【特別企画】
「Forza Horizon 5: Rally Adventure」インプレッション
「FH5」で究極のラリー体験! 己の運転技術が頼りの新モードが登場
2023年3月30日 03:00
- 【Forza Horizon 5:追加DLC「Rally Adventure」】
- 3月30日 発売
- 価格:2,090円(DLCのみの価格)
メキシコを舞台に、広大なマップを駆け抜けるオープンワールドレースゲーム「Forza Horizon 5」。舗装路のみならず、オープンワールドならではの“道なき道”を走り抜けることができ、その爽快感とフォトリアルなグラフィックスに心を奪われたレーサーも少なくないだろう。
2021年11月にリリースされて約1年半が経った本作だが、遂に第2弾の大型DLC「Forza Horizon 5: Rally Adventure」が本日3月30日に発売された。その名の通り、自動車レースの中でも公道でタイムアタックを行なう「ラリー」にスポットを当てたコンテンツで、想像以上のハードなレースが繰り広げられる。
「Rally Adventure」は、Xbox One/Xbox Series X|S/PCにて展開され、価格は2,090円。プレイするにはゲーム本編が必要になっていて、サブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」を利用してプレイする場合は、追加で購入する必要がある。
本稿では完成前のビルドをプレイし、大型DLC「Forza Horizon 5: Rally Adventure」のインプレッションをお届け。新たな地域「Sierra Nueva(シエラ・ヌエバ)」を舞台に、本格的なラリー体験を味わえる本コンテンツの魅力をお伝えする。
ラリーに特化したモード・UIも! リアル以上のアクションができる「Forza Horizon 5: Rally Adventure」
まずは「Forza Horizon 5(FH5)」について軽く紹介したい。本作は2021年にリリースされたオープンワールドレースゲームで、前作「Forza Horizon 4」以来2年ぶりにリリースされた続編だ。本稿では追加DLC「Rally Adventure」の魅力をお伝えしていくが、ゲーム本編についてもっと知りたい!という方は、弊誌でのレビュー記事も参照いただきたい。
「Rally Adventure」は、2022年7月に配信された大型DLC第1弾「Hot Wheels Expansion」に続く第2弾コンテンツとなっている。「Forza Horizon 5 プレミアムエディション」や「プレミアム アドオン バンドル」を購入したユーザーは既にDLCが含まれているため、重複購入に注意したい。なお、今回プレイしたのはXbox Series X版だ。
インストールすると、ワールドマップ上に「Rally Adventure」というアイコンが出現するので、愛車でアイコンの地点まで向かうと「Rally Adventure」の幕開けとなる。今回の舞台となる「シエラ・ヌエバ」は新マップとなっていて、キャンペーンモードとは別マップ。イベント開始を選択するとムービーが流れ始め、これからプレーヤーが乗る車を“チラ見せ”してくれる。これがフォード初の電動ピックアップトラックで、カバーカーを務める2022年式の「F-150 Lightning Platinum」だ。
DLCとはいえ一番最初の車がEVというのは時代を感じるが、このF-150は驚異的な性能を誇り、最大563馬力・時速60マイル(約96km)までの加速は最速で4秒代を記録する。そんな車でまだ見ぬ舞台「シエラ・ヌエバ」を駆け抜けるのだから、“興奮しないわけがない”だろう。実際にドライブしてみると、EVならではの「キュイーン」という加速音とともに、グイグイとスピードが上がっていく。
チュートリアルとなるイベント「Horizon バッドランドエクスペディション」では、“あるはずの道を無視して”大ジャンプしたり、約10万ドルもする「F-150 Lightning Platinum」で川を渡ったり、滑走路の上をジャンプして飛行機を跨いでいったりと、「FH5」でしかできないアクションのオンパレードとなっている。現実世界ではできないような運転を叶えてくれる「FH5」の魅力は、「Rally Adventure」においても健在だ。
最初のイベントが一通り終了すると、通常の「FH5」のように自由にマップ内を運転することができ、プレーヤーが挑みたいレースに参加することができる。「Rally Adventure」ではこのレースに新モードが登場し、通常のように複数台でレースを繰り広げ1位を目指す「Horizon Race」のほか、新たに「Horizon Rally」というレースモードが加わった。
「Horizon Rally」では、ラリー競技の世界選手権「世界ラリー選手権(WRC)」と同じように、所定のコースを走りながらタイムを競うタイムアタックモードとなっている。コースを走るのは1台のみで、コース途中にはチェックポイントや「スプリットゲート」が設置されているため、ショートカットなどの“いかさま”もできない。純粋な運転技術を競い合うモードだ。
「FH5」やレースゲームに慣れていると、他の車がいないことに寂しさ覚えるかもしれないが、いざプレイしてみると脳が“本気”になっているのがわかる。「WRC」などの現実世界でのレースと同じように、ミリ秒単位で競い合うモードなので少しのミスでもタイムロスとなってしまうのだ。加速・減速・ハンドリングなどの動作、路面状況を見極める目など、運転に関する全ての要素を極限にまで引き上げるのが「Horizon Rally」だ。
また「Rally Adventure」の舞台であるシエラ・ヌエバは未舗装路も多く、曲がりくねった道が多く存在する。そのため、現実世界でのラリーは運転を担当するドライバーのほかに、カーブや坂などその先の道路状況を伝えてくれる“コドライバー”が乗車しているが、このコドライバー的役割を担う「Horizon Rally HUD」もこのDLCの注目ポイントだ。
「Horizon Rally HUD」はコース状況を、音声とビジュアルで表示するUI。例えば同じ右カーブでも「イージーライト」、「ミディアムライト」、「ハードライト」と段階に応じて教えてくれるほか、凸凹の道を意味する「クレスト」、U字カーブで急減速が必要な「ヘアピン」など、走りながらコースの先の情報を教えてくれる。特に「クレスト」の後の急カーブは見えない場合も多いので、UIに沿って運転すると数秒のアドバンテージを生み出すこともある。ラリーには欠かせない機能の1つだ。
もちろん「Rally Adventure」は、追加車種も収録。チュートリアルにてドライブした電動ピックアップトラック「F-150 Lightning Platinum」のほか、2リッターターボエンジンを搭載したラリーカー「2001 Ford #4 Ford Focus RS」、カスタム車両「1973 Hoonigan Volkswagen Baja Beetle Class 5/1600 Scumbug」など全10台が新たに登場する。
さらに、シエラ・ヌエバをドライブする際やレース中の気分を盛り上げる新たなラジオ局も登場。ラリードライブにピッタリなパンクな曲が流れるため、ぜひとも耳を傾けてほしい。
極上のラリー体験を「FH5」で! 最新作「Motorsport」の発売も控える「Forza」シリーズに期待大
ここまで「Forza Horizon 5」の追加DLC第2弾「Rally Adventure」のインプレッションをお届けしてきた。タイトルの通りに「ラリー」に特化したレースモードや、コドライバーの役割を担う「Horizon Rally HUD」によって、ここまで本格的なラリー体験が「FH5」で可能となったのは驚いた。また、オープンワールド×ラリーという唯一無二のレースゲームになっていることも、「Rally Adventure」の特徴の1つだ。
さらに、今年は6年ぶりとなる「Forza Motorsport」シリーズの新作も発売予定。既に前作となる「Forza Motorsport 7」は販売終了されていることもあり、現時点で「Forza」シリーズは本作のみとなっているため、「FH5」で体のエンジンを温めつつ、来たる「Forza Motorsport」に備えておきたい!
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