美味しいおにぎりを作れるマシン! セガトイズ「おむすびころりん」
「おむすびころりん」 |
発売 |
セガトイズ |
価格 |
4,179円(税込) |
電源 |
アルカリ単3電池×4(別売) |
発売日 |
発売中 |
本来なら「おままごと」のジャンルに分類され、当連載とは縁のないアイテムなのだが、妙に興味を惹かれた。おにぎりを作れるオモチャなのだという。おままごとのオモチャはたくさんあるが、実際の食事を作れるものはそう多くはないだろう。そこに新鮮味を感じたのだ。
パッケージに書かれた説明書を一読したら、期待は間違っていなかった。この「おむすびころりん」は、実体は本格的なおむすび製造器具。コンビニのおにぎりや回転寿司の製造機器を製作している島津製作所の技術がふんだんに使われているのだという。
実は見事なe-toyではないか。どれほどのおにぎりが出来上がるのか、くわしくレポートしてみたい。
■ 小さな子でもひと目で理解できるシンプルな設計
パッケージを開け、内容物をチェックする。「おむすびころりん」本体が1台。ごはんを収める「ごはんパック」が4種類。三角やボールの型があり、バラエティに富んだおにぎりを作れるようだ。「ふりかけプレート」は、ふりかけを可愛らしい形でまぶすための道具。星やハート、うさぎなどの可愛らしい型が用意されている。「スプーン」は、ごはんやふりかけをよそうときに使用する。
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小さなお子さんがいるファミリー層を意識したパッケージ |
セット内容。これらのアイテムがおにぎり作りを簡単に、楽しくする |
「ごはんパック」。標準的なおにぎりを作るときはこれを使用する |
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小さな子供向けのミニパック。左からボール、三角、平まるタイプ |
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「ふりかけプレート」。ふりかけを可愛いらしい形でまぶせられる |
「スプーン」。ご飯がくっつきにくく、作業しやすい |
「おむすびころりん」本体を見てみよう。全体は、おむすびの形をしている楽しいデザイン。上部にある透明のカバーは、おむすびを転がすところ。トースターのように2基の差込み口があり、同時に2個のおにぎりを作れるようになっている。
中央にあるウインドウは、完成時間を示すメーターだ。側面にあるレバーは、電源と操作を兼ねたスイッチ。ウインドウの横には、メーターを元の位置に戻すリセットスイッチがある。
側面にはさらに取っ手が付いている。持ち上げてみると非常に軽い。これなら別の部屋や友達の家、野外などに気軽に持ち運べるだろう。
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本体は、おにぎりの形。小さな子供向けにあらゆる箇所が曲線になっている |
仕上がりを示すメーター。おにぎりは約2分で完成となる |
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「ごはんパック」のセット口。一度に2個のおにぎりを作れる |
取っ手を利用すれば、持ち運びが簡単 |
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■ 遠心力で絶妙な食感のおにぎりを作り出す
おむすびを作る手順は、ごくごくシンプル。まず「ごはんパック」にごはんを入れる。次に「ごはんパック」を「おむすびころりん」本体にセットして回転させる。「ごはんパック」からおむすびを取り出したら、海苔を巻いたり、ふりかけをまぶしたりして、完成させる。通常のごはんを握る行為を「おむすびころりん」に任せた形だ。
自宅から炊いたごはんや海苔、ふりかけなどを持ってきて、チャレンジしてみる。4種類ある「ごはんパック」は、大きくふたつに分けられる。通常のおむすびを作るためのパックと、ひと口おむすびを作るためのパックだ。後者は幼児向けの小さなおむすび専用だが、完成形が三角や球形になり、楽しそうだ。
付属のスプーンを使って、ごはんを「ごはんパック」に入れていく。ここで最初の驚きがあった。ごはんがスプーンにこびりつくだろうと予想していたのだが、そんなことは一切なかった。すくったごはんはすべて「ごはんパック」に収まり、作業はスムースそのもの。かたわらにミネラルウォーターを用意しておいたのだが不要だった。おそらくごはんがこびりつきにくい素材を使用しているのだろう。
ごはんを詰め込んだ「ごはんパック」を、「おむすびころりん」に収める。前述したようにトースターに食パンを入れる要領なので、難しいことは何もない。
レバーをグイッと下に降ろすと、「ごはんパック」が回転を始めた。回転の具合は、想像以上の激しさ。「ごはんパッック」が素早く回り、時には上に跳ね上がるほどの勢いだ。回転は2分ほど続き、「チン!」というベルの音と共にストップ。
本体から「ごはんパック」を取り出して、ふたを開けると、おにぎりが完成していた。通常のおにぎりの方は、まさにいつもながらのおにぎりの形。ミニ三角のパックの方は、見事な三角体。手ではなかなかこの形に握れることはできないので、しばし見とれる。
「ふりかけプレート」を使って、仕上げをする。クマの顔の形にしようと永谷園の「大人のふりかけ」をかけるが、ボンヤリとした形にしかならなかった。多少の習熟が必要のようだ。
いよいよ食べてみる。持参したごはんは昨日の夜に炊いたもので、仕事場まで持ってきた移動時間もあり、少々熱が逃げていた。「これじゃあ、おいしいおにぎりは作れないだろう」と心配していたのだが、口にした瞬間、心底ビックリした。ご飯がふわふわで、とても食べやすい。かといって柔らかいわけではなく、形が崩れることはない。ご飯と空気の混ざり具合が絶妙で、食感が抜群なのだ。コンビニの高級おにぎりと比べるとこちらの方が断然おいしいし、手作りでも上手に握らないと、これを超えるのは難しいだろう。それほどの出来栄えだ。次は炊き立てのご飯で試してみたい。
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「ごはんパック」にごはんを入れる。溢れないように適量にする |
ごはんを入れたら、漏れないようにしっかりと閉じる |
側面のレバーを押したら回転開始! |
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激しく回る「ごはんパック」。音はさほどうるさくない |
「ごはんパック」を開けてみると、おにぎりの出来上がり |
このように形のよいおにぎりを作ることができる |
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「ふりかけプレート」を使って、おにぎりをデコレート |
クマの顔、チューリップ、星型、うさぎの顔……わかるかな? |
もちろん本格的なおにぎりも作れる。食感が絶妙だ |
【ムービー】 |
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おにぎりの回転 (MPEG、664KB) |
おにぎりの完成 (MPEG、1.21MB) |
この味わいには、「回転」が関係している。ご飯を詰め込んだ「ごはんパック」を激しく回転させ、上に放り出すことで、お米に遠心力が働く。この効果で外側のご飯は密集し、しっかりとした成形となる。反対に内側は隙間が生じ、空気を含みやすくなり、ふんわりとした食感を生み出すのだとか。
こうして原稿を書きながらも、あの優しい食感が蘇ってきて、「おもすびころりん」で作ったおにぎりを食べたくなる。
小さなお子さんにねだられたら、迷うことなく買い、だろう。直接ごはんを触ることはないので、火傷の心配はなし。楽しみながら料理をする面白さに触れることができるだろう。お子さんの友達を招いたホームパーティにもうってつけだ。
いやいや、これだけおいしいおにぎりを作れるのだから、対象はファミリーに限ることはない。一人暮らしの人でも、食生活が豊かになるはずだ。
(C) SEGA TOYS 2004
□セガ トイズのホームページ
http://www.segatoys.co.jp/
□「おむすびころりん」のページ
http://www.segatoys.co.jp/omusubi/
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(2004年7月1日)
[Reported by 元宮秀介]
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