【特別企画】

「MHW」、無料大型アップデート第5弾実施!「ウィッチャー3」コラボクエスト体験レポート

新感覚のクエスト体験で「MHW」がさらに楽しく! 同時配信開始の新クエストもプレイしてみた

 2月8日9時に、プレイステーション4用ハンティングアクション「モンスターハンター:ワールド」(以下、MHW)の無料大型アップデートが実施された。このアップデートの目玉となっているのが、弊誌でもニュースとしてお伝えしている「ウィッチャー3 ワイルドハント」(以下、ウィッチャー3)とのコラボレーションクエスト配信だ。

 「ウィッチャー」シリーズといえば、全世界で3,000万本以上を売り上げているビッグタイトル。そんなゲームが「MHW」とコラボレーションするというのだから、おのずと期待感も高まってくるというものだ。今回は、そんなコラボレーションクエストを体験してみたので、さっそく概要をお伝えしていこう。

「MHW」の世界にゲラルトがやってきた!「ウィッチャー3」の容姿そのままなのはもちろん、キャラクターボイスもオリジナルと同じ方が担当されているとのこと

スペシャルコラボクエスト「依頼:古代樹の森の異変調査」をプレイ!

 今回新たに追加されたクエスト「依頼:古代樹の森の異変調査」は、「ウィッチャー3」の主人公ゲラルトが、とある事情から「MHW」の世界に迷い込んでくるというもの。そんなゲラルトが、古代樹の森に潜むモンスター「レーシェン」の存在を突き止め、戦いを挑む……というのがおおまかな内容だ。

 ちなみに、このクエストは前提としてすでに本編をクリアしているハンターランク16以上のキャラクターでなければプレイすることはできず、かつマルチプレイに対応しない1人用のクエストになる。条件を満たしていれば、調査拠点にいる「研究基地のアイルー」たちに話しかけたあと、研究基地にいる獣人族研究員に話しかけることでクエストがスタートする。

 今回のクエストの特徴は、ハンターではなくゲラルトを操作して挑戦するということ。その操作感覚は基本的にハンターと変わるところはないが、防具が専用の一式装備に固定されていて、自分の好きな防具を使って戦うことはできない。ただし、武器は各武器種ごとにどんな武器を使うかは固定されてしまうものの、自分が好きなカテゴリから選択できる。

 また、ゲラルトが魔法を使える点にも注目したい。これはアイテムカーソルを「イグニの印」に合わせて使用すると、自分の前方に炎を放つというもので、モンスターに当てればそれなりにダメージを与えることもできる。ただし、1度使用するとクールタイムが発生するため、連続使用は不可能。「MHW」にはない魔法の要素を、こういう形で再現しているのはなかなか面白い。

 そしてもう1つ特徴的なのは、クエスト中に「ウィッチャーの感覚」が発動すること。これは、ストーリーに関係する重要なオブジェクトなどが赤いエフェクトで表示されるというもので、ハンターでいうところの「導虫(しるべむし)」に相当している。プレーヤーは、これらを駆使しながらシナリオを進めていくことになる。

とある理由から「MHW」の世界に訪れることになったゲラルト。彼を操作してクエストへと挑む
「MHW」の世界で掟破り(?)の魔法が炸裂!一気にファンタジー色が濃くなる
「ウィッチャー3」に寄せた演出がファンの心をくすぐる
「ウィッチャーの感覚」でクエストに隠された謎を解き明かしていこう

 予備知識はさておき、とりあえずプレイをしてみることに。まず、クエストの進行についてだが、これはとても新鮮な感覚で楽しめた。そもそも、クエスト中にタイトルが挿入される手法のように、見た目からして雰囲気がちがうのがいい。フォントやUIをコラボしているタイトルに寄せていく手法は過去のクエストでも見られたが、このような演出は本作、コラボ先どちらのファンも楽しめて好印象だ。

 また、クエスト中にはサイドクエストと呼ばれる、シナリオを補完する要素が用意されているのも面白い。このサイドクエストは、かならずしも達成しなくてもいいものだが、クリアしておくとクエストクリア時のエンディング内容が変化することがある。また、先にも触れたように、すべてをクリアすることで得られる称号もあるので、1度はクリアしておいてもいいかもしれない。

 マップ各地をめぐり情報を集め、準備が整うといよいよ「レーシェン」との戦いになる。基本的にはゲラルトの魔法「イグニの印」を使いながらダメージを与えていく、という形になるのだが、この戦いは「MHW」のいつもの「狩り」とは違っていてかなり新鮮だ。敵もまた魔法を駆使してくることもあって、「MHW」をプレイしていながらも、別のゲームをプレイしている気分になれてしまうのが楽しい。

 そんな筆者の初プレイは、ストーリーをじっくりと楽しみながら40分以上をかけて無事クリア。ただし、サイドクエストを達成しておらず、やや残念な結果となった。とは言え、武具用の素材もまだまだ集め足りていなかったし、サイドクエスト、ひいてはマルチエンディングの内容も気になるところで、何度もチャレンジしたくなるクエストだ。

 ちなみに、今回のこの「依頼:古代樹の森の異変調査」は期間限定ではなく、このアップデート以後はいつでもプレイ可能になる。焦らずじっくりとプレイして、すべてのクリア特典を獲得していくのがいいだろう。

サイドクエストが発生。クリアするかどうかはプレーヤー次第だ
途中の会話シーンではシナリオに関連するさまざまな情報を入手できる
「ウィッチャー」よりやってきたモンスター「レーシェン」。こちらもまた「MHW」の世界観では見られない不思議な技を使ってくる
今回のコラボクエストで獲得できる一式装備。スキルもなかなかに優秀で、とくに初心者には使いやすい防具となりそうだ

期間限定クエスト「我が名はヴォルガノス」も配信中!

 新たなコラボクエストが配信されたかたわら、新規の期間限定クエストも同時に配信が開始されたので、そちらについてもお伝えしていこう。今回配信された新クエストは、これまで「MHW」のなかでも狩猟数がもっとも少なかったヴォルガノスを倒そう、というもの。言われてみればなるほど確かに、筆者もヴォルガノスとは戦った記憶がほとんどない。

 今回戦うヴォルガノスは、歴戦の個体であることを除けば、前回のドスジャグラスのように体が特別大きいわけでもなく、そういう点では普通に戦うことができる。ただし、その体は硬い部位が多く、近接武器だと攻撃が弾かれてしまうことが多いため、近接武器だと攻撃のリズムを崩されがちだ。

 筆者の場合は、ひとまずエンプレス装備でシリーズスキルの心眼を発動させることで弾かれモーションの発生を防止した。もちろん防具にはカスタム強化を施し、防御力を高めてヴォルガノスの強力な攻撃にも対応。これだけでも、かなり楽に立ち回ることができた。

 そんな歴戦のヴォルガノスだが、攻撃の際に噴出する溶岩などから、「ヴォルガノスの落とし物」を獲得することが可能だ。こちらは、クエスト終了時に鑑定が行なわれて各種の珠として獲得できる。前回のドスジャグラスのクエストと同様に、引きつづき、珠集め用クエストとして重宝するはずだ。

 ちなみに、このクエストをクリアすると、重ね着装備「ビートル」の素材である「ビートルチケット」も入手できる。重ね着装備を集めているなら、こちらも忘れずに獲得しておきたい。なお、「我が名はヴォルガノス」の配信期間は2月22日8時59分まで。期間中にしっかりプレイして、理想の装備作りに役立てていただきたい。

歴戦のヴォルガノスが登場。硬いうえに攻撃力も高いやっかいなモンスターだ
ときおり出現する「ヴォルガノスの落とし物」はかならず拾っておこう
前回のドスジャグラスのイベントクエスト以上に貴重な珠が獲得しやすくなっているような……?
このクエストでは重ね着装備「ビートル」衣装を生産できるチケットも獲得できる