【特別企画】
「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編、体験型イベント「鬼滅の刃 湯めぐりの旅」伊香保温泉先行体験レポート
2023年11月11日 17:05
- 【鬼滅の刃 湯めぐりの旅】
- 11月11日~2024年2月12日 開催
- 場所(同時開催):
- 湯河原温泉街(神奈川県足柄下郡)
- 伊香保温泉街(群馬県渋川市)
4月より「刀鍛冶の里編」が放送・配信されたTVアニメ「鬼滅の刃」は、主人公・竈門炭治郎たちと「柱」の新たなる物語を描く新エピソード「柱稽古編」のTVアニメ化が決定している。
TVアニメ版の最新エピソードである「刀鍛冶の里編」では、「鬼」を倒せる唯一の武器「日輪刀」を打つ刀鍛冶たちが住む、温泉の湧く里が舞台となった。秘匿されてきた秘密の里に侵入した鬼「玉壺」と「半天狗」を相手に、竈門炭治郎、竈門禰豆子、不死川玄弥、時透無一郎、甘露寺蜜璃たち、鬼殺隊士と柱による死闘が描かれた。
また、小鉄、鋼鐵塚蛍たち刀鍛冶や里の住人による刀造りへの強い想いも深い印象を残した。さらにこれまで主人公・竈門炭治郎の行動原理だった竈門禰豆子の体調に大きな変化がおき、「鬼滅の刃」の物語大きな転換点となるのが「刀鍛冶の里編」である。
そして11月11日から、放送後も興奮冷めやらぬ「刀鍛冶の里編」と、湯河原温泉および渋川伊香保温泉との県を跨いでの初コラボが実現。多種多様なコンテンツを展開し、「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」の世界が温泉街に広がることとなった。
今回は開始に先立ち、前日10日に伊香保温泉街にて先行体験を行った模様をレポートする。
様々なアイデアで多元的に「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」の世界を体感!
今回のコラボでは、ARのバーチャルな画像、録り下ろしを含む各キャラクターの音声、スタンプラリーやパネルなど展示物、コラボメニューの飲食、コラボグッズや非売品のシール、クラフト体験と多元的に「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」の世界を体感することができる様になっている。
筆者が訪れた伊香保温泉は山の上にあり、温泉街入り口から伊香保神社まで380段の石段が伸び、そこを囲う様に温泉が巡っている。
広大な温泉街は和洋折衷の建物や風情が溢れ、時間によってロケーションの趣が変わり、今回のコラボでまさに「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」のイメージに浸れる空間となっている。
クラフト体験で自分だけのオリジナルガラス器を造る!
今回最初にお伺いしたのが、伊香保温泉街から車で15分ほどの場所にある「地球屋ハルナグラス」でのクラフト体験だ。
「刀鍛冶の里編」では、鋼鐵塚蛍が里から離れた作業場でひたすら刀を研いでいたのを思い出させる。
クラフト体験では、予め絵付けされたガラスの皿、ペーパーウェイト、グラスに、自分の手で5種類の「鬼滅の刃」図案のマスキングをして、表面にサンドブラスト処理を行い模様を付ける。
マスキングの貼り付けと剥がし具合、図案の組み合わせ、サンドブラストの具合など、世界に一つ、自分だけのガラス器を作ることが出来る。早ければ1時間ぐらいで完成するとのこと。
体験には事前予約が必要だが、伊香保温泉街めぐりと合わせて是非スケジュールに組み込んでほしい。
最寄りのバス停までは山道を30分ほど歩く関係上、タクシー、レンタカー、自動車での移動が必要になる。しかし渋川駅前にもタクシー乗り場とレンタカー店があるので、開店時間を調整してスケジュールを組んで行く価値がある体験だ。
スマートフォンアプリ「Locatone(ロケトーン)」でめぐり、音声とAR画像を楽しむ
録り下ろしを含む音声やAR画像を体験するのコラボが、スマートフォンアプリ「Locatone(ロケトーン)」を使った温泉街めぐりだ。アプリ内でコラボアイテムが置かれたマップに沿って、音声を楽しんだり、ARのキャラクターと撮影を行える。
このコラボを楽しむには、事前にスマートフォンアプリ「Locatone(ロケトーン)」をDLし、「ロケトーンチケット」(通常チケット2,000円、グッズ(オリジナルスマホケース)付きチケット3,500円)をローソンで購入しておくと便利だ。
そして伊香保温泉の石段の中腹にある受付へ行き、提示されたQRコードを読み込むとコラボの温泉めぐりが行えるようになる。
受付を済ませて外へ出たら温泉めぐりを開始すると、録り下ろしの竈門炭治郎による音声と小鉄のガイダンスが流れる。あとは地図と音声に従って進んで行けば、スポットを巡るミッションをクリアしつつARのキャラクターで撮影を楽しめる。
それぞれのスポットのアイコンは最初青くなっていて、通過していくと色が変わる。全て色が変わればクリアとなり、受付で操作してもらえば描き下ろしの温泉めぐりコラボイラストがデザインされた「鬼殺隊士任命」シールをゲットできる。
アプリはUIも解りやすく、温泉街に特化したマップが表示されていて、初めて訪れても迷わずに歩ける。
使用にあたって注意点としては、位置情報を取得しながら音声を再生するので、バッテリーの消耗が激しいこと。充電スポットはないので、充分に充電して、モバイルバッテリーもあれば安心して温泉をめぐれる。
また、他のアプリが起動して一時休止の操作をして固まったり、位置情報を取得できていないまま通り過ぎない様にすることだ。そうなると再度戻って取り直さなくてはいけないので、必ずアプリで色が変わったのを確認してから次の地点へ向かえば大丈夫だ。なお、クーポンの最終操作は受付で行ってもらってシールと引き換えになるので、自分で操作しない様に注意したい。
また、要所で現れるARキャラクターとの撮影も楽しい。自撮りも可能なので、各キャラクターと温泉めぐりの記念を残せる。撮った画像は「カメラ」フォルダに入るので、あとから見返せるようになっている。
古式ゆかしい名湯を入湯手形でめぐる!
「Locatone(ロケトーン)」でのヴァーチャルな温泉めぐりと同時に、風情ある温泉街を体感するのが「入湯手形」での温泉めぐりだ。
「入湯手形」はロケトーンチケット同様、ローソンと温泉街の受付で購入出来る(通常チケット2,800円、グッズ(のしつきオリジナル手ぬぐい)付きチケット4,200円)。
入湯手形はスタンプラリーの台紙となっていて、入湯コイン2枚が付いている。この台紙に各スポットでスタンプを押していき、3箇所押したら入湯コインでコラボ温浴施設で温泉に浸かれる。温泉街は広く、石段以外にも勾配があるので、かなり疲れる。温泉で休みながらイベントを楽しめるのはありがたい。
お食事処でコラボメニューを堪能
コラボイベントと言えばフードメニューも楽しみだが、「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」のイメージに合うオリジナルの食事が楽しめる。
伊香保温泉と湯河原温泉、それぞれ店舗毎に工夫されたメニューが用意されているので、事前に公式サイトで確認していきたい。
共通のランチョンマット以外に、敷紙が用意されていたりするので、持ち替える場合はケースなどを用意すると折れずに保管できる。
今回は伊香保温泉 石段街の中腹にある茶楼「千」でコラボメニューを頂いたが、味と見た目は勿論、店内の雰囲気もレトロモダンで作品のイメージに浸ることが出来た。
グッズ、等身大パネルなどでコラボを楽しむ
中腹の受付には限定のコラボグッズも用意されている。ショッパーは風情溢れる色使いで、湯桶、バスタオルなど、温泉街らしいコラボグッズが沢山ある。購入制限は現在のところ、各グッズ毎に5個までとなっているが、状況で変更されるので、お土産にする場合など事前に公式サイトで要確認だ。
また、温泉街には各所にキャラクターの等身大パネルが設置されているので、撮影して楽しめる。注意点としては、3箇所の温浴施設にあるスポットだ。等身大パネルが屋内に展示されているので、外からは見ることが難しい。施設の方にお願いすれば、撮影だけでも入れるということだ。当然、コインを使って温浴することも可能だ。
一泊して温泉街を満喫しながらコラボを楽しもう!
伊香保温泉は初めて訪れたが、戦国時代に長篠合戦で傷ついた武田方が湯治に利用したとも伝えられる名湯で、「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」のイメージにピッタリの風情がある温泉街だった。
そこで、「Locatone(ロケトーン)」の音声やARキャラクター、スタンプラリーや等身大パネルの撮影などを体験し、とても楽しく過ごせた。
今回のコラボを全部巡るには、慣れた方が早歩きで1時間、筆者は撮影しながらとは言え4時間近くかかった。また、クラフト体験も含めると、1日がかりになる。また、撮影スポットは昼間でもライティングやスモークの演出があるが、やはり劇中通り、夜間に訪れて撮影すると、非常に雰囲気が出る。
是非とも、温泉街で一泊して朝から夜まで温泉街を堪能することをオススメしたい。また、紅葉の中の散策だったが、雪が降ればまた景色が景観も変化する。幸い2月まで余裕があるので、プランを練って湯河原温泉と共に何度か訪れてみるとより楽しめるだろう。
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable