【特別企画】
「アズレン×加賀友禅コラボ」イベントレポート
声優・大原さやかさんの加賀友禅愛と、製作者の想いを熱く感じる衣装を堪能!
2023年4月26日 00:00
- 【「アズールレーン×加賀友禅」コラボ施策 加賀友禅特使就任式】
- 4月20日 実施
Yostarは4月20日、同社が手がけるスマートフォンゲーム「アズールレーン」と石川の伝統工芸「加賀友禅」がコラボレーションを記念した、声優の大原さやかさんの「加賀友禅特使就任式」を実施した。
本コラボレーションは、2020年に第1弾が行なわれ、その際にはゲームキャラクター「加賀」と「フッド」の専用衣装を加賀友禅で制作し、ゲーム・リアルともに盛り上がったコラボ施策の一つである。今回本コラボ第2弾の開催が決定し、キャラクター「三笠」と「赤城」を対象にそれぞれをイメージした加賀友禅が制作された。
本コラボレーションを記念して、アズレンの「三笠」役を務めている声優・大原さやかさんが「加賀友禅特使」に任命されることになり、その就任式が開催されたため、本稿ではそのイベントを取材した内容をお伝えする。
「アズールレーン×加賀友禅」加賀友禅特使就任式
コラボレーションの経緯、取り組み、施策について
まず初めにYostar社長室室長の三輪木 大氏による本コラボについて経緯と取り組みについて、過去に開催された第1弾と今回の第2弾を含め、コラボレーションの概要や、どのような経緯でコラボに至ったかを説明された。
着物お披露目
コラボの概要説明があった後、大原さんが着用した「三笠」モデルの加賀友禅がお披露目。深い小豆色のような色合いで、袖には多彩な花が描かれているほか、背中にはトランペットや楽譜の様な柄が描かれている。
この後に「三笠」の衣装を担当した作家・志々目哲也氏の説明により判明したことだが、本衣装は戦艦・三笠をイメージして製作されており、日本艦ながらイギリスで作られた戦艦を印象づけるため、洋風な印象を加えられ、軍楽隊をモチーフにした楽器を入れたり、背中には「アズールレーン」のゲームOPの楽譜が描かれているなど遊び心が加えられたデザインとなっている。
また加賀友禅の魅力である草花の模様などは、同戦艦内のランプをイメージした勝利を意味を持つカンパニュラの花や、下瀬火薬の榴弾をイメージした海の精とも呼ばれるリコリスの花を配置しているほか、日本海海戦の海図を花で描くなど、説明が無いとなかなか気づけないようなこだわりが盛り込まれた衣装となっている。
一方「赤城」モデルの加賀友禅は、第1弾では「加賀」の衣装を制作した作家・鶴見晋史氏が製作。「加賀」の煌びやかな白を魅せつけた様子とは変わり、「赤城」は赤をベースに様々な赤色を取り入れているほか、空母を印象付ける雲をイメージした模様、蓮華の花をまるで飛んでいるかのように配置している。
またこちらの衣装も当時の戦艦をモチーフに制作されており、「加賀」はお金をかけて豪華な造りになっているのに対し、「赤城」は低予算のだったため荒い外観となっている様子を衣装に落とし込んでいる。
加賀友禅特使就任式
各衣装の説明、コラボレーションに関わった方々の紹介が終わった後、就任式が執り行なわれた。加賀染振興協会 理事長の宮野勇造氏から大原さんへ委嘱状が手渡され、4月20日より1年間、加賀友禅特使を務める。
特使に任命された大原さんは「もう本当に胸がいっぱいです。今まで頑張ってきた自分へのご褒美のような感覚でいます。」と気持ちを述べ、第1弾の開催時期はコロナ禍で行きたくても行けない大変な状況だったため、第2弾の今回は是非金沢まで足を運んでほしいと伝えている。
なお大原さんの個人的な目標として、加賀友禅の浴衣から仕立てることからスタートしたいと述べていた。
就任式後の余談
就任式が終わり、その後は大原さんへの取材やインタビューが執り行なわれ、一気に人が集まる様子に大原さんもつい「すごい圧!」と少しびっくりされていた。
またインタビューの中には、指揮官のユーザーに向けて、三笠の声で是非本コラボレーションについて一言いただきたいと要望があり、大原さんは快く承諾。「我は重桜所属三笠である。加賀友禅は素晴らしいぞ!指揮官殿、我に続け!」とセリフを頂いた。
三輪木氏、志々目氏への取材
また本誌では独自に、Yostarの三輪木氏と作家の志々目氏にそれぞれ話を聞くことができた。
三輪木氏には、第3弾の可能性もありうるのか、もしあるとすると対象キャラクターはどのように決めているのかを聞いたところ、第1弾と同様に第2弾でも反響があれば第3弾も実施する可能性が高いこと、キャラクターの選定は制作を担当する方との話し合いを踏まえて決定するため、第3弾の明確なキャラクターは決まっていないことを聞くことができた。
作家・志々目氏には、もし第3弾があるとすればどのキャラクターの衣装を作ってみたいか、戦艦愛について聞くことができ、次の衣装には信濃の衣装のほか、ドイツ艦のキャラクターの衣装を制作してみたい旨と、戦艦愛については、「アズールレーン」のゲームはもちろんのこと、大和などのスケール模型なども数多く製作されており、戦艦へのこだわりや愛を語って貰った。今回の衣装製作にも実物の戦艦を見に行かれたとのことで、ここまでの愛があるからこその「三笠」の衣装なのだと改めて実感できるほどであった。
コラボ展「アズールレーン×加賀友禅」
4月29日より公開されるコラボ展「アズールレーン×加賀友禅」を先行して体験させてもらった。展示会場では、第2弾の「三笠」、「赤城」はもちろんのこと、第1弾の「加賀」、「フッド」のキャラクターイラストが展示している。
ガラスにも草花のイラストが描かれ、見る方向から見え方が違う展示になっているほか、今回制作されたコラボ衣装の注目ポイントやコメントが書かれた展示ブースや、衣装の制作過程で描かれた原案イラストなどが展示される。
なお今回は展示状態を見ることができなかったが、第1弾の「加賀」と「フッド」の加賀友禅も展示する予定となっている。
金沢市長表敬訪問
加賀友禅特使就任式の後、金沢市長への表敬訪問が行なわれ、今回コラボレーションに携わった方々が市長・村山卓氏へ報告を行なった。市長から様々な質問がされる中、大原さんは加賀友禅への愛を語り、作家・志々目氏や鶴見氏はそれぞれ担当した着物の説明を行なったが、志々目氏の熱い戦艦愛はここでも炸裂していた。
本訪問後に少し大原さんへお願いをして、改めて着物姿を撮影させていただいた。着物の後ろに描かれたOPの楽譜、そしてあえてモダンな衣装に合わせたブーツの自由な組み合わせ方を是非見てほしい。
イベントを終えて
今回イベント会場の取材を行ない、改めてコラボレーションに携わった方々の熱量を感じたイベントであった。こだわりぬかれた加賀友禅、それに合わせたゲーム内キャラクターイラストは、見れば見るほど “美しい”の一言につきる作品である。ゲーム内衣装が実装された際には是非購入したい。
写真と現物はまた違った様子で見ることができるので、機会があればコラボ展に参加してみてほしい。また本イベント会場などでは、コラボグッズなどの販売も予定しているため、そちらもチェックしてみて欲しい。
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