると投げ抜け無効などその特殊効果の恩恵は大きく、打撃中心で立ち回りつつ、隙をついてのグリーンミストから投げ技といった組み立てがうまくいくと、ヒールレスラーらしい動きが気持ちよくてクセになる。

 一方で、バッドジャガーからの連携など、アーマーキング固有の構えをコマンドとして入れた上で派生技のコマンドに繋げる必要があるため、当たり前に出せるようになるには練習とやり込みが必要になるポイントと言えそうだ。

 なお「鉄拳8」ならではの簡単操作機能「スペシャルスタイル」に切り替えれば、地上でのコンボや空中コンボなどがボタンの連打だけで簡単に発動できるので、コンボが苦手な人でも手軽にコンボが楽しめるのも本作の魅力の1つ。コマンドを覚えきれない場合でも、まずは投げ技関連のコマンドを徹底的に覚えたうえで、打撃系のコンボはスペシャルスタイルにお任せして、打撃技と投げ技とでモードを切り替えて戦うといった立ち回りで挑むのもおススメだ。

通常のブレーンバスター中にコマンドを入れることで、スタイナースクリュードライバーを決められる
逆択で相手の起き攻めに対してグリーンミストがヒットさせられると気持ちいい
打撃技も豊富に備えるのもアーマーキングの魅力の1つ
打撃ヒット時の演出として「悪」の字のエフェクトが表示される
技によっては投げる前にカメラに向かってアピールするプロレスラーっぽい演出もある
打撃のコンボも豊富なので打撃メインで要所で投げ技といった戦い方をしたい人に向いている
同社提供のグリーンミスト発生時間の比較映像。ヒート発動時の方が早くグリーンミストが発生しているのが分かる
バッドジャガー自体は構えのため、特に何かの技などは出ず姿勢を落とし、威嚇するような構えとなる
コンボが苦手な人にはスペシャルスタイルの活用がおススメだ
トレーニングモード(トレモ)とコマンドリストで必殺技などをチェック。コマンドリストにはどんな技かを実際にデモしてくれる機能もあるので技のチェックにはかなり有効だ

これぞアーマーキング! ヒールレスラーらしさ全開のいかついコスチュームなど期待を裏切らない仕上がり

 今回は限られた時間での体験となったが、ヒールレスラーらしいビジュアルと多様な打撃からの投げ技への繋ぎなど、他のキャラクターにはない、アーマーキングならではの魅力を感じられたように思う。ちなみに、現役のとあるプロレスラーの必殺技がゲーム内で忠実に再現されているという話もあるようなので、プロレスファンの人は是非チェックしてみてほしい。

 「鉄拳8」はリリース直後から使用できるキャラクターが多く、そこに年に大体4人ほどのキャラクターが追加されているので、プレイする際に豊富なキャラクターを色々と選べる点も魅力と言える。さらに、各キャラクターには複数のコスチュームも用意されており、自分好みのスタイルを選択できるのも嬉しいポイントだ。

 アーマーキングにも最初からコスチュームが4種用意されていて、ごつめの鎧を纏いながらも筋肉描写がしっかり確認できるレスラーらしいものや、明らかに悪そうなヒールレスラー感マシマシな雰囲気が出ているものなどがあり、これぞアーマーキング!といった見た目は筆者にかなり刺さった。

 「鉄拳8」ももうすぐ2年目が終わるが、豊富なキャラクターに加え、様々な調整が行なわれており、初心者からベテラン勢、お久しぶりな復帰プレーヤーまで幅広い層が楽しめるように進化し続けている。アーマーキングで「鉄拳」デビューするもよし、ぜひこのタイミングでプレイしてみてはいかがだろうか。

デフォルトのコスチュームは4種類あり、1と2は色違いとなる
マスクが変化するなど、ヒールレスラーとしての雰囲気が格段に上がった3種類目のコスチューム
胸の筋肉が見えるなど、肌の露出度が上がった4種類目のコスチューム
打撃技と言ってもドロップキックはかなりプロレスライクな打撃技だと思った