インタビュー
「World of Tanks Blitz」、勝率67%の凄腕女性プレーヤーQueenさんインタビュー
戦車は可愛い! 戦車はピンク! 女性ならではの感性で配信を続けるワケとは?
2018年6月4日 10:46
オンラインタンクバトル「World of Tanks」のモバイル版である「World of Tanks Blitz(WoT Blitz)」において、「Pink Your Tank」イベントが実施されているのをご存じだろうか。これはテーマ曲が世界的に有名な同名アニメーションを称えるために毎年5月18日に実施されている「ピンク・パンサー・デイ(Pink Panther Day)」に合わせて、ピンク色の塗装をゲーム内に導入し、“ピンクのパンター”というダジャレを実現しただけでなく、特定のオリジナル車輌を除くほぼ全車両にピンクの塗装を導入し、「World of Tanks Blitz」をピンク色に染め上げようというイベントだ。
「Pink Your Tank」イベントは、ベラルーシにある「WoT Blitz」開発チームが、プレーヤーとの間でワークショップを開催し、そこで女性プレーヤーのひとりから出てきたアイデアだという。実際、この企画は、多くの“女性Blitzer”を喜ばせており、せっかくの機会なので女性Blitzerを喜ばせるだけでなく、クローズアップしようということで、「大阪に凄い女性プレーヤーがいるんですが、インタビューしませんか?」と、筆者に白羽の矢が立てられたのだ。
その凄腕の女性プレーヤーとは、大阪江坂在住のXx_QueeN_xXさん(以下、Queenさん)。“選手”ではなく、“さん”付けなのは、eスポーツアスリートとして活動しているわけではなく、純粋に一般のプレーヤーだからだ。ただ、その戦績は凄まじい。プレーヤーとしてのスペックは、戦闘数は21,754、勝敗は14,672勝/6,823敗、勝率は67.45%。WN8レーティングでは、ユニカム一歩手前の2,317(Great)。アジアサーバーにおいて、全体の0.56%(47623人中、268位)に入るという上級プレーヤーだ(データはすべてcellbrock.netより、5月29日現在)。「WoT」プレーヤーならこれがどれほど凄いスコアかわかるはずだ。
しかも、Queenさんは「WoT Blitz」の公式コントリビューターの“女性戦車長”としてYouTubeで動画を定期的に配信している。今回、インタビューに先立ち、いくつかの動画を視聴したが、抜群に巧いだけでなく、味方や敵に対する配慮があり、どちらかというと無口な配信者が多い「WoT」シリーズの動画配信において、圧倒的な個性を放っている。
口癖は女性らしく「可愛い」で、戦車のお尻(後部)や、LuchsやHetzerといったずんぐりむっくりとした戦車を見ると敵味方関係なく「可愛い」を連呼する。筆者は彼女の存在を、ウォーゲーミングジャパンから教えられて初めて知ったが、とてもユニークな配信内容で実際に会って話を聞いてみたいと思った。
Queenさんとは、地元である大阪江坂にあるお洒落なカフェで落ち合い、そこで話を聞くことができた。個人の希望により、顔出しはNGということで、残念ながら顔から下のみの紹介となるが、動画配信の美声から想像した通りの、はつらつとした可愛らしい女性だった。まだ19歳の専門学校生で、メディアからインタビューを受けるのは初めてということで、当然のことながらメディア慣れしておらず、戸惑いながら受け答えする姿が印象的だった。
長年、ゲーム業界に身を置き、eスポーツを担当していると、ゲームの上級者は、eスポーツアスリートを目指すものという勝手な思い込みがあるが、競技性のあるゲームを、純粋に楽しむ“ファンeスポーツ”の一環として、“戦車は可愛い”、“こんなおもしろいゲームを1人でも多くの女性に伝えたい”という純粋な想いで楽しんでプレイしている人がいるというのは筆者にとっても大きな学びになった。ぜひGAME Watchの読者の皆さんも、「WoT」界にユニークな価値観を備えた新しいプレーヤーが育ちつつあることを感じ取っていただければと思う。
「World of Tanks Blitz」女性プレーヤーQueenさんについて
――まずは自己紹介をお願いします
Queen:xx_queen_xxです。「World of Tanks Blitz」2年前からプレイしています。
――戦績は?
Queen:2万戦オーバー、勝率は67%超えです。でも、最初は40%台でした。トレーニングルームができてから、そこで遊んでいるうちに強い人と知り合って、その人と小隊を組んで、立ち回りとかを教えて貰って、そこから49%から60%台まで行きました。それまでは1戦行く度に手が震えていました(笑)。
――好きな戦車ツリーは?
Queen:見た目はアメリカのT-30が好きですが、1番好きなのはオリジナル戦車のT6 Draculaです。
――「World of Tanks Blitz」をプレイしようと思ったきっかけはなんですか?
Queen:初めはゲーム実況でPC版の「World of Tanks」の存在を知って、それまでまったく戦車に興味がなかったんですが、実況を見ているうちにだんだん戦車が「可愛らしいな」、「私も乗ってみたいな」と思って、そのスマホ版が出ていることを知ってプレイし始めました。
――そうそう、私は今回の取材にあたってQueenさんの配信動画を幾つか拝見させて貰いましたが、確かに独り言で戦車に対して「可愛い」と言ってますね。私も「WoT」ユーザーのひとりですが、戦車が可愛いという感覚は新鮮でおもしろいなと思ってました。どのあたりが可愛いと思うんですか?
Queen:見て下さったんですか(笑)。見た目と動きですかね。感性がおかしいかもしれませんけど、可愛いくて仕方がないですね。特にお尻。ドイツ戦車のLuchsやHetzerあたりですね。
――これまでのゲーム経験は?
Queen:ほとんどやったことがないです。「WoT Blitz」も先に兄がプレイしていて、こっそり成績を越してやろうと思ってやっていたら、いつのまにか私の方がうまくなってました(笑)。
――お話を伺っていると、PC版やコンソール版でも良いような気がしますが、なぜモバイル版の「WoT Blitz」専門の「WoT」プレーヤーになったんですか?
Queen:スマホのほうがやりやすいというのと、ゲームをはじめたときにPCはまだ持っていなかったので、それでスマホでずっとやってるという感じです。スマホならどこでもできますから、遊びやすいですね。遊んでるゲームも「WoT Blitz」だけです。
――PCやコンソールにプラットフォームを乗り換えていく計画は?
Queen:ないですね。前に「WoT Blitz」のPC版をキーボードとマウスでプレイしてみましたが、操作性が違っていて、特に左手が思うように動いてくれませんでした。
――戦車繋がりでミリタリー全般への興味、関心なども持っているのですか?
Queen:戦車が好きなだけなんで、あまり船とか飛行機は興味がないです。
――「WoT Blitz」ともコラボした「ガルパン(ガールズ&パンツァー)」は観ましたか?
Queen:はい、観てます。ただ、女の子より戦車に目がいきました(笑)。ストーリーが泣けるところもありました。「最終章」も4DXで観に行きました。
――ゲームに登場する戦車の多くはまだ現存していて、世界中の戦車博物館に行けば見たり、触ったり、乗ったりできますが、そういう興味はありますか?
Queen:行きたいとは常々思っているんですけど、一緒に行ってくれるような女の子の友達が欲しいんですけど、なかなかいないんです(笑)。ゲームを勧めてもゲームが重いといって外したり、女の子だから楽しみを知る前に止めてしまう人が多くて。
――そういった女の子のお友達はどういったゲームを遊んでますか?
Queen:「刀剣乱舞」とか、そういった美少年系のゲームが人気ですね。
――Queenさんの使用端末は?
Queen:iPhone 8です。最近買いました。
――「WoT Blitz」はモバイル向けとしてはヘビーな3Dゲームなので、遊んでいるとすぐバッテリーが無くなるという印象を持っていますが、どうやって解決していますか?
Queen:充電しながらやるって感じですけど、iPhone 8に買い換えてからはバッテリーの心配はほとんどいらなくなりました。
――毎日どれぐらいプレイしていますか?
Queen:多いときは100戦ぐらい。休日で何もすることがない場合は1日中やっていたりします。
――何時間もバーチャルパッドで遊んでいたら、指がこすれて痛くなりませんか?
Queen:それはありますけど、その疲れも感じないぐらい夢中になってやっています。学校行く前の朝とか、夕方とかに遊んでいます。
――好きな車輌タイプは?
Queen:最初は重戦車でしたけど、ドラキュラを手に入れてからは中戦車にどっぷりハマりました。初心者は重戦車が良いと思いますね。
――嫌いな戦車は?
Queen:場面によりますけど、Object263やE3(T110E3)ですね。とにかく正面装甲が厚いです。
――Queenさんは、課金してプレイするタイプですか?
Queen:そうですね。トータルでウン十万円は課金してると思います(笑)。今はそんなに課金してませんが、バイトしてたときは、バイト代を全部つぎ込んだりしてました。
――課金のきっかけは?
Queen:1番最初に作ったのがソ連のIS-7ルートなんですが、Tier VIIIまで来たときに「IS-3は最終砲で行かないと戦犯やぞ」と言われて「わかりました」と課金しました。そこからは“たが”が外れて(笑)。今は、新しいツリーが実装された時ぐらいですね。
――課金弾はガンガン使うタイプですか?
Queen:課金弾ナーフを食らってからはあまり使わなくなりました。ナーフが来る前は、IS7は全弾APCだったんですが(笑)。
公式コントリビューターとして動画配信を続ける理由とは?
――今回のインタビューのきっかけとなったのは、ピンクパンサーデイに合わせて実装されたピンク色の迷彩です。「WoT Blitz」の女性プレーヤーの意見を取り入れて実現した企画ということですが、女性プレーヤーとしてどのような感想を持っていますか?
Queen:可愛いと思います。めっちゃ付けています。ほぼ全部。クランメンバーも付けています。急いでクレジットを貯めて買っていました。今までピンクという迷彩がなかったので、本当に予測不能でした。ピンクは女性っぽい色なので、今後パステルカラーなんかがあってもいいと思います。
――「WoT Blitz」の価値基準に、“可愛い”というものがあるのがおもしろいですね。ちなみに戦車自体はどれぐらい所有しているのですか?
Queen:うーん、持っていない戦車のほうが少ないと思います。クレジット1,000万ぐらい掛けてほぼ全部ピンクに染めました(笑)。
――Queenさんは、ウォーゲーミングのコントリビュータープログラムに参加し、定期的に動画配信していますが、これはいつ頃から参加していてなぜこのプログラムに参加しようと思ったんですか?
Queen:1年ぐらい前だと思います。やっぱり、もっと女性Blitzerを増やしたいので、女の子にこのゲームのことをもっと知って欲しかったからです。私自身も直接勧めたりしてるんですけど。
――その活動で、実際女性プレーヤーは増えましたか?
Queen:自分自身では増えたかどうかわからないんですけど、「私も女性プレーヤーだったんです」って女性プレーヤーに声掛けて貰うことは増えましたね。
――今後、そうした女性プレーヤーを集めて女性だけのクランなどを作ってみたいと思いますか?
Queen:どうでしょう、難しいかもしれません。小規模ならできると思いますけど、そこにこだわっているわけではありません。男性プレーヤーから見ても、私は珍しい存在だと思うので、そういうので興味を持って貰えたらなと思っています。
――ゲームの配信は「WoT Blitz」が初めてと言うことですがどれぐらいの頻度で行なっているのですか?
Queen:よくあげていたときは2日に1本ぐらい。今は不定期であげています。
――いくつか動画を拝見しましたが、よく喋りますよね。ゲームに夢中になってどんどん言葉数が少なくなる人が多いですが、Queenさんの場合はよく喋ってますよね。あれは配信者として意識して喋っているのか、それとも地の部分なのですか?
Queen:はい、素が出ていますね(笑)。
――動画の配信先としてYouTubeを選んだ理由はなんですか?
Queen:有名というのもあるし、動画をあげやすいところですね。生配信はMirrativeを使っていますが、まだ2回ぐらいしか配信していません。生配信は緊張して手が震えてしまうので、何か喋らなければいけないという別の緊張があって(笑)。
――動画配信を始めたきっかけは?
Queen:有名になりたいというのが強いと思います。
――最終的に動画配信で生活できればいいなという感じですか?
Queen:いえ、それはありません(笑)。
――では、将来はプロゲーマーになりたいとか?
Queen:そうとも思っていません。本音を言えば、ウォーゲーミングに就職したいんです。でもウォーゲーミングは新卒を募集していないと聞いて、まずは他のところで学ぶしかないかなと。私が通っているのはアニメーション系の専門学校ですが、入学当初からウォーゲーミングに入りたいと思ってました。「WoT Blitz」に携わりたいなと。広報でも、広報でなくてもいいのですけど、女性としてゲームの魅力を伝えられることをやりたいです。
――仮にウォーゲーミングに入社した場合、「WoT Blitz」の魅力をどのようにアピールしていきたいですか?
Queen:プレーヤー同士の関わりが魅力だと思います。仲良くなって小隊を組んで一緒に遊ぶ。それは別の国の人であってもよくて、一緒に戦う時間を共有できることが魅力だと思いますね。
――意地悪な言い方をすれば、それはPC版でもCS版でも可能なことです。「WoT Blitz」ならではの魅力は何だと思いますか?
Queen:「WoT Blitz」というくくりでTwitterなどのSNSが広がって、好みが同じ人と仲良くできることです。逆にPC版のコミュニティは全然知らないのですが、「WoT Blitz」のコミュニティは10から20代の若い子が多いです。一方で、YouTubeの視聴者は40代の人も見てくれていて、幅広い年代の方が「WoT Blitz」に興味を持ってくれているんだなと。
――だいたい10分ぐらいの動画をあげていますが、この動画の編集にはどれぐらい時間を掛けているんですか?
Queen:私はそこまで細かく編集をしていないので、30分から1時間ぐらいですね。
――プレイを含めるともっと掛かりますよね?
Queen:そうですね。良い試合が録れればすぐ終わりますけど、プレイ時間も含めたら1時間以上は掛かってますね。動画を撮ろうと思ってプレイする事もあれば、プレイしていたら良い試合になったのでそれを動画にしたり、両方あります。
――現在、YouTuberをはじめ、動画配信で生計を立てていく人が増えていますが、そういう方面への興味はありますか?
Queen:収入を得ると言うことはまったく考えていないですね。純粋にゲームを知って欲しいというだけです。
Queenさんから見た「WoT Blitz」というゲームについて
――「WoT」プレーヤーのひとりして、ぜひ聞いてみたいのは、勝率50%を切っていたような平均的なプレーヤーだったのに、勝率67%のユニカムになれた秘訣ですね。何をどうしたらそんなに上達できるのかが知りたいです。
Queen:教えて貰った人が私より何倍もうまくて、その人と小隊を組んで貰って技を盗んだり、動き方、ポジションの取り方を学んだり、YouTubeなどの動画サイトでうまいと思うプレーヤーの動画を探して研究したりしました。
――うまくなるためのコツはなんですか?
Queen:やりこむことです。ゲームは楽しまないと意味がないので、楽しんでやること。それからうまくなりたいと思ってプレイする事。小隊組んだら凄く楽しいと思います。
――うまいと思うプレーヤーは?
Queen:Perfect_M1ndというロシアのプレーヤーです。勝率が8割を超えていて、全部がうまいです。射線管理もそうですし、いかに自分が弾を受けずに撃ち込んでいくかに長けていると思います。
――Queenさんの好きな戦術は? 動画で印象的だったのは、三凸(III号突撃砲)で敵の後ろに回り込んでましたよね? 「WoT Blitz」って三凸でお尻取れるのかと見ていて驚いたのですが。
Queen:奇襲は楽しいですね(笑)。
――現在のゲームバランスに何か不満はありますか?
Queen:マッチングの車輌編成がおかしいときがあることですね。片方だけ駆逐戦車5輌とか。1度見たのでヒドかったのは、ラインメタル(Rheinmetall Skorpion G)6輌、88ヤクトラ(8,8 cm Pak 43 Jagdtiger)1輌ということがありました。
――eスポーツに対する興味は?
Queen:興味というか、「よく知らない」というのが正直な所です。
――今、プロゲーマーという存在が増えてきていますが、そのような存在になりたいと思いますか?
Queen:うーん、なれるものならなりたいですが(笑)、まだ自分のプレイに納得がいっていないので、自分が納得できるまで上達することが先です。「WoT Blitz」しかプレイしていないので、なるとしても「WoT Blitz」のプロゲーマーにしかなれませんが……。
――「WoT Blitz」にもTwister Cupと呼ばれる公式の世界大会がありますが、出場したいと思いますか?
Queen:私以上にうまい方が一杯いて、有名なクランもたくさんあるので、そういう中に入っていいのかなという想いがあって。トップ層の方と関わりがないので。
――ちょっと待って下さい。トップ層の方って、Queenさん自身がトップ層の方ですよね?
Queen:いえ、私はまだトップ層ではなくて、トップ層というには、100位以内に入らないといけないと思います。もちろん、勝率だけで決まってしまうランキングなので、勝率が62%ぐらいなのに私より上手い人もいるので、そのランキングがすべてではないのですが。
――今所属しているクランは、いわゆるコンペティティブゲーミングを目的としたクランではないのですか?
Queen:違いますね。ゆったりとした、よくわからない外国のクランです(笑)。1度、戦闘でクラマスの方に会って、それでお邪魔させて貰ったという。クラマスとはまだ組んだことがないですが、メンバーとは何度か小隊を組んでいます。インド人や韓国人がいて、日本人は私だけ、英語でちらちらと会話しています。
――それでは「WoT Blitz」のプレイの延長線上にあるものはなんですか? 単に楽しんで終わりなのか、このプレイ経験や、適性を踏まえたキャリア形成を考えているのか。
Queen:プレーヤーとしてはさらにうまくなって、誰よりも強くなりたい。それに関わる仕事をしたいと思っています。さっきも言ったようにウォーゲーミング志望です。そして機会があれば、クランに入って大会で上位を目指していきたいです。
――2万戦というのは凄い数ですが、これまで同じぐらい夢中になったことは何かありますか?
Queen:私は昔から絵を描いていたので、イラストを書くことにはかなり時間を費やしています。戦車の絵も描いていて、先ほどお渡しした名刺に描かれているT30も自分で描いたものです。
――凄い(笑)。女の子の友達は、Queenさんの戦車愛についてどのように見ていますか?
Queen:戦車が可愛いというところは通じます。「こういう行動が可愛いよね?」と聞くと、「あ、わかる~」って言ってくれます。いや、本当にわかってくれてるかわからないんですけど、やっぱり軽戦車は可愛らしいじゃないですか。
――今回のピンク迷彩がもっとも似合うと思う戦車は何ですか?
Queen:ミニ戦車。UE57、フランスのTier III駆逐戦車です。あの小ささをわからせるために横にマウスを置いたりすれば、みんな可愛いというと思います(笑)。
――「WoT Blitz」の女性プレーヤー同士で集まって女子会みたいなことはやっていないんですか?
Queen:女子会はないですが、オフ会はしました。10代から30代まで5人ぐらい、京都で集まってタコヤキパーティーをしました。一緒にゲームもしました。楽しかったです。まだ1回だけですが、今後もやりたいですね。
――皆さんとボイスチャットで繋がるようなことはないんですか?
Queen:あります。チームバトルの時とかは、ボイスを繋いで、話をしたりします。私はDiscordやLINEを使っています。
――今回の企画は、ミンスクの「WoT Blitz」の開発チームから出たものだと聞いています。何か言いたいことはありませんか?
Queen:拡張パーツのシステムが変わったのが1番驚いたことで、カニ眼鏡がなくなったのがMT(中戦車)からしたら辛いです、ぐらいかな(笑)。細かいことですが、みんな思っていることです。元に戻して欲しいとは言いませんが、それに似た新たなシステムを入れて欲しいです。あとは課金弾ナーフも痛かったです。
――「WoT」フランチャイズで、「WoT Blitz」で特異的なのは、自走砲がないことです。自走砲についてはどう思っていますか?
Queen:「WoT Blitz」はマップが狭いので、自走砲が活躍するのは難しいと思うのでもし登場しても厳しい道程になると思います。
――7対7というところも特徴です。PC版では15対15のみならず30対30のバトルも実装されています。より大規模なバトルを実装して欲しいという気持ちはありますか?
Queen:「WoT Blitz」は7分間で気軽に出来るところが良いところだと思っているので、人数はそこまで多くして欲しいとは思いませんが、15対15のチームバトルがあったらそれはそれで楽しいかなと思います。
――なるほど、それでもではPC版に移行しようかな、とは思わない?
Queen:そうですね。自分が作った戦車に愛着があるので、もう別のゲームはできないというか、「この子以外乗りたくない!」という気持ちがありますね。
――子供愛ですね。中でも気に入っている車輌を3つぐらい教えて下さい。
Queen:T6ドラキュラ、Helsing H0、T-34-85 Rudyです。「戦場のヴァルキュリア」の戦車は買えなかったんですが、ドラキュラは再販ですぐ買いました。
――T6 Draculaは、いかにも「WoT Blitz」らしい、非常にユニークなオリジナル戦車ですよね。まるで「バットマン」みたいな。どのあたりが好みなんですか?
Queen:見た目もスマートでカッコイイし、性能が化け物ですね。あの足の速さは異常です(笑)。
――Queenさんは「WoT」にはまだ少ない女性プレーヤーのひとりです。「WoT」に縁の無い女性プレーヤーに対して伝えたいことは何ですか?
Queen:戦車という“男臭い”、“鉄臭い”みたいなくくりではなくて、1つのゲームとして気軽にチャレンジしてみてもいいんじゃないかなと思います。
――Queenさんならどうアピールしますか?
Queen:可愛い戦車をちらつかせる!(笑)。可愛い、愛らしさを見つけるのは女性は得意ですから。
――女性の視点から、今後どういったイベントをやってほしいと思いますか?
Queen:若い女性は今も昔もイケメンが大好きなので、搭乗員ボイスを若い人に変えて欲しいです。声優のファンが食いつくと思います。「あ、耳が幸せ!」っていう(笑)。
――たとえば、どういった声優さんが声をあてると人気が出ると思いますか?
Queen:梶裕貴さん、神谷浩史さんとかですかね。もちろん、男性声優だけじゃなくて、女性声優でもいいと思います。男性プレーヤーが喜びますよね。
カッコイイ女性声優でもいいでしょうし、萌え声でも人気が出そうです。
――なるほど、ボイスの要素は大事なんですね。
Queen:大事です。だからMODで声を変える人もいるんだと思います。
――女性のゲームファンに対してメッセージを。
Queen:手伝うから一緒にやろうよ! 女の底力見せましょう(笑)。
――ありがとうございました。これからも頑張って下さい。