【特別企画】
原作のアクション性を生かしてモバイル化!「ブレイドアンドソウル レボリューション」プレイインプレッション
2019年10月3日 12:00
- 配信日:未定
- 価格:無料(アイテム課金制)
ネットマーブルが放つ新作「ブレイドアンドソウル レボリューション」。本作はエヌシージャパンのPC用MMORPG「ブレイドアンドソウル」を原作に、その面白さや世界観を生かしてモバイル向けにアレンジしたタイトルだ。
PC版「ブレイドアンドソウル」は、多数のスキルをその場その場に応じて組み合わせて戦う、さながら格闘ゲームやアクションゲームのような手触りが楽しめるMMORPGで、そのゲーム性とシステムからPvPやGvGといった対人戦も活発な作品だ。さらに衝撃的な導入から始まる重厚なストーリー、後に「ディスティニーチャイルド(ステアーズ)」などで再び人気を博すことになる韓国のイラストレーター キム・ヒョンテ氏のイラストに支えられ、2014年の日本サービス開始以来根強い人気を誇っている。
配信に先駆けて行なわれた「ブレイドアンドソウル レボリューション」のメディア向け体験会では、モバイルナイズされてもなお健在な戦闘部分の手触りの良さと、ストーリーの思った以上の原作再現度に驚かされることになった。早速その手触りをお伝えしたい。
「武功」を連続発動!「ブレイドアンドソウル」の爽快感は健在
本作の操作は左手側でバーチャルスティックによるキャラクターの移動、右手側で基本攻撃と備えられた4つのボタンで武功の発動をするという、モバイル向けアクションなどでよく見られるスタイルが導入されている。
「武功(スキル)」の発動はツリー状になっており、例えば試遊で使用したリン族の「魔道士」では、「火炎弾」が通常攻撃で、一例として「炎龍波」からは「爆熱神拳」→「氷龍神拳」→「流星落」、「火憐拳」からは「連火弾」→「熱波」とコンボを繋ぐことができる。また、武功を発動することなどで貯まる「内功」ゲージを消費して特定の武功を発動することで、通常の「基本の構え」から「必殺の構え」へと変化し、一時的により強力な武功を使用できる状態になる。
武功を発動させるとキャラクターは派手なエフェクトと共に目まぐるしく動き回るので、ポチポチとボタンを押しているだけでも面白いし、ある程度の火力を出すこともできるのだが、武功の中には相手の転倒時のみ使用できるものや、特定の条件下で威力や効果が増加するものもある。そのため、より効果的にダメージを出力するためには、武功のクールタイムや使用する順番を考慮する必要があり、操作の忙しさと瞬間的に考えることの多さ、そしてそれが上手く回ったときの気持ちよさは、PC版「ブレイドアンドソウル」の特長を上手く引き継いだ部分だと言える。
ちなみに、これまた昨今のモバイルタイトルではお約束となりつつある自動戦闘もかなり優秀、かつ武功の発動順などをカスタマイズできるほか、後述する対人戦「比武」や「レイド」などを含め殆どの場所で使用することができた。忙しい操作が苦手なプレーヤーは、自動戦闘の設定を詰めてキャラクターを賢く自動で動かす、というPC版とはまた違った楽しみ方もできるかもしれない。
なお、職業としてはジン族の「剣術士」、「拳闘士」、ゴン族の「拳闘士」、「滅砕士」、リン族の「魔道士」、クン族の「剣術士」、「魔道士」がローンチ時に実装され、以降はPC版「ブレイドアンドソウル」の職業が随時導入されていく予定だとのことだ。キャラクタークリエイトは用意されたパターンを組み合わせていく形式だが、それぞれの部位の選択肢はかなり多彩で、かなりこだわったキャラクターづくりもできる。
クエスト進行をベースに「比武」や「レイド」などコンテンツも充実!
コンテンツとしては本作がストーリードリブン型のタイトルということもあり、ストーリーの進行に合わせてフィールドを旅しつつ、クエストをこなしていくのが基本となる。ここは自動戦闘に任せて半放置でサクサクと進めるもよし、より高い効率を求めて手動操作で進めていくのもいいだろう。また、マップの各ポイントへはワープ機能となる「縮地」を使用して瞬時に移動したりすることもできるし、非戦闘時には「軽功」という、いわゆるダッシュや長距離ジャンプといった移動方法も用意されており、オープンワールドで描かれた「ブレイドアンドソウル」世界を存分に駆け回ることもできる。特に山から山へと飛び移るような「軽功」は、美しいグラフィックスも相まって特に意味もなく繰り返したくなるような楽しさがあるので、ときには徒歩と「軽功」でゆったりと世界観を楽しみつつゲームを進めるのも面白そうだ。
また、試遊ではさらに対人コンテンツとして個人戦や団体戦が楽しめる「比武」や、最大16人が参加して巨大ボスの討伐を目指す「レイド」をプレイできた。「比武」はローンチ時には通常時のキャラクターの性能はそのままで、特にレベルやステータスの補正なく参加できるシステムが導入される予定だとのことで、育て上げたキャラクターの自動戦闘で相手をなぎ倒すか、はたまたそんな相手を手動での対応で打ち負かすか……といった戦いが繰り広げられるのかもしれない。
一方「レイド」ではPC版でもおなじみ「キュウムガク」に挑むことができたのだが、その巨体と迫力はモバイルでも健在。限られた人数が参加するメディア体験会であったためフルメンバーでの挑戦は叶わなかったが、討伐中の様々なギミックや破格のHP、そしてテスト用の育ちきったキャラクターでも避けないとすぐ倒されてしまうほどの攻撃力はこれでもかと体感することができた。ローンチ時にはどれくらいの難易度になるのかは不明だが、多人数で挑むマルチ要素も充実していることが感じられた。
あっこのシーン知ってる……!ストーリーはPC版準拠に
最後に、筆者が実は1番驚いたのはゲーム開始直後のストーリー部分だった。PC版「ブレイドアンドソウル」は「ホン門派」という門派に属する主人公(=プレーヤー)がベッドで目覚めるところから始まり、優しく厳しい先輩たちの指導を受けつつゲームシステムを学んでいく……という流れで進行していくのだが、「ブレイドアンドソウル レボリューション」でも全く同じストーリーが展開されたのだ。
主人公が目覚めた瞬間に「あれっ?」と思ったのだが、シナリオはもとよりローンチ当初最高峰を誇った美しいカットシーンもそのまま再現されており、主人公の師匠であるホン・ドウゲンや、ホン門派の秘伝を狙って道場を突如襲撃してくる本作の敵役であり大人気キャラクターのジン・ヴァレルとその一味といったキャラクターたちもそのまま登場する。
IPのモバイル展開にあたり、世界の時系列をズラしたり、パラレルワールドにしたりという試みは数あれど、原作ストーリーをそのままモバイルで再現するという試みはかなり珍しい。ストーリーが将来的に分岐する予定があるとはいえ、職業の実装予定からも伺える通り、本作はローンチ後しばらくは「PC版『ブレイドアンドソウル』をモバイルで再現する」ことに注力していくのかもしれない。
「ブレイドアンドソウル」の良さを生かしたモバイルナイズはまさに"レボリューション"!
「ブレイドアンドソウル レボリューション」は、原作にあたるPC版「ブレイドアンドソウル」のアクション性やストーリー性をそのままに、モバイル上でリッチな遊びを提供しようとするタイトルであることがヒシヒシと感じられた。PC版「ブレイドアンドソウル」を知るプレーヤーはもとより、現「リネージュ2 レボリューション」プレーヤーやモバイルMMOを初めて触るプレーヤーにも是非プレイしてみていただきたい1作だ。
ちなみに、メディア向け先行体験会の横ではMCに湯浅かえで氏を招き、他のMMORPGのトッププレーヤーによるPvP大会「武極祭」も行なわれていた。こちらの模様は10月4日21時より番組として配信予定とのことなので、気になる方はこちらも是非チェックしていただきたい。