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| 「パチスロTV ガチンコ勝負!」 | |
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| 発売 | ドリームズ・カム・トゥルー (企画監修：サミー) |
| 価格 | 6,980円 |
| 電源 | 単2電池×4 |
| 発売日 | 発売中 |
ひと言でいえば、パチスロのTVゲーム。本体のデザインは、まんまパチスロ台で、操作体系も忠実に再現されている。しかし、AVケーブルをテレビに接続すればすぐにゲームが楽しめる、ハードとソフトが一体になった新感覚トイ「Plug It!」のシリーズで、れっきとした子供向けのトイなのだ。
遊べるパチスロ台は、「ゴーゴーシュート」や「ここほれワンワン」などオリジナルの機種。だけど、別売カートリッジを装着すれば、サミーの大人気パチスロ「獣王」のパチスロTV版「獣王Jr」など実際にある機種が遊べるというのだから、これって本当に子供向けなの? と疑問は深まっていく。
何はともあれ、非常に興味をそそられるアイテムであることは間違いない。遊びながら、実態を探っていくことにしよう。
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| 数々のギミックでメダルの投入からゲーム、そしてメダル獲得までを再現している | 専用ソフトがカートリッジ形式で供給される。今後、続々と登場予定だ |
■ 実際のパチスロの操作感覚を再現した本体
本体は、企画監修にパチンコ、パチスロメーカーのサミーが参加しており、本物に限りなく近いものを制作しようというこだわりが感じられる。スタートレバー、ストップボタン、メダル投入口などが実物そっくりに作りこまれており、レバーを倒してストップボタンを押すというパチスロに必要な一連の流れも実際に近い感覚で行なえる。もちろんトイゆえの「軽さ」はあるのだが、“パチスロをしている”という気分は充分に味わえる。ここは特筆すべきポイントだ。本体の上部に目を向けると、「1BETボタン」「MAXBETボタン」があり、これらもみな押しやすくできている。
もちろん「Plug It!」シリーズだけに、本体にはCPUとソフトが内蔵されており、単2電池を4本入れた後、付属のAVケーブルでテレビと本体を接続すればすぐに遊び始められるようになっている。この手軽さは、何度体験してもとても快適に感じられる。
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| スタートレバーとストップボタン。実際のパチスロと同感覚で扱える | 本体の上部には各種「BETボタン」がある | テレビとケーブルを接続するだけで遊べる。別売のACアダプターも使用可能 |
■ 初級から上級まで、バラエティに富んだ３機種で遊べる
収録されているゲームは、大きく「フリープレイモード」と「バトルプレイモード」に分かれている。まずは「フリープレイモード」から紹介していこう。1人で台を研究し、攻略していくモードだ。初級者向けに「ゴーゴーシュート」、中級者向けに「ここほれワンワン」が用意されている。上級者向けの機種もあるのだが、最初は「???」と表示され、一定の条件をクリアすれば遊べる仕掛けだ。
プレイにあたっては、付属の専用メダルを使用する。メダルを1枚投入すると、プレイできるようになる。実際のパチスロと同様に、1枚目を投入すると、センターの1ラインが対象になる。2枚目を入れると上下2ラインが追加され、3枚目を入れると横3ラインと斜め2ラインが対象になる。これ以上のメダルを投入すると、本体に「CREDIT」としてカウントされていく。
スタートレバーを下に倒すと、画面中のリールが回転を始める。3個あるストップボタンを押すと、それぞれに対応したリールがストップし、結果が表示される。この一連の動作に対する反応はとても良く、あたかも本物のパチスロを遊んでいるかのような感覚が味わえる。
絵柄が揃うと、本体に貯まっているメダルが払い戻しされてくる。ジャジャジャジャッッと快音を響かせ、受け皿にたくさんのメダルが貯まる様子は、トイ用のメダルといえどうれしい気分にさせられる。この演出、グッド! ただし、本体に蓄積できるメダルの数は最大50枚までなので、ビッグボーナスで入賞を果たし、メダルが溢れに溢れ出す快楽は味わえない。ここは仕方のないところだろう。
初心者向けの機種「ゴーゴーシュート」のテーマは、サッカー。リールの絵柄が、ボールやユニホーム、シューズになっており、雰囲気を盛り上げる。台の上部にはカラー液晶(を模したウインドウ)が搭載され、当たり予告などを盛り上げるアニメが見られるようになっている。第1ボタンを押せば、少年がボールをシュート。第2ボタンでは、キーパーがカット。第3ボタンでは、弾かれたボールを少年がヘディング。ボーナスに突入なら、ネットをゆらし、ゴール! といった単純ながらも楽しいアニメが表示される。実際には目はリールに釘付けなので、じっくりと鑑賞することもないが、演出が多い分、気分は熱くなってくる。
初心者向けだけあって、入賞しやすい。ストップボタンをパシパシと押しているだけで、絵柄がそろい、大量のメダルが排出されて、大名気分が味わえる。ビッグボーナスにも一度突入することができた。パチスロの醍醐味を手軽に味わうには、もってこいだろう。
中級者向けの「ここほれワンワン」は、リールの絵柄こそかわいらしいタッチのハスキー犬や子犬、エサなどで描かれているが、さすがに手ごたえが増している。目押しのテクニックに加え、さらにはボーナス確定をリーチ目で判断することが必要になってくる。実に本格的な機種といえよう。目押しの才能がからきしなく、パチスロを断念したことのある筆者にとってみれば、この中級者向けの段階であえなく降参となった。最後まで「???」のままの上級者向け機種が遊べなかったのが非常に心残りだ……。
どの機種でも「メニュー画面」を参照すれば、ビッグボーナスやレギュラーボーナスの抽選確率や入賞回数などのデータが見られたり、ボーナスの確率の設定を6段階に変更することが可能だ。自分でデータを取りたければ、画面上に、ゲーム回数や各種ボーナスの入賞回数を示す「データパネル」を表示することができる。ここでも徹底した本格指向であることが伝わってくる。
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| 付属のメダルを1～3枚投入すると、ゲームがスタートする | タイトル画面。「Plug It!」シリーズのロゴも見える | 「ゴーゴーシュート」。画面上部のアニメが勝負を盛り上げる |
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| 「ここほれワンワン」。かわいいらしい見た目とは裏腹になかなか手ごわい | 「メニュー画面」では、ボーナスの確率の設定などを変更できる | 入賞すると、受け皿にコインが排出される。気分!気分! |
■ 友達と遊べる対戦モードもあり
もうひとつの「バトルプレイモード」は、多人数プレイを前提に、友達と競い合えるゲームが用意されている。「BIG BONUSトライ」は、ビッグボーナスに当選している状態からスタートし、いかに早くビッグボーナスを入賞させ、どれだけ多くのメダルを獲得できるかを競い合うというもの。メダルの保持数が最大20枚という制限がある中で、ライバルよりも多くのコインを集めていく駆け引きが熱く楽しめた。
「ガチンコバトル」は、1/12という高確率の元で、他のライバルよりも早くビッグボーナスを入賞させられるかを競うゲーム。運はもちろん、目押しの腕前がモノをいう内容で、筆者にとっては苦心させられるゲームだった。目押し自慢の人にとっては、スリリングで楽しめるんだろうなあ……。
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| 対戦ゲームのひとつ「BIG BONUSトライ」。はじめにルールが確認できる | 「バトルプレイモード」の選択画面。ゲームや人数をここで設定する |
(C)Dreams come true CO.,ltd.2002
(C)Sammy 2002
(C)2002 SSD COMPANY LIMITED
(C)TAKARA CO.,LTD.2002
□ドリームズ・カム・トゥルーのホームページ
http://www.dct-net.co.jp/
□サミーのホームページ
http://www.sammy.co.jp/
毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)
(2002年5月30日)
[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]
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