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●第24回【2月14日更新】

 今回はこのゲームのシステムにおける難関のひとつと言われるマキシの「構え」について検証してみる。構えループを利用した特殊な動作もあわせて検証。ちょっと長くなってしまったが、最後までお付き合い願いたい。

 

「ソウルキャリバーII」クロニクル

■ マキシの「構え」

●マキシの6つの「構え」

 マキシは、開陽(通常構え)、天枢、玉衝、文曲、巨門、禄存の6つの構えからの、多彩な連係で相手を攻撃する特徴のあるキャラクタだ。まずは、構えへシフトする技をおさらいするところから始めよう。

○技後に構えへシフトする技一覧

・天枢(右外構え)へシフトする技

 白帆閉じ(.or)
 閉じ()
 面弾き()
 潮分ち()
 繋ぎ覇龍(.)
 繋ぎ疾風(.)
 補星・天蓋死兆閉じ(....)
 水切打ち(.)
  浪女雲(しゃがみ..)
 降り水切(ジャンプ遅出し)
 巡り海龍(禄存中.)
 降り水切(壁ジャンプ中)
 繋ぎ疾風(壁ジャンプ中.)

 天枢~玉衝()
  その後自動的に玉衝へシフト

・文曲 (首構え) へシフトする技 

 繋ぎ閉じ(.)
 裏搾り浪刃(、8Way-Run)
 繋ぎ龍顎(+)
 降り潮通し(ジャンプ遅出し)
 疾龍爪(天枢中)
 疾龍顎(天枢中.)
 龍骸砕き(巨門中)
 踊り蛟(禄存中)
 降り潮通し(壁ジャンプ中A)
  浪華弾き(8Way-Runor.

・巨門 (左外構え)へシフトする技
その後自動的に文曲にシフト

 繋ぎ鰓通し(.)
 架け巻龍()
 帆桁弾き()
 龍影割り(or8Way-Run)
 張式改・併せ焦熱(しゃがみ.)
 張式改・剛槌落し(ジャンプ)
 波浪響き(玉衝中)
 鰓抜き(、8Way-Runor)

・玉衝 (腰構え)  へシフトする技

 白帆閉じ()
 渦女雲(、8Way-Runororororororor)
 張式改・重ね双哭(、8Way-Run)
 巴黒浪開き(天枢中)
 巡り海龍(禄存中)
 破軍・荒れ龍巣(右横投げ)

・禄存 (左内構え)へシフトする技
その後自動的に玉衝へシフト

 張式改・並び双哭()
 繋ぎ荒波漢魂(.)
 漢魂(、8Way-Runor)
 舞雲紡ぎ()
 禄存(or)
 張式改・並び双哭(しゃがみ)
 撥ね沙魚通し(立ち途中)
 張式改・走り双哭(立ち途中)
 夜光虫(8Way-Run)

 

●マキシの構え中における先行入力

 マキシは動的な構えという独特のシステムを使っているため、行動後に構えへシフトする技の場合、大幅な先行入力を受け付けている。このため、ボタンを適当に叩くだけで次から次へと技が繰り出されるのだ。では、先行入力はいつから受け付けているかというと、攻撃ボタン入力後の1フレーム後から次の技の受け付けが始まり、技硬直中までとなっている。構えにシフトしてからは先行入力にはならない。

 だが、ここで注意したいのが、構えにシフトするまでの時間内なら他の攻撃ボタンで前に入力した技を出さずにキャンセルすることができる、という点である。例えば、通常..と入力した場合、本来なら面弾き()から天枢へシフトし、架け黒浪(天枢中.)といった連係が発動するはずだが、面弾きから架け跳ね帆桁(天枢中.)に化けたことはないだろうか。これは、面弾きから天枢の構えにシフトする時間内(25フレーム)に.と入力してしまうとでキャンセルされたことになり、架け跳ね帆桁へとシフトしてしまうからである。

 先行入力は1フレーム後からと上記で述べたが、例外となる技がいくつか存在する。代表的な例を挙げると、閉じ()後1フレーム以内にを押してしまうと張式改・重ね双哭()に変化してしまう。また、潮分ち()は方向入力後10フレーム後に技の入力受け付けが開始される。受付時間までに数フレームを要する技は他にも存在する。

○構えを維持する七星転生のメカニズム

 七星転生とは、動的に構えを維持し続ける構えループの名称である。

七星転生1(構え中

禄存→巨門→(玉衝→文曲→天枢) ()内繰り返し 前進

七星転生2(構え中

巨門→禄存→(文曲→玉衝→天枢) ()内繰り返し 後退

七星転生3(タイプA:構え中A+K)
       (タイプB:構え中or
+)

文曲→禄存→玉衝→(巨門→天枢) ()内繰り返し その場(タイプA)、前後以外の8Way-Run(タイプB)

 この3タイプの構えループがあるが、基本的にはひとつの構えの維持時間が7フレームで、構えから構えに移行するまでに要する時間は13フレームとなっている。但し、七星転生から別の七星転生に構えをシフトした場合、構えに移行する時間に若干の狂いが生じることもある。その理由は、構えループ上つながらない構えを取っている際、別のループに移行しようとし、間につなぎの構えが入ってしまうことによる。

○七星転生3(タイプB入力)には多くの隠された謎がある

 七星転生3は他の七星転生と違い、動きを止めながら構え続けるバージョンと前後以外の方向に移動しながら構え続けるバージョンの2種類ある(ここでは便宜上、前者をタイプA、後者をタイプBと呼称する)。タイプBは、移動時にステップを踏むのが特徴的だが、この入力を技後天枢、および巨門にシフトする技に対して先行入力すると、タイムロスなしに七星転生3へと移行するという特徴がある。

 また、このステップは+状態でレバーをニュートラルにするか、移動方向の反対側にレバーを入力することにより巨門→天枢の構えループを維持したまま、強制的にステップをキャンセルすることができる。

 なお、レバー入力でステップをキャンセルする場合は、+は離してしまってもステップキャンセルは可能となっている。このことを上手に利用すると、七星転生3へシフトしたところでレバーを上下に素早く振ることで、ステップが連続でキャンセル(以後、ステップキャンセル)され、マキシの動きがその場で立ち止まったままで、かつ両足にエフェクトが出続ける状態になり、ヌンチャクが奇妙な動きを始める。これは、ステップの動きはあまり見えていないが、ステップキャンセルが連続して行なわれている状態になっていると考えられる。

 この状態、つまりタイプBをキャンセルし続けている間は、通常の構えから構えに移行する時間に異変がおき、通常では考えられない速さで天枢と巨門の技が出せるようになるのだ。その現象に加え、技後のシフト時に先行入力すれば、構えチェンジと同時に技を繰り出すことが可能となる。しかも、技後に天枢にシフトする技なのに巨門の技をすぐに出したり、巨門にシフトする技なのに天枢の技を出すことが可能となる。

【下の画像をクリックすると動画を見ることができます】
七星転生3(タイプB)を利用し、構えを構えでキャンセルした場合の実際を収録した。
・ステップキャンセル後は天枢なのか巨門なのか

 ステップキャンセルを使用することのデメリットとも言える部分は、ステップキャンセル中、マキシがとる構えが今、どれなのかが見た目では判別できない状態になる点だが、これはステップキャンセルを入力する技で大概が判断できる。天枢、玉衡、文曲へシフトする技は、レバーの上下の区別に関わらず、1回目のステップキャンセル後、最初に天枢の技が、巨門、禄存へシフトする技は巨門の技が発動する。ただし、禄存へシフトする技は、禄存後、玉衡へシフトしてしまう。例外として七星転生1、2と禄存(+)からステップキャンセルした場合は、玉衡はキャンセルされる。


【下の画像をクリックすると動画を見ることができます】
最速ステップキャンセルで天枢と巨門を入れ替えた例を収録。さらに、実戦で使えそうなシフトも収録

・最速ステップキャンセルで天枢と巨門が入れ替わる

 なんらかの構えをシフトする技を使用した際に、or+と先行入力しておくと、技後に七星転生3ステップが始まるが、技後にシフトする構えが天枢と巨門の場合、技後からステップで軸移動するまでの7フレームだけ、攻撃ボタンの受け付け時間が存在する。この7フレーム間の攻撃は、タイプB入力にも関わらず、ステップを見せることなく技が出るうえ、通常ならば、天枢の技が発動する攻撃が巨門の技に変化し、反対に巨門の技は天枢の技が発動するようになる。

【面弾き()の場合】

面弾き(硬直26フレーム)

最速ステップキャンセル

通常

27フレーム

何も出ない

天枢構え(27フレーム~32フレーム)

28~35フレーム

巨門技

 

36~47フレーム

タイプBのステップ

 

48フレーム~

天枢技

 

・七星転生3(タイプB)に存在する技が発動しない条件

 七星転生のメカニズムを考えてみると、七星転生は構え維持の時間が7フレームで次の構えにシフトする時間が13フレームとなっている。構えにシフトする13フレームは先行入力を受け付けているので、仮に13フレーム内に攻撃ボタンを押したとして構えにシフトした瞬間に技が発動するようになっている。

 だが、七星転生3のタイプBに限っては、この13フレーム内に攻撃ボタンを押してレバーをニュートラルに戻すと、攻撃はキャンセルされてしまい攻撃は発動しなくなってしまうのだ。同様にステップキャンセル時にも攻撃をキャンセルしてしまう時間が存在する。

 かなり複雑な話になってきたので、このあたりのメカニズムに関しては、また次回報告することにしよう。

 

 なお、この七星転生3に関する検証には、Web上に掲載されている、REX氏のレポートを参考にさせていただいた。REX氏のレポートは、びっく氏の運営する「BIGCITY Project 熱闘」に掲載されているので、気になる方はリンク先のマキシ掲示板を参考にされたい。

□BIGCITY Project
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=soljyo

 なお、ここで改めて記述するのもおかしい話だが、GAME Watch内に掲載されている画像の無許可転載は許諾していない。株式会社ナムコの著作物である「ソウルキャリバー」関連の画像の転載に関しては、株式会社ナムコ宛てに問い合わせていただきたい。ちなみに、ナムコの公式サイトに掲載されている著作物に関して、同サイトの記述によれば「弊社は現状個人様に対する許諾を行っておりません(ホームページへの転載や掲載物を利用して新たな作品を作ることなども含みます)。」となっている。掲示板画像などにオフィシャルや企業系情報サイトに掲載されている画像を使用されている方は、明らかに著作権に反する行為を行なっていることを認識していただければ幸いだ。


 【公開中!!】

 「ソウル」シリーズファンサイト
「ソウルアーカイブ」
http://www.soularchive.jp/


【技表】

表内記号の意味
レバーを短く入力 レバーを入力し続ける
レバーをニュートラル(中立)状態にする ボタンを短く入力
ボタンを押し続ける(ホールド)

スライド入力(入力後素早くボタンを放して、次のボタンを入力する)

前後のボタンを同時押しする 次のボタンへ続く
ディレイ可 タイミングを遅らせることができる しゃがみ しゃがみなど、指定した状態中(無い場合は立ち状態)
~途中 立ち→しゃがみなどの状態変化中 シフト 技の後、別の技や構えなどへ移行する
~中すぐに 状態に移行した直後 (最大) ホールド可能時間の限界までボタンを押し続ける
~の相手に 相手の状態を指す ジャンプ遅出し ジャンプ下降時、もしくは着地直前のタイミング
キャンセル 直前の技動作を中断し、次の動作へ移行(技の終了も含む) ガードブレイク 相手にガードさせると体勢を崩す
ソウルチャージ で発動。途中ででキャンセルが可能で、両手が黄色=ソウルチャージ1、両手が緑色=ソウルチャージ2となる。限界までチャージすると両手が青く光るソウルチャージ3となる。なお、一度ボタンを押すとそのまま最後までチャージを続け、歩きながらでも可能
項目について 【連続】

 一段目から繋がる段数を表記。途中から繋がる場合には「段数-段数」と範囲を明記。頭に「●」が付いている場合はアタックorバックステップカウンター時を意味する。

【ダウン】

 アタックorバックステップカウンター時に相手がダウンするものを明記。記号の意味は以下の通り。

★:回復不可能なダウンモーションが発生してダウンするもの。もしくは追い打ちが確定するもの
○:回復可能なダウンモーションが発生してダウンするもの。
△:相手がダウンするもの。
飛:相手が吹き飛ぶタイプのダウン。
後:のけぞりモーションが発生するものや相手を大きく後退させるもの。
(1):()内は効果の発生する段数

【浮かせ】

 攻撃ヒット時に相手が空中に浮き、追い打ちが可能なものを明記。「○」はノーマルヒット以上、「●」がアタックorバックステップカウンターで相手が浮く事を意味する。かっこの内数字は効果の発生する段数。

【回避】

 上・中・下段に対しての回避性能を持つ技には、回避可能な攻撃属性を明記。一度に複数の攻撃属性をかわせる場合には「上中段」と明記している。かっこの内数字は効果の発生する段数。






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(C)NAMCO

□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□製品情報
http://www.namco.co.jp/home/aa/am/vg/soulcalibur2/index.html

(2003年2月14日)

[Reported by SCII攻略チーム]


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