【特別企画】
「シン・クロニクル」1章の究極の選択を“決断”してみた!!
すべてのプレーヤーの記憶に残る物語と衝撃の展開。本作ならではのRPG体験がここに!!
2022年4月1日 12:00
- 【シン・クロニクル】
- 3月23日正式サービス開始
セガのAndroid/iOS用新作RPG「シン・クロニクル」が、3月23日についにリリースされた。中毒性の高いハクスラ要素、奥深い戦闘システムに自由度の高い育成システムと、どこを切り取ってもクオリティの高さが伺える本作。しかしその真髄は“ストーリー”にある。
ゲーム冒頭から押し寄せる絶望感。プレーヤーを引き込む先の読めない展開。そしてクライマックスで迫られる究極の選択を決断し、自分だけの物語を紡ぐことができるのだ。決められた道を辿るだけではない、プレーヤーの数だけドラマが生まれる本作の魅力をお伝えしていこう。
ハクスラ好きは注目!ダンジョンに何度でも潜りたくなる! 中毒性の高い「シン・クロニクル」のゲーム性に迫る!! コンシューマRPGとスマホRPG、どちらのファンも納得の仕上がり!
https://game.watch.impress.co.jp/docs/kikaku/1393065.html
爽快感と戦略性が融合したやり応えあるRPGに進化した「シン・クロニクル」プレイして感じた「しっかりしたシステムを搭載したひまつぶしの域を超えた本格派RPG」
https://game.watch.impress.co.jp/docs/kikaku/1393065.html
先が気になって仕方がない! 死の運命がつきまとう絶望的なストーリー
本作のメインのストーリーは夢や希望に満ちたものではなく、ダーク感に満ちたものとなっている。大陸に発生した「奈落」から湧き出る「黒の軍勢」の侵攻によって地上の人々は危機に瀕していた。
黒の軍勢から地上を守る唯一の希望である境界騎士団も、黒の軍勢が発生する根源を断つことはおろか、犠牲を出しながら侵攻を食い止めるのがやっとという苦しい戦いを強いられている。
主人公が歩んでいく道もかなり凄絶だ。初陣で黒の軍勢の大侵攻「蝕」に直面した主人公は、奈落の中で世界の全てを記した書物「クロニクル」を手にする。クロニクルの力で未来のビジョンが見えるようになるのだ。
自分の未来が見えるのならば怖いものなしと思うかもしれないが全くの真逆で、むしろ怖いものしかない。主人公を取り巻く環境は常に死と隣り合わせ故に、クロニクルで見える未来は自分や仲間が凄惨な死を迎えるものばかりなのだ。
死の運命へと主人公たちを追い込む「鍵の言葉」を、主人公(プレーヤー)の選択や仲間との絆の力で未来へと繋がる「鍵の言葉」に進化させることで、訪れるハズだった死の運命を回避することができるのだ。
1度死を回避しても、死の運命は次から次へと常につきまとってくる。決定づけられた死の運命を覆すことは簡単ではなく、どのようにして運命を変えて生還するのか、そこも本作のストーリーの見所である。
主人公が、人類の未来を見据えてどういった方向に進んでいくのかは、序盤をプレイした限りでは全貌が全くと言っていいほど見えてはこない。プレーヤーを引き込む未知の部分はストーリーだけではなく、登場するキャラクターたちも謎に包まれている。
奈落で出会うヒロインの1人である「セラ」。騎士の教えを重んじており、その教えに従うがあまりにときには冷徹な一面を見せたりするのだ。そこまで教えに固執するのに何か理由があるのだろうか?
さらに彼女が不思議なのは、初めて会ったはずの主人公のことを知っているような素振りを見せているところ。悪い人間ではなさそうだが、彼女の謎は深そうだ。
そしてもう1人のヒロイン「クロエ」。彼女は奈落の中で眠りについていた。ただ気を失っていただけなのかもしれないが、何の事情も無い普通の女の子には到底思えない。しかも、クロエが騎士団に所属した記録は無く、彼女自身も記憶を失っていて自分が何者かもわからないという有様。一体クロエの正体は何者なのか、非常に気になるところである。
セラやクロエなどのメインキャラクターがストーリーで活躍するのは当然だが、本作はガチャで仲間になるキャラクターもしっかりと本筋のストーリーに絡んでくるのには驚かされた。仲間が増えれば増えるほど、物語の厚みが増していく仕様は非常に面白い。
メインストーリー以外にも、絆の物語やワールドクエストなどのサブストーリーが満載。黒の軍勢との戦いを一時忘れ、まさにプレーヤー自身が主人公となって仲間との物語を存分に楽しむことができるのだ。キャラクターごとの個別ストーリーを読み進めることで、仲間たちの思い入れがどんどん強くなってくる。
物語の最期に待つ運命の選択! 苦悩の末に選び抜いた答えは……
本作は、各章ごとに物語の中心となるゲストキャラクターが登場する。1章では、死神の呼び名を背負う隊長の「ギュンター」と、亡き母への思いを秘めて騎士になった隊員の「アンネ」の2人がゲストキャラクターとなる。
ゲストキャラクター2人の内、仲間になるのは片方のみ。この究極の選択が本作の最大の特徴であり、プレーヤーを苦しませるポイントである。
哀愁漂う兄貴のギュンターと悲しみを背負った幼き少女のアンネだが、クローズドβテストのアンケートによれば選択されたキャラクターは「アンネ53.4%」、「ギュンター46.6%」とかなり拮抗した数字になっている。その理由はプレイすればわかるのだが、どちらのキャラクターも“生き様に厚み”があるのだ。
ギュンターは、過去に配属された隊のメンバーはすべて魔物に殺されてしまい、それ故に“死神”と呼ばれるようになった。アンネは、幼い頃に母の「アーニャ」が黒の軍勢から村を守るために戦い、命を落としてしまう。
それぞれのキャラクターがドラマチックな過去を背負い、境界騎士としてこの場に立っている。重厚なバックボーンが用意されているため否応なしに感情移入してしまう。
2人の過去を知り、絆が深まり、そして章のクライマックスではついに運命の選択を迫られる。邪推すればキャラクターの能力の優劣で決めるのがもっとも合理的ではあるのだが、そんなシンプルに答えを出すことはできない。最後の究極の2択は打算では片づけられない“ゲームの域を超えた重苦しさ”すらも感じさせた。
悩みに悩んだ結果、筆者なりに選択した。選ぶ理由はプレーヤーの数だけあると思うが、自分が作る物語の中で選んだキャラクターのその後の生き様を見てみたいと強く思ったのだ。
下した決断が正解だったと強くは言えないのが正直なところ。そうは思っても1度決めてしまった選択はやり直すことができず、もう片方の未来も知ることはできない。現実にも通ずるこの1度限りの選択こそが、冒険の記憶としてすべてのプレーヤーに深く刻みつけられることだろう。
1章から想像を絶するほどの苦しい決断を迫られたが、恐らくは先に進めば進むほど決断の重みがさらに増していくハズだ。頭を悩まされるのも込みで2章、3章の展開も今から楽しみで仕方がない。
本稿で「シン・クロニクル」が気になった人はぜひプレイして、本作ならではの運命の選択で“魂が揺さぶられる唯一無二のゲーム体験”を味わってもらいたい。
©SEGA
※画面は開発中のものです