「ズバズバブレード」 | |
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発売 | タカラ |
価格 | 6,800円 |
電源 | 単3電池×4(別売) 単4電池×4(別売) |
発売日 | 発売中 |
■ ハード本体が飾り台に! 遊び心溢れるデザイン
パッケージには、青と赤にカラーリングされた全長40センチ程度の刀が2本入っている。標準でふたり同時プレイができる仕様になっており、これはポイントが高い。しかもゲームには使用しない鞘(さや)も付属している。鞘とはいえど、刀を鞘から抜くアクションがあるとないとでは“チャンバラごっこ”の気分が違うので、この配慮はうれしいところ。
CPUとソフトが内蔵された本体は、さらに“技”が光る。何と刀の飾り台のデザインになっており、実際に2本の刀をディスプレイすることができるのだ。これを床の間に飾っておけば、骨董品と間違える人が続出……することはないけれど、遊び心に溢れた仕掛けがとてもいい。
刀は柔らかなプラスチック製。グリップは大人が握っても違和感がなく、しっかりと作られている印象だ。ひとさし指の当たる場所にはトリガーが用意されていて、特定のゲームで使用する。
刀と鞘。鞘には「PlugIt!」のロゴが家紋として貼ってある | 刀を握る標準的なスタイル。手首にストラップをかけ、トリガーに指をかける |
本体とテレビをケーブルで接続すれば、すぐに遊び始められる | 本体に支柱をつけ、刀をセッティング。どこから見ても飾り台だ |
■ 職にあぶれた武士になり、さまざまな仕事に挑戦する
ゲームの舞台は、江戸時代の末期。職にあぶれたスゴ腕の剣士が、食費を稼ぐべく、さまざまな仕事にチャレンジする、という設定だ。ちなみに、1Pのキャラクタは、青山剣ノ真。ブルーの愛刀には、青龍斬という名前がついている。2Pは、赤坂十兵衛で刀の名前は鳳凰丸だ。
ゲームは、人でにぎわう城下町からはじまる。ここで仕事を探し、お金を稼いでいく。ゲームは大きく3部構成となっており、城下町の人たちの仕事を手伝う「町人手伝い編」から、剣士らしい命がけの仕事が舞い込む「激闘編」。そしてすべてが謎に包まれた「?編」へと進んでいく。ゲームの結果は、自動的に保存され、次第にスケールアップしていくストーリーの変遷を楽しむことができる。
最初はもちろん「町人手伝い編」からだ。筆者は青龍斬を握り7歳の娘には鳳凰丸を持たせ、2人同時プレイにチャレンジしてみた。数ある仕事から、手ほどきに「料亭」を選んでみた。寄せ鍋をしているテーブルの接客係として、次々に運ばれてくる肉や野菜を刻む、というゲームだ。肉や野菜が画面の右から左へと素早く流れてくるので、刀をタイミングよく振ることがポイントだ。
一番目の糸こんにゃくが、画面の中央にきたところで、刀を振るう。するとこんにゃくが切断され、鍋に落ちる。これでオーケーだ。しかし、娘の方がタイミングが早かったらしく、赤い軌跡のみ画面に光る。なるほど、2人で対戦した場合は、刀を振るうタイミングが早かった方のプレーヤーの得点となるのか。であれば、負けるわけにはいかない。俄然とやる気が出てくる。
次の食材は……何とひょっとこのお面だった。こうしたトラップもあるのか! 「あっ、しまった!」と頭では思いながらも、体への抑制は効かず、そのまま刀を振り下ろしてしまう。ひょっとこのお面がふたつに割れて、鍋の中に落下。通常の食材ならば、「おいしい!」と声を上げていた町娘も、ひょっとこのお面だけは、「おえええ」と吐き出している。タハハ、そりゃそうだ。
最大2人までの同時プレイが可能。難易度も3段階用意されている | 城下町で、遊びたいものを選択し、刀を振ればゲームスタート | 「料亭」。誤ってゾウリを切り落としてしまった瞬間 |
■ 対戦プレイと協力プレイ。バリエーション豊かな遊びが楽しめる
今度は「田んぼ」に挑戦してみた。右から左へと駆け抜けるイノシシを捕まえるため、上につるされたかごの紐を切るという内容だ。2本の紐をタイミングよく切ることができれば、かごはイノシシの頭上に落下して、見事に捕まえることができる。イノシシが来た! 娘と同時に、刀を下ろす。2本の紐がそれぞれ切れて、かごが落下。イノシシを捕らえることができた。このときは、たまたまうまくいったのだけれど、実はタイミング合わせにはコツがいるのだ。片方のプレーヤーの刀が先に振り下ろされると、かごはうまく落下せず、イノシシを逃してしまう。
ここまで遊んで、ハタと気づいた。先ほどの「料亭」は2人の「腕比べ」が主眼だったのに対し、この「田んぼ」では「協力プレイ」が楽しめるようになっている。なるほど、遊びのバリエーションを豊富にそろえ、ユーザーを飽きさせないような作りをしているのだな。これは好印象だ。
「歌舞伎座」は、ちょっと複雑なルール。2人のプレーヤーは、舞台の黒子となって、それぞれ左右に配置されている。舞台で演じている役者の頭上には、なぜかタルが落ちてくる。激突を防ぐべく、刀で床を叩き、右へ左へと傾けて、役者を安全な場所に導くのだ。
役者を右に動かしたいときは、右側に配置されている2Pプレーヤーが刀を振るう。左に動かしたいときは、1Pプレーヤーの出番だ。状況を瞬時に判断して、お互いに「右!」「左!」と声をかけあって、刀を振る。これも協力プレイのバリエーションのひとつだが、「田んぼ」とまた異なる面白さが味わえる。
「田んぼ」。かごを落として、イノシシをつかまえる | 「歌舞伎座」。役者にタルが当たらぬように、床を傾け誘導する |
■ もちろん真剣勝負もあり!
「道場」は、それまでのムードと一変し、緊張感にあふれたゲーム。道場破りの敵と刀を交えるのだ。ここではじめて、刀のトリガーを使うことになる。画面の敵が上段か下段のいずれかで攻めてくる。相手が下段から攻めてくるなら、こちらもトリガーを一回押して、下段の構えにしてから応戦する。上段ならば、さらにトリガーを押して、上段の構えにして刀を振る。基本的には敵の攻撃に対して防御をするのだが、防御を長く続けることができると、攻撃に転じることができる。食材や紐を切るのも愉快だけれど、敵をズバッと切りつける気持ちよさは、やはり格別だ。
「道場」。相手の動きに応じて、刀の構えを切り替えながら勝負する | 「つばぜり合い」。刀を速く振り、相手を海に叩き落した方が勝ち | 「居合抜き」。どちらが先に刀を振れるか。俊敏性を競う |
(C)TAKARA COMPANY LIMTED 2002
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□タカラのホームページ
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(2002年8月8日)
[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]
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