【特別企画】

ネスやスターマンの粘土フィギュアが勢揃い! 展示イベント「MOTHERのかたち。」が開催

期間限定オフィシャルショップも同時にオープン

【MOTHERのかたち。】
開催期間:7月25日~9月8日
会場:渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」渋谷区宇田川町15-1
入場料:1,800円(小学生以下無料)
「MOTHERのかたち。」

 渋谷PARCO 8Fにある「ほぼ日曜日」で、7月25日から9月8までの期間限定で展示イベント「MOTHERのかたち。」が開催される。こちらは、ファミリーコンピュータで発売されたRPG「MOTHER」とスーパーファミリーコンピュータで発売された続編「MOTHER2 ギーグの逆襲」の取扱説明書やオフィシャルガイドブックに使用されていた粘土フィギュア180点を、すべて展示するというものだ。

 そもそも、この粘土フィギュアが生まれるきっかけとなったのは、「MOTHER」シリーズの生みの親である糸井氏重里氏が、高円寺にあったデビュー前のみうらじゅん氏の住むアパートに遊びに行ったときのことだった。みうら氏は当時武蔵野美術大学に通っていたのだが、そこに同居していたのがみうら氏と同じ大学に通っていたトットリさんだった。

 ちなみに、トットリさんというあだ名は鳥取出身というところから付けられたものだ。みうら氏のいる部屋に行くときに、トットリさんの部屋を通り抜けていくような形になっており、そのときに部屋に飾ってあった粘土フィギュアを糸井氏が目にしていたことから、「MOTHER」の粘土フィギュア作成を依頼することになったのである。

 初代「MOTHER」のときはトットリさんがデザイン会社に勤めていたこともあり、南伸坊氏が描いたキャラクターの原画を元に、10カ月ほどの歳月をかけて粘土フィギュアを作りあげた。その後、時を経て「MOTHER2 ギーグの逆襲」のときには、アートディレクターの大山功一氏が描いたキャラクターの3面図を元に、3人体制で製作している。今回のイベントでは、そのトットリさんが作りあげた180点も粘土フィギュアがずらりと展示されており、それを一気に見ることができるようになっていた。

イベントが開催されているのは、渋谷PARCO8階にある「ほぼ日曜日」だ

粘土フィギュアで「MOTHER」と「MOTHER2」が追体験できる

 楽しみにイベントに訪れる人たちのネタバレになってしまうため、こちらの誌面で紹介できるのはごく一部に限られてしまうのだが、ざっくりとどんな展示になっているのかご紹介していこう。まず、入り口付近に展示されていたのが、「でんきスタンド」の粘土フィギュアである。「……なんでこれ?」と思われる方もいるかもしれないが、実は今回の「MOTHERのかたち。」では、単純に有名なキャラクター順に並んでいるのではなく、ゲームに出現する順番を意識した展示になっているのだ。

入り口付近に展示されているでんきスタンドの粘土フィギュア。「MOTHER」で最初に戦うキャラクター

 フィギュアの多くは数体単位で飾られているので、思ったよりもかなり見やすくなっていた。もちろん主人公のネスなどおなじみのキャラクターたちも展示されているのだが、たとえば「スターマン」のように単体でケースに入れられて飾られているキャラクターも何体かおり、好きな角度から眺めることができるようになっていたのも嬉しいポイントだ。

このように、少し出っ張った形でケースに入れられて展示されているものが多かった
写真左から、マッドトラックとデビルカー
写真左から、ブラブラだん、おじさん、だっそうはん
写真左から、おばさんとおにいさん
粘土フィギュアのすぐ近くには、キャラクターのゲーム画面と名前が書かれたプレートが掲載されている

 展示方法もなかなか凝っており、小ぶりのディスプレイでゲームの映像が流されている中、それに関連したキャラクターの粘土フィギュアが近くに並べられていた。ちなみにこの粘土フィギュアの大きさはキャラクターによってまちまちではあるものの、おおよそ全高はスマートフォンよりも少し低いぐらいの大きさだった。

 イベントの展示エリアは、のれんをくぐることで「MOTHER」のエリアから「MOTHER2 ギーグの逆襲」のエリアに移動できるようになっていた。後者のほうでは粘土フィギュアが飾られていただけではなく、ディスプレイもゲーム内に登場する街のマップが描かれており、なかなか凝った作りになっていたのが印象的だ。

 そうした中で、1カ所中が覗けるように壁に穴が開いている箇所があった。実はこちらは顔出しパネルになっており、自分自身が「ダンジョンおとこ」になった姿を記念写真として撮影できるフォトスポットとなっていたのである。

ダンジョンおとこになって記念撮影ができる!?
こちらは撮影OKスポットとなっていた
ブリックロードの粘土フィギュアも一緒に展示されていた
形だけではなく細かい汚れなども施されており、かなり作りこまれているのがわかる

隣接したショップでは話題のフィギュアも展示!

 この展示イベントの流れで進んでいくと、最後にたどり着くことができるのがショップコーナーだ。少しだけややこしいのだが、実は「MOTHER」関連のショップは渋谷PARCO内に2カ所ある。最初に紹介するのは、「MOTHERのかたち。」のイベントエリアに隣接したものだ。こちらでは、主に「MOTHERのかたち。」Tシャツと「MOTHERアクスタキーチェーン」、「MOTHER」特集の「CONTINUE Vol.86」が販売されている。

イベントに隣接したショップでは、3種類のアイテムが購入できる
イベントの特集も行なわれている雑誌「CONTINUE Vol.86」(価格:1,980円)
こちらは「MOTHERのかたち。」Tシャツだ(価格:5,500円)
全30種類+シークレット1種類が含まれる「MOTHERアクスタキーチェーン」(価格:単品770円、コンプリートセット23,870円)

 この隣接ショップで購入できるアイテムも注目なのだが、それとは別に話題となったGOLDBOXシリーズ「MOTHER2」フィギュア5体セットの実物が展示されており、こちらもじっくりと眺めることができるようになっていた。それに加えて、「ほぼ日手帳2026」関連のアイテムや「ほぼ日ホワイトボードカレンダー2026」の実物も展示されていたので、気になっていた人は忘れずにチェックしておこう。

GOLDBOXシリーズ「MOTHER2」フィギュア5体セットも展示されていた(価格:5体セット19,800円)
粘土フィギュアを3Dスキャンして原型が作られているだけあり、完成度も高めだ
「ほぼ日手帳2026」関連の商品もずらりと展示されていた
こちらは「ほぼ日ホワイトボードカレンダー2026」

 この隣接したショップの近くに掲載されていたのが、いわゆるメッセージボードだ。こちらは日替わりでお題が出され、それをうろ覚えで描くというユニークな試みが行なわれている。取材した日はイベント前日だったため何も描かれていなかったが、どんなメッセージで埋まっていくのかというところも楽しみだ。

メッセージボードでは、うろ覚えでイラストを描くというお題が出される
お題は日替わりになっており、何になるかはその日になってみないとわからない

期間限定のオフィシャルショップ「MOTHERのおみせ。MOTHER SHOP」も7月25日よりオープン!

 このイベントが開催されている8階エリアとは別に、Nintendo TOKYOやSEGA STORE TOKYOなど、濃厚なショップが軒並み立ち並ぶ6階エリアに、7月25日より期間限定のオフィシャルショップ「MOTHERのおみせ。MOTHER SHOP」もオープンする。こちらはこの夏に発売された新商品や、定番の人気アイテムがずらりと取り揃えられたお店だ。

イベント開催に合わせて期間限定のオフィシャルショップ「MOTHERのおみせ。MOTHER SHOP」も同時にオープン

 店内には実際に購入できるアイテムのほか、巨大なスターマンのフィギュアも展示されており、ちょっとしたフォトスポットとしても注目を集めそうである。なによりも、気になっていたアイテムの実物を実際に見られるのは、なかなかないチャンスだ。

ドデカいスターマンがお出迎え!
真夏の季節にピッタリなアイテムも取り揃えられている
ネスたちのぬいぐるみもずらりと並べられていた
個人的にグッときた「『MOTHER2』ロゴのフィギュア」(価格:7,920円)
カバンなどに付けておけそうなアクセサリー類も充実していた(価格:各1,320円)
こちらも注目のアイテムである「どせいさんのパタパタ時計」(価格:5,720円)
「MOTHER2」といえばヨーヨーは外せない!?(価格:各2,200円)
スタッフによると、意外と人気なのが「サターンバレーのクッキーボックス」だという(価格:2,808円)

 ということでざっくりとご紹介してきたが、メインイベントの「MOTHERのかたち。」と期間限定のオフィシャルショップ「MOTHERのおみせ。MOTHER SHOP」は、それぞれ7月25日から渋谷PARCOに登場する。どちらも「MOTHER」シリーズのファンならば、かなり楽しめる内容になっていることは間違いなしだ。特に撮影に使われた粘土フィギュアを間近で見られる機会はあまりないので、少しでも気になっているならば遊びにいってみよう!