【特別企画】

緊急掲載! 「スマブラSP」パックンフラワーの使い心地はいかに!

ポイントは何を仕掛けてくるかわからない“不気味さ”にあり

1月30日 配信

 1月30日、Nintendo Switch「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」において、早期購入特典ファイター「パックンフラワー」が登場した!

 「パックンフラワー」は1月31日までは特典として、2月1日以降は有料DLCファイターとして550円(税込)で販売予定となっている。「スマブラSP」を買おうかどうかの瀬戸際で迷っている方にとって、その背中をグイーッと押すようなニュースではないだろうか。

 では、そのプレイ感はどうだろう。迷っている人の背中をさらに押すために、さっそく触ってみた印象を本稿でお伝えしていきたい。

【パックンフラワー】

パックンフラワーは“読めない不気味さ”が戦闘のカギ

 「パックンフラワー」は、簡単に言えば土管から生えている草である。「この見てくれでどう戦うの……」というのが参戦発表時からの大いなる疑問であったのだが、やはり、いわゆる正統派のファイターではない。

 パックンフラワーには、使い勝手のいい技はあまり揃っていない。弱攻撃は短い草をシュシュシュッと繰り出す感じで、スマッシュ攻撃はかなり大振り。スピードで迫られたり、正面から打撃し合うような1対1の対戦では、正直性能不足という感じが否めない。

配信直後ということでパックンフラワーを使っていた人は多かった

 その代わり、パックンフラワーには読めない攻撃が揃っている。中でも注目は、操作が2段階ある通常・下・横の必殺ワザだろう。

 通常必殺ワザの「シューリンガン」は、攻撃判定のあるシューリンガン(トゲトゲの鉄球)をぷーっと頭上に吹いた後、横へ飛ばすことができる。

通常必殺ワザ「シューリンガン」。1段階目は上への攻撃としても使える
好きなタイミングで鉄球を横へ飛ばせる

 下必殺ワザの「ロングレンジパックン」は1度植木鉢に体を引っ込めてから、ギュンッと首を伸ばして噛み付く。横必殺ワザの「ポイズンブレス」は口の中に毒霧を溜め込んで、吐き出すと継続ダメージを与えられる、という具合だ。

下必殺ワザ「ロングレンジパックン」
横必殺ワザ「ポイズンブレス」

 たとえば「シューリンガン」は、吹き上げたシューリンガンを横へ飛ばすタイミングは自由に変えられる。上に吹き上がっているほど近く、口に近いほど遠くに飛ばすことができるほか、飛ばさずに飲み込む(キャンセル)こともできる。

 「ロングレンジパックン」もかなりトリッキーだ。体を引っ込めている間は植木鉢の方向を変えることができ、首を伸ばす角度を調整できる。横へ倒せば強力な横攻撃になるので、相手の間合いの外からズバッと襲ってそのままスマッシュ、ということも可能だ。

 筆者が扱っていた限りでは、空中や敵から離れた位置からの奇襲が対戦では最も効果的だった。空中から「シューリンガン」で鉄球を落としたり、空中から間合いを詰めつつ、着地と同時に「ロングレンジパックン」で噛み付いたり。間合いを詰め切られたら戦闘は辛くなるので、そうならないよう上手く立ち回るのも大事に感じられた。

一筋縄ではいかないファイターなだけに、上手い立ち回りを考えていきたい

 操作に手間がある上、準備段階は隙だらけになるのが辛いものの、何を仕掛けてくるかわからない不気味さをいかに利用できるかがプレイのカギになるだろう。

 パックンフラワーが間合いの外でじっとしているだけでも、「あいつ、なんか邪魔くさいぞ」と思わせるのがこのファイターの面白さだ。クセが強い分、使いこなせばだいぶ嫌われるファイターになるはず。敵を翻弄し、あざ笑うようなプレイでのし上がっていく役回りをパックンフラワーには期待したい。

 それに、パックンフラワーが見たこともないような動きで懸命に戦っている様子は本当に新鮮だ。葉っぱでアイテムを持つパックンフラワー、植木鉢にかわいく閉じこもるパックンフラワー、首を伸ばしすぎて頭が画面外に行くパックンフラワーなど、コミカルさも満点。フォトモードも何かと捗りそうなので、さまざまな意味でどんどん使っていきたいファイターだ。

そこはかとないコミカルさとかわいらしさも併せ持つパックンフラワー。こういうペットがほしい