崑崙、MMORPG「ほのぼの三国志」プレビュー&インタビュー

ゲームの魅力をたっぷり紹介! 3,000名のCBT追加募集もスタート


8月20日14:00より追加募集開始



 崑崙日本株式会社はMMORPG「ほのぼの三国志」において、本日8月20日14時より8月22日24時までクローズドβテスターの3,000名の追加募集を行なう。クローズドβテストは8月23日14時から8月30日11時まで実施される。

 本稿ではクローズドβテストに先行して行なわれた体験会とインタビューから、本作の特徴を紹介していきたい。「ほのぼの三国志」は、台湾Chinese Gamerが開発するMMORPGで、台湾では2012年3月からサービスをスタートし、会員数が50万人を突破したという。三国志演義をモチーフに、かわいらしいキャラクターが活躍する。原作のアレンジ具合と、多彩なシステムが大きなセールスポイントだ。

 今回はゲーム序盤を見ることができ、開発元のChinese Gamerのプロジェクトマネージャーの劉哲魁氏と、日本運営プロデューサーを務める崑崙日本GAME事業部運営部運営チームの山下裕嗣氏に今後の展開やゲームの魅力について聞くことができた。ユニークなポイントの多い注目の作品である。


「ほのぼの三国志」
追加クローズドβテスターに応募する

 

※テスターへの応募データおよび抽選結果は、すべて崑崙日本で管理されます。弊社では応募内容や当選確認についてはお答えできませんので、あらかじめご了承ください。





■ コミカルながら本格的、「桃園の誓い」に立ち会い、多くの英雄達に出会う冒険が始まる

かわいらしいキャラクター。衣装も細かい
三国志演義の名場面「桃園の誓い」を体験
戦闘はターン制で行なわれる。かなり引いたカメラアングルとなり、ランダムでアップになる

 「ほのぼの三国志」は、“三国志演義”を題材としたMMORPGだ。本作の特徴は原作の大胆なアレンジにある。三国志演義に登場する英雄豪傑を3頭身キャラクターに描き出し、そして物語もコミカルな味わいを加え、さらにかわいらしい「モンスター」も登場し、独特の世界観を作り出している。グラフィックスはUnreal Engine2.5を使い、明るく美しく世界を描き出している。

 本作のプレーヤーキャラクターは「桃園の誓い」に一緒に居合わせる4人目の人物、という設定になっている。この後も劉備に従う人物としてシナリオは進んでいくようだ。台湾では現在「官渡の戦い」までのシナリオが実装され、レベルキャップはレベル100だという。三国志を題材にしたゲームというと、プレーヤーは3つの国にわかれて戦う、という作品が多いが、「ほのぼの三国志」ではすべてのプレーヤーが同じ地点からスタートし、勢力争いの要素はまだないという。協力しながらシナリオを進めていく、というのが現在提示されている大きな目的だ。

 プレーヤーキャラクターは2頭身に近いくらいの子供体型か、3.5頭身くらいの大人体型で、男女の種類がある。面白いのは、「髪型」や「顔」だけでなく、そこからさらに「特徴」や「頭飾り」でアレンジしたりできる。さらに「衣服」や「手袋」、「腰帯」、「マント」、「靴」も設定できるのだ。本作ではイベントや課金アイテムなどでアバター装備があるが、基本的には作成時の姿をしているという。

 さらにバリエーションも面白い。特に男性は美形なキャラクターだけでなく、髭を蓄えた年配風や、野性的な豪傑風、学者のような涼やかな顔つきなどバリエーションが多彩だ。全体的に、作成時にここまでバリエーション豊かにキャラクターを作成できるゲームはそうはない。こだわり抜いたキャラクター作成が楽しめる作品だと感じた。

 ゲームは基本的にはクエストドリブンで進行するが、面白いのは最初に考えていた以上に忠実に三国志演義をなぞっているところだ。プレーヤーは劉備と張飛、そして関羽の3人が出会う場所に立ち会うのだが、黄巾軍討伐の募兵の知らせの前で劉備と張飛が知り合うところなど、実際に三国志演技を読んでいるかのように細かく描写される。その合間に畑で暴れているニンジンモンスターと戦うなど、ゲームの基本要素も細かく語られる。

 台湾産MMORPGの多くは、いきなりお使いクエストから始まり、モンスターを決められた数だけ討伐するというパターンをなぞる作品ばかりだった。しかし、この作品はしっかりとアレンジした三国志演義をしっかり語っているところが面白く感じた。そして武将の表現そのものも面白い。関羽は無口だが独特の愛嬌があるし、張飛は強面だがお調子者、何故か背中にブタを担いでいたりする。三国志の他のキャラクターがどんなアレンジをされて出てくるのか、期待がふくらむ。

 「ほのぼの三国志」では敵に接触するとターン制の戦闘画面に切り替わる。戦闘はコマンドを選んで戦うタイプで、普段はかなりカメラを引いた形のクオータービューとなる。攻撃や防御時にランダムでカメラがよる演出が入る感じだ。プレーヤーは自分のキャラクターの他に「武将」を連れることができる。初期では1体で、最大3体までを引きつれることが可能になる。この武将集めが本作の大きな楽しさとなる。

 武将は三国志演義に登場するキャラクターはもちろん、モンスターも武将になる。最初の武将は巨大な肉まん「パオズ」だ。武将は戦闘で戦うだけでなく、歩くときはいつでも連れ歩ける。モンスターの中には緑色のマークが表示されているものがあり、これらのモンスターは体力を減らすことで捕獲することができる。捕獲したモンスターは武将にでき仲間にできる。

 武将は戦闘を重ねることで成長する。また戦闘に参加できる武将は、プレーヤーキャラクターのレベルを上げることで最大3体まで増やせる。初期のキャラクターでも成長させることで頼りになる仲間になるし、お気に入りの武将をとことん育ててもいい。もちろんコレクションに夢中になるのもありだ。三国志の武将を集めるのも、モンスターをパートナーにするのも、どちらもアリなのだ。


キャラクター作成。かなり幅のあるキャラクター作りが可能だ
ゲームの序盤では、三国志演義のストーリーをなぞりながら、基本的なゲーム要素を学んでいく
最初の仲間武将となる巨大な肉まん「パオズ」。プレーヤーキャラクターの後ろをついてくるのが楽しい




■ 自由度の高いキャラクターシステム。レベル上げ以外の要素も盛りだくさん

開発元のChinese Gamerのプロジェクトマネージャーの劉哲魁氏
日本運営プロデューサーを務める崑崙日本GAME事業部運営部運営チームの山下裕嗣氏
ロケットのような騎乗ペット。世界観を広げる要素だ
有名武将も仲間に。仲間集めが大きな楽しさだ

 テストプレイでは序盤をプレイすることができたが、開発元のChinese Gamerのプロジェクトマネージャーの劉哲魁氏にさらに突っ込んだゲームシステムを聞くことができた。また、日本運営プロデューサーを務める崑崙日本GAME事業部運営部運営チームの山下裕嗣氏には日本での展開を聞くことができた。

 まず、本作の「職業」に関しては、キャラクターは最初「初心者」という職業からスタートし、「見習い戦士」と「見習い神官」の2系統にわかれ、そこからさらに細分化していく。しかし「ほのぼの三国志」においては職業は固定的なものではなく、プレーヤーの育て方で様々な職業を育て、自由に転職できるのだ。本作にはベースレベルと職業レベルがあり、職業レベルを上げることで様々なスキルを習得できる。そして「共通スキル」に登録することで、例えば戦士でありながら神官のスキルを使うこともできる。

 劉氏は「望む職業がなくてパーティが集まらない、というのを解消したかった」と語った。本作では職業に就けるベースレベルに達していること、職業のクエストを完了していれば、いつでも職業が変えることができる。さらにスキルはチョイスすることで盾役でありながら、強力な攻撃呪文も使えるといった組み合わせもできる。自由度の高いキャラクタービルドが可能になるという。

 本作は2つのパーティシステムがある。1つは戦闘時にパーティメンバーが全員表示される組み方。この場合はキャラクターの移動はリーダーが担当する。インスタンスダンジョンやボス戦など、メンバーが協力して敵と戦うケースだ。もう1つはパーティはそれぞれ独立した戦闘を行なうシステム。狩場でそれぞれが経験値を稼ぐときに使う組み方だ。

 さらに本作は「イベント」でさまざまなゲームがある。2チームにわかれ、マッチングでパーティを組み、同じくらいのレベル帯のパーティと戦う大規模戦闘イベントのほか、パズルゲームやクイズゲームをプレイできるイベントもあるという。これらは開催時間が決まっていて、その時間にイベント参加を希望することで楽しめるようになる。「大運動会」といったイベントもあり、競争などもできるという。

 また、ソーシャルゲーム的な「領地システム」があり、プレーヤーは自分の領地を、ゲーム内で入手できる素材を使って育てていくことができる。フレンドの領地を訪問すると何らかのイベントが発生し、そこでの選択によってプレーヤーに様々な恩恵がもたらされるという。友人の訪問は、1日で最大10回できる。領地が充実してくると生産に必要な素材が入手できるようになったり、支援魔法を掛けてもらえるようになる。友人と力を合わせて領地を充実させていく。

 劉氏は「ほのぼの三国志」の最大のセールスポイントは、独特のアレンジされた三国志演義の武将達だという。張飛はブタを背負っているし、関羽自身は無口だがモンスターとの掛け合いが面白かったりする。呂布の乗る赤兎馬がバイクになっていたりする。「こう言ったアレンジをするのか!」という驚きは本作の大きな楽しみだ。

 さらに、三国志演義では曹操は冷酷さが強調されているが、どうしてこういうことになったのかのエピソードをオリジナルで作ったり、“張角が法術どこで学んだか”というように、独自の解釈による原作を補完するエピソードも入れていたりするという。原作への深い理解と、愛があるからこそのアレンジや補完を行なっているとのことだ。今後足していきたい要素も武将にフォーカスしていきたいという。相性のいい武将を複数呼び出していると「合体技」が発動する仕組みを、現在考えていると劉氏は語った。

 武将の入手には様々な方法がある。インスタンスダンジョンでの報酬もあり、その入手には「1日5回まで挑戦可能」といった設定が行なわれているという。“隠し要素”的な条件もあり、NPCを助けると仲間になる場合もある。もちろん課金アイテムでの入手も考えているが、劉氏はできるだけ無課金でも入手できるようにしていきたいと考えている。無課金でも積極的にプレイすることで武将が入手できる、という点は台湾でも評価の高いところだという。

 そして武将はレベルアップだけでなく、友好度も設定されていて、友好度が上がると、武将のセリフが変化する。この要素は日本の要望で実現したとのこと。他にも日本からの要望では「パーティでのコメント機能」がある。このパーティは何の為のパーティーかを表示することで、目的が同じプレーヤーが気軽に参加できる状況を目指す。この他日本展開の際には声優によるボイスも予定している。

 日本運営を担当する山下氏はかわいらしいキャラクターと、みんなでワイワイ楽しめそうな作品の雰囲気が魅力的だと語った。ストーリーの要所要所に細かいギャグが入っており、思わず微笑んでしまうようなお楽しみ要素も見どころだそうだ。パーティでみんなで楽しむ、武将をコレクションする他、様々な楽しみ方ができるゲームになる。

 課金アイテムのラインナップはまだ未定だが、アバター要素は充実させる予定で、台湾ではメイド服や、水着、番長服など世界観とは合わないものも積極的に盛り込まれ、混沌とした雰囲気も作品の魅力になっているという。課金ではないが、各職業のレベルを上げることで、職業アバターが入手でき、これもプレーヤーの大きな目標の1つとなる。世界観を広げるというのは、乗り物も顕著で、ロケット型の乗り物も確認できた。世界観、ゲームシステムと、様々なところで、盛りだくさんの雰囲気を強調していきたいという。

 最後にユーザーへのメッセージとして、劉氏は「私達も初めてとなる、コミカルな三国志のゲームです。アレンジした三国志の楽しさを、是非体験してみてください」と語った。山下氏は「このゲームは本当にゲーム要素が充実していて、ユーザーさんのプレイスタイルにあったコンテンツが楽しめると思います。是非、試してみてください」と語った。


クエストをクリアすることで様々な職業になれ、10レベルの最大レベルまで育てると、その職業のアバターが入手できる。スキルは習得していれば、職業の壁を越えて使用することが可能に
クイズやパズルなどに挑戦できるイベント。右はソーシャルゲーム要素の「領地システム」
マップをクリックするとその場所に移動できるなど、機能は充実している。コミカルな三国志というあまり例のない題材と、美しいグラフィックスに注目だ

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(2012年 8月 20日)

[Reported by 勝田哲也]