【特別企画】

「夏だ!水着だ!美少女だ!」おすすめアニメ水着回【夏休み特集】

9±0が叶えた奇跡の物語「ラブライブ!」現実とシンクロするμ's唯一の水着回

「ラブライブ!」2013年1月~3月放送(C)2013 プロジェクトラブライブ!
【TVアニメ「ラブライブ!」作品紹介】

 TVアニメ「ラブライブ!」は、「電撃G's magazine」2010年6月号から始まった読者参加型企画「ラブライブ!School idol project」を元に、2013年1月~3月に第1期、翌2014年4月~6月に第2期が放送された。

 劇中のスクールアイドル「μ's(ミューズ)」を担当する声優によるCDリリースやライブ活動はアニメ放送に先行して行なわれ、人気を博した。

ストーリーと登場キャラクター

 国立音ノ木坂学院が入学希望者の減少で、廃校の危機に瀕していた。それを知った主人公・高坂穂乃果(こうさかほのか)は、同じ2年生の南ことり(みなみ ことり)、園田海未(そのだうみ)と共にスクールアイドルを結成し、その活動を通じて廃校を防ごうと奔走する。

 最初のライブはほとんど無人のスタートとなったが、1年生の星空凛(ほしぞらりん)、小泉花陽(こいずみはなよ)、西木野真姫(にしきの まき)が加入するきっかけとなった。その後3年生の、1人だけのアイドル研究部の部長・矢澤にこ、スクールアイドル活動を冷ややかに見ていた生徒会長の絢瀬絵里(あやせえり)、陰ながら支えて来た東條希(とうじょうのぞみ)が加わり、9人の「μ's」となって、スクールアイドルの大会「ラブライブ」出場を目指す。


    ・高坂穂乃果(CV.新田恵海さん)
     猪突盲信型の主人公、実家は老舗の和菓子屋「穂むら」。スクールアイドル活動の発起人で実質リーダーとして「μ's」を牽引する。
     新田恵海さんは音楽学校出身、「株式会社S」新人アーティストオーディションにてグランプリを受賞して声優・アーティストとなり、新人声優として「ラブライブ!」に参加した。「事務所NG」というぐらい腕相撲では無敵の強さを誇った。


    ・南ことり(CV.内田彩さん)
     学園理事長の娘で、高坂穂乃果の親友。「μ's」の衣装製作を担当する。アキバの伝説のメイド、ミナリンスキーという裏の顔を持つ。
     内田彩さんは、声優事務所「JTBエンタテインメント」に創設メンバーとして所属、「キディ・ガーランド」で初主演を果たし、新人声優として「ラブライブ!」に参加した。


    ・園田海未(CS.三森すずこさん)
     高坂穂乃果の親友で、弓道部に所属していた。「μ's」の衣装のスカートの丈に難色を示す大和撫子でもある。
     三森すずこさんはブシロードの声優事務所「響」に所属し、ユニット「ミルキィホームズ」の一員でもあり、他作品と掛け持ちで多忙な中「ラブライブ!」に参加した。


    ・絢瀬絵里(CV.南條愛乃さん)
     生徒会長で、「μ's」の活動に批判的だった。バレエの経験があり、「μ's」のパフォーマンスを指導する真面目なキャラクターだったが、次第に他メンバーに流されてアホの子の一面を見せる。
     南條愛乃さんは声優としても経験豊富で、アーティストとしても「fripSide」の2代目ボーカルとしてリリースした「only my railgun」でオリコンチャートを席巻。「ラブライブ!」に参加した当初はそれまでの経験から「長く続かない企画だろうな」と思っていた。


    ・東條希(CV.楠田亜衣奈さん)
     絢瀬絵里の盟友で生徒会副会長。神田明神の巫女でもあり、占いなどスピリチュアルなものに造詣が深い。謎の関西弁を話す。「μ's」の名付け親。
     楠田亜衣奈さんはダンス経験者で「JTBエンタテインメント」所属の新人声優として参加した「ラブライブ!」がデビュー作。


    ・矢澤にこ(CV.徳井青空さん)
     強烈なアイドルオタクであり、1人ぼっちのアイドル研究部の部長として、「μ's」の活動を冷ややかに見ていたが、やがて熱意にうたれ参加することになった。自身が宇宙ナンバー1アイドルと広言する一方、妹弟の世話を焼く優しい姉でもある。
     徳井青空さんは「響」に所属し、ユニット「ミルキィホームズ」と掛け持ちで「ラブライブ!」に参加。階段を真っ直ぐに下りられない体質で、ライブの時に他のメンバーに誘導してもらって下りることもあった。ダンスパフォーマンスには関して特に苦労が多かったと語っている。


    ・小泉花陽(CV.久保ユリカさん)
     眼鏡っ娘アイドルオタクとして観劇した無人に近い会場でのパフォーマンスに感銘を受け、「μ's」に加入した1年生。白米が好き過ぎて、高坂穂乃果と共にダイエットに挑むことになった。
     久保ユリカさんは2002年からモデル・タレントとして活動。何冊も写真集を出していたが、アニメが好きで、声優への夢を断ちがたく「ラブライブ!」のオーディションに参加した。極度の人見知りで、「μ's」初顔合わせの時にはカバーをかけたライトノベルを黙々と読んでいた。


    ・星空凛(CV.飯田里穂さん)
     活動的で、ボーイッシュな1年生、小泉花陽の親友。語尾に「にゃー」を付ける。
     飯田里穂さんは子役でデビュー。NHK「天才てれびくん」のレギュラーを務めるなど芸歴が長い。声優としては「ラブライブ!」がデビュー作。


    ・西木野真姫(CV.Pileさん)
     1年生で音楽への造詣が深く、「μ's」の作曲を担当する。やんごとなきお嬢様で合宿の別荘を提供するが、何故庶民と同じ国立音ノ木坂学院に通っているかは謎に包まれている。
     Pileさんはピアノやダンスの経験があり、「バスローブで歌う」というコンセプトの歌手として活動していたが思うような結果が遺せず、芸能活動引退を賭けて「ラブライブ!」のオーディションに参加した。

水着回紹介

【ラブライブ! シーズン1エピソード10 - 先輩禁止!】

 「ラブライブ!」は第1期、第2期を通して1年間のμ'sの活動の軌跡を描いている。1度だけの夏の水着回が、第1期10話「先輩禁止!」だ。

 「真姫ちゃんお願い」という名フレーズで西木野真姫の別荘を提供してもらった「μ's」は、「ラブライブ!」へ向けて夏の合宿を敢行する。

 「μ's」の水着姿が堪能できる貴重な回だが、合宿に先だって絢瀬絵里から「先輩禁止」が通達され、最初はぎこちなく会話していたメンバーが、次第に打ち解けていく過程がラブライバーにとって印象深いエピソードでもある。

 「μ's」と言えばパフォーマンス時に南ことりお手製の様々な衣装を着ていて楽しいのだが、やはり水着回はまた格別のものがある。3rdシングル「夏色えがおで1,2,Jump!」のMVでも水着姿を披露しているがTVアニメ化前ということもあり、各キャラクターのイメージがTVアニメ版と微妙にことなっているので見比べるのも楽しい。

 また、ライブ衣装のスカートが短いことに難色を示していた園田海未が、大胆なビキニを選んでいるという点も注目だ。

【【MV Full】 µ's 3rdシングル「夏色えがおで1,2,Jump!」【スクスタリリース記念!】】
【ウェーブによる「μ's」の「先輩禁止!」水着再現フィギュア】

 「μ's」以後も続いている「ラブライブ」プロジェクトでは、映像とシンクロしたパフォーマンスが強調されることが多い。しかし「μ's」においては、劇中と担当声優のシンクロが大きな注目点でもある。

 2010年夏のコミックマーケット企業ブースで初お披露目となった「μ's(当時はグループ名も未定)」は、初動430枚、時間を持て余してメンバー同士写真を撮り合っていたという厳しいスタートを切った。2枚目のシングル「Snow halation」でμ'sの名前が冠され、ジャケットの裏面で9人のメンバーの実写が使用されている。この撮影時に初めて「μ's」9人全員が揃ったのだが、会話もぎこちなく、「肩に手を置いて良いですか」と気を遣いながら撮影が行われたとメンバーが述懐している。

 その後はTVアニメ化、NHK紅白歌合戦出場、2016年、東京ドームを満員札止めにしてのファイナルライブで活動を休止した。「モーニング娘。」の軌跡を辿った「5+3ー1」という書籍に象徴される様に、アイドルグループはメンバーの加入や卒業を推進力にして活動を盛り上げる面がある。しかし「μ's」はプロジェクトを開始して、初動430枚のスタートから東京ドームで海外ライブビューイングを含め約26万人を動員したファイナルライブまで、9人のままで駆け抜けた。

 その姿は、「『μ's』はこの9人で『μ's』」ということを話す第2期11話「私たちが決めたこと」に重ねることができる。みんなで叶えた、その航跡を噛み締めながら前述した水着回「先輩禁止!」を見てみてほしい。

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