【特別企画】
ユニークな「HUGスタイル」が新しいぞ!リズムゲーム「おねがい、俺を現実に戻さないで! シンフォニアステージ」先行プレイレポート
読み応えバッチリのライトノベルと、バラエティ豊かな楽曲を収録!
2020年12月9日 12:00
ライトノベルでお馴染みの電撃文庫がコンテンツプロデュースする新作アプリが12月10日に配信される。それが異世界アイドル創生リズムゲーム「おねがい、俺を現実に戻さないで! シンフォニアステージ」だ。
本作はシリアスありコミカルありのライトノベルを読めるアドベンチャーパート、そしてバラエティ豊かな楽曲で楽しめる”音ゲー”パートが融合したタイトル。アドベンチャーパートではライトノベルシリーズ「撲殺天使ドクロちゃん」の著者である作家のおかゆまさき氏が手掛ける新作の異世界ストーリーを、そして電撃文庫のアニメ楽曲のカバー曲や有名ボカロPによる楽曲などバラエティ豊かな楽曲が楽しめる。
リズムゲームパートではオーソドックスなタップ操作をメインにした「PICKスタイル」というモードに加え、本作オリジナルのノーツを“待ち構える“「HUGスタイル」というユニークなモードが用意されており、これによってリズムゲーム初心者でも楽しめる作りとなっている。
本稿では配信前にアプリをプレイする機会を得たので、本作の魅力について紹介していきたい。
リズムゲームもノベルゲームも!いいとこどりの2軸で進むゲームサイクル
本作のベースはリズムゲームだが、そのプレイや進行度にあわせてアドベンチャーパートのストーリーが解放され、物語を読み進められるようなシステムとなっている。
ゲーム開始時はアドベンチャーパートのメインストーリーの序盤が解放されている。まずはこのメインストーリーを楽しんでいこう。ある程度読み進めるとメインストーリーがロックされている。
メインストーリーの解放はリズムゲームパートをプレイしてプレーヤーランクを上げるとメインストーリーが解放されていく。そしてメインストーリーを読むと楽曲を新規購入するためのアイテムが手に入る……とお互いのパートを補完しあうようなシステムになっている。
アドベンチャーパートでは本作の中心となるメインのストーリーを読める「メインストーリー」の他に、キャラクターごとの「キャラ・シンフォニアストーリー」を読むことができる。ほかにもゲーム内イベントにあわせた「イベントストーリー」や「ショートストーリー」という項目もゲーム内から確認することができた。
本作のストーリーはプレーヤーの分身である「監督」(キャラクター名はゲーム内で変更できる)が、異世界「ヴァースティア」に召喚されているところから始まる。この世界は様々な世界から人やモノを召喚しすることで成り立っており、様々な文化をごちゃまぜにしたような世界になっている。ここに召喚された主人公は現実世界でもアイドル好きだったので、アイドルという存在を知らないこの世界でヒロインたちをアイドルにする“アイドル創生活動”を行なっていく。
そして本作が魅力的なのはアドベンチャーパートがフルボイスになっていることだ。文字だけでも十二分に楽しめるのだが、やはりボイスがあると違う。キャラクターの個性が立体的に浮かび上がってくるし、キャラクターの感情もそこに上乗せされているので、ストーリーを立体的に楽しむことができるなのだ。
登場するキャラクターはみんな魅力的なのだが、その中でも個人的な推しキャラは「ジュシー ハイレン」というキャラクターだ。武術流派の拳法使いだが、普段は凄腕のマッサージ師として暮らしている。まずなんといっても普段着が良い。チャイナドレスをアレンジした服装なのだが、それがキャラクターによく似合っている。また他のキャラクターとのストーリーでもその癒やし系っぷりを発揮しており、ほんわかとした気持ちにさせてくれるキャラクターだ。
「HUGスタイル」で初心者から上級者までバッチリ楽しめる
アドベンチャーパートとセットで楽しむのが本作のリズムゲームパートだ。リズムゲームパートではオリジナル楽曲はもちろん、人気アニメのカバー曲や、有名ボカロPが手掛ける楽曲などもプレイできる。
どの楽曲も魅力的だが、個人的にはBuzzG氏が作詞・作曲を手掛ける「僕はボクサー」という楽曲がお気に入りだ。爽快感があり走り抜けるような爽やかなロックナンバーになっている。譜面もドラムを叩いているような部分があり、プレイしていて気持ちが良いのだ。
また配信時点で電撃文庫とのコラボレーション楽曲として「DAYS of DASH」(さくら荘のペットな彼女)、「緋色の空」(灼眼のシャナ)、「No buts!」(とある魔術の禁書目録II)、「旅の途中」(狼と香辛料)、「Burst The Gravity」(アクセル・ワールド)、「撲殺天使ドクロちゃん」(撲殺天使ドクロちゃん)が収録される。こういった馴染み深い楽曲が収録されているのも嬉しいところだ。
リズムゲームパートでは「HUGスタイル」と「PICKスタイル」の2種類から選んでプレイする。切替などはいつでもできる。
まずはオーソドックスな「PICKスタイル」。こちらは画面上部から画面下部に向かって流れてくるノーツが判定部分に重なった瞬間にタップする。打楽器を叩くようなイメージでリズムにあわせて画面をリズムよく押していくスタイルだ。
このシステムは多くのリズムゲームでも採用されているスタンダードなスタイルだ。リズムにノッている感を楽しめるし、リズムゲームファンは説明不要でプレイできるというメリットもある王道のスタイルである。ただ操作がなかなかに忙しく、少し難易度が高い面もあるのが事実だ。
そこでオススメなのが「HUGスタイル」という遊び方だ。こちらも画面上部から画面下部に向かってノーツが降ってくるのは共通だが、タイミングよくボタンを押すのではなく、判定ラインで“待ち受ける”ようなイメージだ。これにより無理にリズムにあわせなくてもノーツが降ってくるところに指を置いておけば反応する。
これがやってみるとなかなか面白い。簡単な楽曲が遊びやすいのはもちろんだが、難易度が上がるとこれがなかなかに歯ごたえがあって面白い。最初はある種の救済措置のようなものかと考えていたが、それどころか全く新しい遊び方だと感じた。
本作はシステムだけを見るとリズムゲームパートとアドベンチャーパートがミックスされた最近のモバイルリズムゲームの王道のような構成になっている。だがその内はクオリティの高いライトノベルが楽しめるアドベンチャーパートに加え、人気楽曲のカバーソングなどが楽しめるリズムゲームパート、そして全く新しい「HUGスタイル」を搭載するなどクオリティが高く、新しいゲームプレイが楽しめる作品になっていると感じた。「おねがい、俺を現実に戻さないで! シンフォニアステージ」は12月10日に配信予定となっている。