【特別企画】

”揺れる”少女たちを眺める革新的戦闘画面!学園×巨大人型機械のRPG「マブラヴ ガールズガーデン先行プレイレポート

DMM GAMES×KMS GAMESのタッグで贈る「マブラヴ」シリーズ最新作!

【マブラヴ ガールズガーデン】
9月3日 配信開始
価格:基本無料(アイテム課金制)

 シリーズ累計80万本超え、壮大なスケールと重厚な物語が多くのファンを魅了し続けるADV「マブラヴ」シリーズの最新作として9月3日リリース予定の「マヴラヴ ガールズガーデン」。

 本作は、「マブラヴ」「マブラヴ オルタネイティヴ」を原作に、過去のマブラヴシリーズの監督・演出を担当してきた「âge(アージュ)」の創業メンバーであるタシロハヤト氏が世界観再構築を担当。

 さらにメカニックリデザインは、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」「グレンダイザーU」「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」などを手がけた稲田航氏。キャラクターデザインはSiino氏/Pro-p氏など、豪華な制作陣が参加していることでも話題を呼んでいる。

 超王道学園アドベンチャーゲームを謳いながら、プレーヤーを驚愕の渦に巻き込んだ「マブラヴ」。その名を冠する作品とあって、キャラクターの生死や人型兵器「戦術機(戦術歩行戦闘機)」の有無など、気になるファンも多いことだろう。

 今回は、先行プレイを通して感じた「マブラヴ ガールズガーデン」の特徴やバトル・キャラクターなどの魅力について深堀りしていく。

【【マブガル】『マブラヴ ガールズガーデン』アニメPV】

落ちこぼれ小隊を指揮して勝利に導け!

 「マブラヴ ガールズガーデン」は、キャラクターや搭乗機を育成&カスタマイズしつつ構成を組み、オート戦闘で異形の敵「メイズシフター」を倒していく作品。

 巨大人型機械に搭乗するキャラクターが非常に豊富で、親愛度を上げればそれぞれの個別エピソードも用意されているのも特徴のひとつ。強大な敵と戦う女の子たちの友情、恋愛、そして成長を楽しむことができる。

「MG(メイズ・ガーダー)」による戦闘画面
キャラクター同士の掛け合いにも注目!
【イントロダクション】

地の底に、理の歪む世界がある。
重力は狂乱し、生命は忌まわしき異形へと堕ちゆく。
ひとたび踏み込めば、すべてを蝕み尽くす永劫の深淵――その名は《メイズ》。

記憶を失った指揮官と、運命に選ばれし少女たち。
彼らはそれでもメイズへと向かう。希望という名の呪いに縛られて。

だが彼らはまだ知らない。
この世界もまた深淵であるということを。
この世界そのものが、遥かなる“問い”の答えであるということを──

本作のキービジュアル。少女と巨大人型ロボットの組み合わせが印象的だ

 このイントロダクションにある通り、本作において重要となるのが「メイズ」と呼ばれる巨大地下空間だ。この場所には途方もない価値を秘めた資源「タツミヤ鉱」が多く眠り、深淵に近づくほどその採掘量は多くなる。

 しかし、メイズ内には「メイズシフター」と呼ばれる異形の生命体が生息する。縄張り意識が強く、侵入した相手には明確な敵意を示す、非常に危険な存在だ。そこで人類は、タツミヤ鉱採掘のために「メイズガーダー」、通称MGと呼ばれる巨大人型機械を開発。「メイズ適性」と呼ばれる特殊な資質を持つ少女たちがパイロットとして乗り込み、危険と隣り合わせの任務に挑むことになる。

他チームのMGと戦闘訓練を行なう場面も。かなり熱いシーンだ

 メインの舞台となるのは、独立した自治能力を持つ広大な学園都市「ザルトゥーム学園」。この学園の中核を担う「パイロット科」の生徒たちはメイズ適性を持ち、日々MGパイロット養成訓練を受けている――というのが簡単な概要だ。

 気になる主人公だが、パイロット科内のチーム「シリウスシュガー」によって、メイズ内で全裸&記憶喪失の状態で発見されるという、衝撃的な登場を果たす。完全に不審者である。

 その後、成り行きから「ザルトゥーム学園」に迎えられ、仲間を率いて勝利へと導く「指揮」の力を認められる。そして指揮官として、パイロット科の少女たちと心を通わせ、共に戦うことになる。

主人公が搭乗することになるMG「霞光」。指揮統制特化型で戦闘能力はない

 なぜ主人公はメイズ内で(全裸にも関わらず)生きていたのか。記憶喪失になる以前は何をしていたのか、指揮の力とは何なのかなど、多くの謎が残る。こちらはストーリーを読み進めることで徐々に明らかになるので、ぜひ注目を。

 学園に入ってからは、いわゆる落ちこぼれ集団である「シリウスシュガー」を一人前のパイロット&チームにするために奮闘。ときにスパルタ教育を行ないながらも、努力と友情によって確実に強くなっていく。その様子が非常にコミカルかつ熱く描かれており、スポ根作品を読んでいるような感覚で楽しめるのが特徴だ。

 また、シナリオ進行中には選択肢が発生する場合もある。なかには一度選ぶと、以降のシナリオに影響を及ぼす重要なものもある。筆者の感覚的には、攻略ヒロインを決めるような選択肢に感じたが、具体的にどのような変化があるかは不明。こちらもリリースの際は、ぜひ注目してほしい。

どちらのヒロインを選ぶか。ストーリーの変化や分岐があるのだろうか

戦術機を知る主人公……!?「マブラヴ」世界との繋がりは?

 プレイを進めてみたところ、どうやら本作は「マブラヴ」や「マブラヴ オルタネイティヴ」とは異なる世界が舞台であるようだ。

 しかし、気になることも複数ある。例えば記憶喪失であるはずの主人公が、「MG」を見たときに「戦術機」と呼ぶシーン。たしかに見た目からどう考えても「戦術機」であるものが、どうしてこの世界にあるのか。そして、なぜ主人公が”そのこと”を知っているのか。指揮に長けている理由に関しても、非常に気になるところだ。

記憶喪失の主人公がふと口にした言葉「戦術機」。気になる……

 また、メイズの構造と「縦坑(シャフト)」や「門(ゲート)」などの呼称がBETAの前線基地である「ハイヴ」準拠であることも気がかりだ。「マブラヴ」シリーズファンならば、「んん!?」と引っかかるところだろう。

 主人公の行動をサポートするナビゲーションAI「ピコ」についても語らざるを得ない。語尾がピコの非常に可愛らしい少女……なのだが、どうしてもそのビジュアルから不穏さが漂っている。具体的には、制服が「白陵柊学園」風だったり、帽子(?)がシリーズファンのトラウマである地球外起源生命体「BETA」風だったり……。信じていいの? 本当に? ……本当に?

発表時から界隈をざわつかせたビジュアルのAI「ピコ」

 ほかにもメイズやメイズシフターの存在も興味深い。メイズでは深層に近づくほど、重力異常の影響で体調や精神に不調をきたし、メイズシフターもより強力になっていく。その深淵にはなにが待っているのだろうか。

 ちなみに、メイズシフターは、「マブラヴ」シリーズで登場する地球外起源生命体「BETA」とは異なるようだ。

パイロットたちで結成された十人十色のチーム

 本作に登場するヒロインは、基本的にパイロット科の少女たちだ。いくつかのチームに分かれており、それぞれで特徴や戦略などがまったく異なるのが面白い。現在は公式HPなどで「シリウスシュガー」を中心に、「カラフルブーケ」や「カオスメイデン」など、7チームが紹介されている。

各チームにかなり個性的なメンバーが揃っている

 ここでは物語のメインとして描かれる「シリウスシュガー」のメンバーを紹介していこう。

桃園める

アマツの平凡な家庭に生まれた少女。過集中という特性を持っており、集中すれば高いパフォーマンスを発揮できるが、その特性から周囲とのトラブルを起こしてしまった過去がある。人の役に立ちたいという気持ちが強い。

鳴滝七色

大企業であり、MG事業で成り上がった鳴滝家の息女。パイロットとしてノブレス・オブリージュを果たすためにザルトゥーム学園へとやってきた。鳴滝家は一代で財を成した成金の家であり、それにコンプレックスを抱いている。

月ヶ瀬ちゆる

社交的で明るい少女。生徒会から許可を貰い「メイズ研究同好会」という部活動を立ち上げて一人研究を行なっている変わり者。非常に賢いらしいが、怪しい実験をしては部室で爆発を起こすため、周囲からは頭のいいバカだと思われている。

朽葉ラミ

お金を稼ぐためにザルトゥーム学園へと入学した少女。生意気で負けず嫌いな性格をしており、相手が大人であったりしても決して引いたりしない。過去に事件があり、今の性格になったらしいが彼女自身は秘密にして語らない。

一条白奈

アマツの一般的な家庭に生まれた少女。神秘的でミステリアスなオーラを漂わせる外見をしており、様々な分野で好成績を残している事から学内でも一目置かれている。何やら、誰にも言えない秘密があるらしいが……?

 そのほかのチームに関しては下記の通り。ちなみにこれらのキャラクターはガチャから排出される。

チーム「カラフルブーケ」。校舎内でもトップクラスの実力を持ち、規律の取れた連携が強み
チーム「カオスメイデン」。リーダーを務めるユリア・バーンズの性格を反映したような、自由さが売りの実力派
チーム「トレブルクインテット」。全員がパイロット以外に別の肩書きを持つ異色のチーム
チーム「ピクシス・マスール」。メンバー全員が貴族の家柄で構成されており、統率の取れたチームワークが強み
チーム「プレ・クラス-A」。再訓練用校舎「特別養成校舎」に所属し、多様性あふれる背景を持つ生徒で構成されている
チーム「インスカーレット」。実力によって学園から特例で単独結成を認められた榊野ヒイロだけのチーム

 なお、登場ヒロインたちそれぞれに親愛度があり、プレゼントを渡すことでゲージが上昇。親愛度10まで到達するとキャラクターの特別エピソードが解放される。ふたりっきりのあま~いひとときが楽しめるので、ぜひ注目を。

プレゼントを渡して親愛度をアップ!
スマホ的なデバイスで通話(という名のボイスメッセージ)が聞けるのも特徴のひとつ

MGに乗る少女たちを編成!コックピット内のみを映す前代未聞の画面も

 本作のバトルは、あらかじめ設定した最大5機のパーティによるフルオート戦闘が展開する。スキルの発動などもすべて自動のため、かなり操作が楽な仕様となっている。

編成画面。出撃させるキャラクターのほか、様々なバフ効果を持つ「メモリー」を装備させることが可能

 攻略のカギを握るのは、ズバリ編成。キャラクターそれぞれに、得意なポジションや機体の特徴、属性などが設定されているので、状況にあったベストな編成を模索するのが面白い。

速度は×1~3まで設定可能。メインクエストであれば初回からスキップもできる

 プレイした感想としては、バトル自体はしっかりとキャラクターのレベルを上げておけば攻略できたため、そこまで難易度は高くない。エンドコンテンツを除き、カジュアルに楽しめる作品となっている。

 さて、本作の戦闘を語るうえで欠かせない要素がひとつある。それは画面の切り替えだ。

 基本的には機体の斜め後ろのカメラアングルなのだが、切り替えることでなんとMG内のコックピットシーンが描写される。コックピット内でMGを操縦する女の子たちは、あらゆるアクションで揺れる。それはもう、たゆんたゆんと揺れる。さらにアングルによってはスカートの中身も……。フェチズムが凄い。

女の子たちの様子を見られればそれでよいのだ!というジェントルマンに

 この画面では一切戦闘の様子が映されない。コックピットの様子のみをじっくり鑑賞できるという、なんとも革新的なアングルとなる。それぞれの揺れ方には並々ならぬクリエイター魂を感じるので、リリースされた際はぜひお試しあれ。

キャラも機体もとことん強化可能!

 基本的にはメインクエストを攻略しつつストーリーを進行させ、キャラクター&機体の強化を行なうことがメインとなる。メインクエストのボリュームもなかなかのものだが、本作は一朝一夕では遊び尽くせないほどサブコンテンツが充実している。

 例えば「メイズ探索」では、バトル終了後にランダムで提示された3つの強化要素のうち1つを選択し、その後どのルートを通って攻略するかを選び、ボス撃破を目指す。いわゆるローグライク風の要素を取り入れたものだ。

選択するルートによっては脅威となるメイズシフターとの戦闘も

 そのほか、強大な相手へ与えたダメージ数を競い合う「戦術演習」や強化アイテムを入手できる「バトルシミュレート」などもあり、やり込み要素も十分。とことん強さを極めたいという方も、満足できるコンテンツ量となっている。

強敵を相手にどれだけダメージを与えられるかが重要となる「戦術演習」

 ちなみに強化要素で筆者が良いなと感じたのが、「レベルリンク」というシステム。レベルを上げた5体に合わせて、登録した他のキャラクターのレベルを引き上げることができる。レベル上げには大量の資金とアイテムが必要となるので、実質節約できるこの要素はかなりありがたい。

「レベルリンク」システムを活用すれば新しいキャラをすぐに実践投入できる

 また、放置要素もあり、プレイしてない間も経験値やアイテムを入手可能。この報酬のおかげで、たとえ敵が強く攻略できない状況になっても、1~2日待って報酬を獲得→強化すれば攻略できるという場面もあったので、じっくりと楽しむのもアリだ。

放置で獲得できるアイテムは最大720時間分ストック可能。これだけでかなり経験値が手に入る。

新たな「マブラヴ」の可能性!はたしてハートフルなままいくのか……!?

 シリーズファンに向けて先に言っておきたいことがある。先行プレイでは、かつてみんなが精神的ダメージを負った、例の捕食シーンのような残酷な描写、展開はみられなかった。いくつか不穏な瞬間はあったが、基本的には戦闘と恋愛要素がメインの作品となっている。

筆者オススメは小生意気なラミ。いつかわからせるその日まで

 しかしながら、主人公の謎がいまだ不明のため、どういう展開になっていくか非常に興味深く、これからの展開が非常に楽しみだ。

 歴史ある「マブラヴ」の世界をベースに、新しい可能性が見られた「マブラヴ ガールズガーデン」。シリーズファンはもちろん、ちょっと気になったという方も、まずは気軽な気持ちでプレイしてみてほしい。