【特別企画】

理想の癖強ロボコップになれる「RoboCop :Rogue City」体験レポート【#TGS2023】

敵に無慈悲に銃弾をたたき込む! 映画の雰囲気そのままのFPS/RPG

【RoboCop :Rogue City】

11月30日発売予定

価格:8,580円

 3gooはPS5向けFPS/RPG「RoboCop :Rogue City(ロボコップ ローグ シティ」を11月30日に発売する。価格は8,580円。今回会場近くで本作をプレイすることができた。

【『RoboCop: Rogue City』PlayStation5アナウンストレーラー】

 「RoboCop :Rogue City」はポーランドのTEYONが開発するFPS/RPG。1987年の映画「ロボコップ」を皮切りに製作されたシリーズを題材にしており、ロボコップこと殉職し、サイボーグとして復活した警官アレックス・マーフィが悪漢どもに特殊拳銃「オート9」をぶっ放す、爽快で過激な作品だ。

 物語は映画「ロボコップ2」と「ロボコップ3」の間のエピソードとなる。デトロイト市警で活躍しているロボコップは、デトロイトで起きている連続殺人事件に関連した警官の死について捜査を行うことになる。この事件をきっかけに、ロボコップは街を支配しようとしているオムニ社とマフィアが企む非倫理的なプロジェクト“ アフターライフ ”の存在を知る、というストーリーだ。

映画「ロボコップ」の世界に没入できるFPS/RPG。ロボコップになりきって悪漢と戦う
デトロイドの平和を守るロボコップことアレックス・マーフィ

 1987年に作られた「ロボコップ」はかつて自動車産業の街として繁栄しながら衰退し、巨大企業の買収で貧富の差が広がり、結果として犯罪都市として荒廃していく世界の中で、暴力に対して暴力で立ち向かうロボコップの姿を描いた。「RoboCop :Rogue City」はこのノリをそのまま引き継ぎ、プレーヤーはピーター/ロボコップとして悪漢どもを倒していく。

 ゲームはFPSのみでなく、探索/会話パートと、戦闘パートに分かれる。ステージクリア型のシステムでロボコップは探索し情報を集めた上で犯罪現場に突入、犯罪者と戦う流れになる。同僚の警官の他、マスコミ関係者などオリジナルキャラクターも多数登場し、彼等とのやりとりでゲーム展開が変わってくる。例えばマスコミのサマンサに犯罪内容を明らかにするか、敵視して追い払うかと行った選択が可能となっている。

 サイドクエストも用意されている。小さな店の前でラジオを大音量で流し、迷惑行為をている悪ガキ達に介入して追い払うかどうかなど「ロボコップ」らしいものもある。介入することを選ぶと、ロボコップは「ラジオの音量調整が壊れているようだ、直してみよう」といって、音出しているラジオをチョップで真っ二つにしてしまう。いかにも原作にありそうな、むちゃくちゃな対処の仕方だ。

店の前で迷惑行為を行い、店主を困らせている状況に遭遇
「ラジオの音量を調整しよう」といってコレ。ロボコップらしいサイドクエストだ
ロボコップビジョンで情報収集

 違法薬物販売の疑いがあるゲームセンターでは、ロボコップは「ロボコップ・ビジョン」で証拠を探す。映画とは異なりフィールドを歩き回れるのも本作の特徴。様々なステージが用意されているという。NPCとの会話によってうまく情報を引き出すこともできる。

 証拠を集めたら戦闘開始だ。本作は隠れて敵の隙を突くタイプと言うより、銃火に身をさらし、敵の攻撃をものともせずに進んでいくタイプのゲームだ。開発者がこだわっているのは「敵のリアクション」。腕を撃てば腕が吹っ飛び、足を打てば足が吹っ飛ぶ。本作のCEROはZだが、残虐表現は海外版と全く変わらないもので審査が通ったとのこと。無慈悲に犯罪者を狩るロボコップならではの戦いが楽しめる。

 敵や椅子などオブジェクトは掴んで投げることが可能。武器は固定武器のオート9に加え、サブマシンガンやグレネードランチャーなど1種類を装備可能だ。追加武器は敵から弾を奪って使うことができ、ステージクリア後の持ち越しはできない。ステージでは犯罪の証拠品や回復アイテムが入手できる。

専用銃「オート9」を悪漢にたたき込む
サブマシンガンやグレネードランチャーを奪って使うことも可能
敵の輪郭が浮きでるところなども映画そのまま
敵を掴み投げつけることも。ドアを蹴破る時などは時間がゆっくりとなるバレットタイムも発生する

 事件解決後は評価画面となり、レベルアップで得たポイントでロボコップを強化できる。力を増したり、耐久力を上げたりできるほか、会話を饒舌にしたり、配電盤に拳を差し入れて体力が回復するといったアップグレードも可能。プレーヤーが選んだ強化によって、ロボコップの事件のアプローチが変わるのだ。オート9も強化が可能だ。

 「RoboCop :Rogue City」は、映画「ロボコップ」の世界でロボコップになりきって犯罪者をたたきのめす、映画ファンが夢見た体験が可能な作品である。ロボコップの声優は、映画と同じピーター・ウェラー(3作目は他の人が演じた)。20年ぶりにロボコップ役で声優を担当してくれているのも嬉しいポイントだ。注目の作品である。

能力を伸ばすことで特徴が変わってくる
本来は味方のED-209はやっぱり暴走して敵に。「ロボコップ」らしさ、が本作の最大の魅力だ