【特別企画】
手を汚さずにポテチを食べたい。そんなゲーマーの願望を叶えてくれる袋菓子アタッチメント「ポテラッパー」開封レポート
2020年2月27日 00:00
- 2月25日 発売
- 価格:780円(税別)
ゲームしながらポテチを食らう。それはゲーマーにとって最高に幸せを感じる瞬間のひとつであることをみなさんはもうご存知だろう。ゲームをプレイしながらノールックでポテチを掴んで口まで運び、ジュースで流し込む。“幸せ”という言葉を説明するならば、この光景を伝えるのが手っ取り早い。
しかし、ゲームとポテチの間には避けられない大きな問題がある。それは油だ。ポテチを掴んだ手でコントローラーを握ろうもんなら、油でテカテカになってしまうのだ。また、コントローラーだけでなく、スマートフォンやキーボード、マウスなど、さまざまなものを指先で操るようになった昨今では、この問題もいよいよ深刻化している。
それでも、ゲームをしながら、スマホをいじりながらポテチを食したいと考えた人間は、この問題を解決すべくあらゆる商品を発明してきた。タカラトミーアーツはポテチをマジックハンドのようなもので掴む「スマートポテトチップス」(2019)を、HORIは箸やスプーン、フォークなどを指に装着できる装着型食事装置「ショクシ」(2006)を発売した過去がある。
そんななか、2月25日にサイプラスが発売したのは、スナック菓子の袋に取り付けることで、袋から直接口に流し込む“ラッパ食い”スタイルで食べられるようにする袋菓子専用アタッチメント「ポテラッパー」。ポテチは掴んで食べるものという常識を打ち破り、そのまま口に流し込んでしまおうという大胆な商品だ。これはゲーム×ポテチの新たな選択肢になりうるのではないかと思い、早速「ポテラッパー」を注文した。その開封レポートおよび使用感、そして、ポテチ以外にも合うのではないかというスナック菓子を探してきたので、本稿でお伝えしたい。
「ポテラッパー」開封&装着!
それでは「ポテラッパー」を開封していく。製品のイメージ画像では、「ポテラッパー」が口よりも大きく描かれていたので、そうなのだろうと想像していたが、実際のところ少し小さめ。とはいえペットボトルの口よりも2回りほど大きいので、初見だと“圧”は感じる。飲み口全体をくわえて食べるのか、下唇だけ添えて食べるのか、はたまた完全に口から離して食べるのか……どの食べ方がベストなのか想像がつかない。
さて、開封すれば装着するのみ。記念すべき初めてのポテチに選んだのは、おなじみカルビーのポテトチップス(コンソメWパンチ・BIGBAG)。「ポテラッパー」を取り付けるには、ハサミを使って袋の角を適当な大きさでカットし、そこから下パーツを袋の中に入れる。そうしたら、中パーツと下パーツで袋の口を挟み込んでねじり締め、最後に上ブタを閉める。これでセット完了だ。
装着できたらお待ちかねの実食タイム! のまえにもうひと手間、「ポテラッパー」の内径サイズ33mmに通るようにポテチを砕いて小さくしなくてはならない。ポテチを袋の上からもみほぐして大きな塊を崩す。これで本当に準備完了だ。
先に記しておくが、一口目はかなり緊張した。どれほどの角度でどれだけの量が流れ込んでくるのか、どれだけのスピードで迫ってくるのか、全く想像できなかったからだ(写真撮影でスタンバイしていた人にガン見されていたのもある)。
なので恐る恐る角度をつけていくが、なかなかポテチは出てこない。もうこれは出てくるだろうという角度にしても出てこないので中を見てみると、どうやら詰まっているようだった。ポテチは流れるように出てこないみたいで、菓子袋を振ることでやっとでてきた。スマートではないが食べられるには食べられる。その後、下パーツにポテチが引っかからないようなるべく水平に取り付け直すと、少しは出やすくなった。
この「ポテラッパー」。正直、若干の食べづらさは否めない。しかし、手を汚さないという点では100点だ。“ポテチを食べる”ということだけを目的とするならば不向きだが、ゲーム中に手を汚さずポテチを食べるという目的であればバッチシだ。
実は「ポテラッパー」に合うスナック菓子選手権! 優勝は……
「ポテラッパー」は一定サイズ以上の袋菓子であれば何にでも装着できるので、ポテチ以外のスナック菓子にも使える。ということでここからは、実は「ポテラッパー」に合うのではないかというスナック菓子をいくつか購入してきたので、ひとつずつ試していくこととする。
今回、この選手権にエントリーしたのは、セブンイレブンの「ひとくち歌舞伎揚」と「ミルク風味の鈴カステラ」、ファミリーマートの「サクサク食感のコーンポタージュ」、ジャパンフリトレーの「マイクポップコーン」の4種。
第1選考は、そもそも「ポテラッパー」の飲み口を通るのかというもの。ポテチのように小さく砕きやすいスナック菓子であれば問題ないが、歌舞伎揚や鈴カステラのようなお菓子であればそういうわけにもいかない。飲み口に引っかかって食べられないのであれば、もちろんそこで脱落だ。
結果は、鈴カステラが脱落。鈴カステラには個体差があるようで、スッと食べられる鈴カステラもあれば、完全に詰まってしまう鈴カステラもあった。また、歌舞伎揚も脱落としておく。歌舞伎揚ひとつひとつは素直に飲み口を通れるが、中で押し合って詰まりやすかったのだ。
最終選考は、食べやすさと美味しさ。美味しさに関しては、主観で決めさせていただく。
食べやすさでいえば、ポップコーンが有利だ。無理をしている様子もなく「ポテラッパー」内を進んでくる。一方のコーンポタージュは、横を向いていなければ出てこれず、食べるまでに時間がかかってしまうのが難点だ。
しかし、美味しさでいえばコーンポタージュが上。コーンポタージュは1個で満足できる量だが、ポップコーンは数で勝負しなくてはならない。その点で考えても、一気に多くの量を食べるのがやや難しい「ポテラッパー」との相性がよいのはコーンポタージュだろう。ということで優勝はコーンポタージュとする。
また、本選手権では残念ながら4種類のスナック菓子しか試せなかったが、おやつカンパニーのベビースターラーメンや、やおきんのキャベツ太郎なんかも「ポテラッパー」とマッチするのではないかと思う。今後お店でマッチしそうなスナック菓子を見かけたら試してみたい。
ということで「ポテラッパー」は、若干食べづらいながらも、“手を汚さずに食べる”ということに関していえば良い商品であった。。ゲーマーの中には箸でポテチを食べているという人もいるだろうが、「ポテラッパー」はゲーム×ポテチ業界に一石を投じられたのではないだろうか。