相手の戦車を奪える新感覚のラジコン バンダイ「R/Cポトリス」
R/Cポトリス |
発売 |
バンダイ |
価格 |
5,980円 |
電源 |
単3アルカリ電池×4(別売) |
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発売日 |
発売中 |
本誌でもたびたび取り上げてきた韓国産のオンラインゲーム「ポトリス」。タンクを操るアクションゲームで、韓国では1,000万人を超えるユーザーを獲得するほどのビックタイトル。
その人気に乗じてキャラクタたちがひとり歩きをはじめ、韓国コカコーラのイメージキャラクタに採用されたり、テレビアニメ化されたりもしている。筆者自身、そんな知識を持ちながらも、今回紹介する「R/Cポトリス」を見逃してしまっていた。あるいは最近の超小型ラジコンの流れにあるもの……と思い込んでしまっていたのかもしれない。
と・こ・ろ・が。玩具店の店頭で改めて手にしたところ、大変な思い違いをしていたことに気がついた。「一連の流れにある商品」だなんて、とんでもない。これは超小型ラジコンを一段階進化させるアイデアを採用した重要なアイテムだったのだ!
■ 相手の戦車を奪い、自由に操れる白熱バトルを楽しめる
では、この「R/Cポトリス」の何がそんなに凄いのかを先に明かしてしまおう。これまで発売された戦車ラジコンの中には、BB弾を発射したり、赤外線を発射したりして、対戦プレイを楽しめるものはたくさんあった。
しかし、この「R/Cポトリス」はそれだけにとどまらない。敵の戦車を倒すと、自分のものにして自由にコントロールできるようになるのだ! ひとりに勝てば2台を、ふたりに勝てば3台を同時に操れるようになる。
最大で同時に8人までの対戦が可能なので、試合を進めていくと、1対7(!)という驚異の展開が楽しめるというわけだ。相手のくやしがる表情を尻目に、何台もの戦車を操っている光景を想像するだけでウキウキしてくるではないか。
パッケージには戦車とコントローラが同梱されているので、ひとつを手に入れれば、操作は楽しめる。しかし、「R/Cポトリス」で遊ぶなら、やっぱり対戦だ。
筆者は4種類発売されているパッケージの中から、比較的オーソドックスなデザインの「タイガーバレル」と、真っ赤なボディに大型ミサイルを搭載した「デュアルロゼ・キャリー」の2台をチョイスした。
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「タイガーバレル」。後部に光るランプは4色に切り替え可能で、多人数プレイのチーム分けに使用する |
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「デュアルロゼ・キャリー」。「タイガーバレル」と比べて走行速度が勝る |
戦車もコントローラも完成品。コントローラに単3アルカリ電池を4本セットすれば、準備は万端だ。戦車への電源の供給は、コントローラを通じて行なう。コントローラの中央にある充電デッキに、戦車の底面が合わさるようにしてセッティングすれば充電開始。約10分間の充電で、15分間の操作が可能になる。
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コントローラ。戦車の操作のほか、IDの書き換えなども行なう |
トルーパーターゲット。赤外線の弾丸を反射し、射撃の訓練などに使う |
■ 走行に加え、豊富なアクションをくり出せる
「R/Cポトリス」のアクションは、実に豊富。前進、後退、右信地転回、左信地転回といった基本動作はもちろんのこと、その場で猛回転する超信地転回も行なえる。さらには赤外線の砲弾を放つと戦車が後退し、反動を演出。反対に敵から攻撃を受けると、車体を左右に揺さぶり、被弾を表すようになっている。
操作自体は、ラジコン戦車としては特別なことはない。コントローラのふたつのボタンが走行を司っており、左右を同時に上に押せば前進。下に押せば後退。上と下を押すと超信地転回といった具合だ。
実際に試してみると、反応は上々。ラジコン戦車の醍醐味をあますところなく味わえる。さらにはコントローラーに板をセットして、そこから戦車を発進させる遊びも可能。コントローラを車庫に見立てたのだろう。「サンダーバード」や「ウルトラセブン」で航空機が発進するシークエンスに興奮した身としては、こういう大げさな演出が胸にグッとくる。
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充電時間は10分と長めだが、その分連続して15分間遊べる |
コントローラを車庫に見立ててカッコよく発進させる遊びもある |
【ムービー】 コントローラからの発進 |
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さあ、いよいよ対戦だ。事務所のスタッフに片方の戦車を渡し、1対1のバトルを行なうことにした。
遊ぶ前には、戦車のIDを登録する必要がある。コントローラのスイッチを操作して、任意に決めた「A1」や「B4」などのナンバーを戦車に登録すればオーケー。なるほど、対戦に負けると、このIDが勝者の物に書き換えられ、操作を奪われる仕組みになっているのだな。
赤外線の射程範囲は前方80センチ、約10度。戦車独特のスピードも相まって、テーブルの上で遊ぶとちょうど良さそうな設定だ。
■ ラジコン戦車のさらなる可能性を見せてくれる
いざ、勝負! 数々のラジコンを操作して鍛えた腕前を駆使して、相手の横を狙えるように、自分の戦車を移動させる。相手の隙を奪ったら、すかさずコントローラの射撃ボタンを押して攻撃! 自分の戦車が反動で後退したと同時に、相手の戦車が左右に震える。赤外線なので弾は見えないが、確かに攻撃し、被弾しているように感じられる。
この好機を利用して、すかさず砲弾を連射。攻撃を合計5回くらわせると、相手の戦車は自動的に超信地転回をはじめた。マニュアルによると、これは相手の戦車が一時的にトーチカになる現象とのこと。勝者には当たらない弾を発射して、周囲の敵を攻撃してくれるらしい。
これが終わると、おおっ! 筆者のコントロールに反応して、相手の戦車も動き出した。異なる方向を向いている戦車が同時に動くので、両者を意のままに操ることは難しいが、とても面白い。数々のラジコンを遊んできたけれど、この感覚は未体験だ。強引ながらゲームに例えると、ナムコの「ギャラガ」でデュアルファイターにしたときと似た高揚感がある。
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プレイのイメージ。トルーパーターゲットに向かって、銃弾を発射
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対戦のイメージ。相手を奪うのはいいが、奪われるのは屈辱的。この感覚が対戦を熱くする |
【ムービー】 |
- 攻撃と被弾 - | - トルーパーターゲットを利用して後ろの敵を攻撃するテクニック - |
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ひとつのコントローラで複数の戦車を操れる機能を生かせば、対戦以外の遊びも楽しめる。例えば、ダンス。前進、後退、超信地転回、と動作は単純ながらも、2台の戦車がまったく同じようにキビキビと動く様を眺めるのは、とても楽しい。
正直に言えば、戦車のラジコンは弾を撃ち合って対戦するのが遊びとしての限界かな、と思っていた。ところが「R/Cポトリス」は、そんな不安を木っ端微塵に砕き、もっともっと楽しく遊べる可能性があることを示してくれた。これに続くラジコン戦車は、どんな新しい面白さを体験させてくれるのだろうか。
(C)ポトリスアニメ製作委員会・テレビ東京
□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□「ポトリス」公式サイト
http://www.bandaigv.com/
□製品情報
http://www.bandaigv.com/anime/goods.asp
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(2003年8月7日)
[Reported by 元宮秀介]
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