「Bアルティメットシューター」 | |
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発売 | タカラ |
価格 | 5,980円 |
電源 | アルカリ単3電池×4 |
発売日 | 発売中 |
全国的な品切れやオークションでの高騰などで、社会現象を巻き起こしたのは、およそ1年前の話。さすがの「ベイブレード」の人気もそろそろ下火じゃないの……などとタカをくくっているとしたら、「甘い」といわざるをえない。店頭に並んだ瞬間に完売、という異常事態こそはなくなっているが、現在も新製品が出るたびに品薄状態が続く人気ぶりで、「ベイブレード」を取り巻く熱気は何ら変わっていない。
この「B(ベイ)アルティメットシューター」もそうだった。発売日の午後、もよりの大型玩具店買いに行ったのだが、すでに完売。あわてて数件の店舗を駆け巡ったものの、すべて空振り。編集部のスタッフに協力を求め、それぞれの地元の店を探ってもらえるようにお願いしたのだけれど、それでも入手できずじまい。結局、発売日から数週間後の再出荷日を狙ってようやく入手した、という次第だ。
ここまで読んできて、「えっ、ベイブレードのどこがe-Toyなの?」と疑問を抱いたアナタは鋭い。確かに通常の「ベイブレード」なら、動力は人力。当連載の対象外だ。ところが、この「Bアルティメットシューター」は、れっきとしたe-Toyなのだ。ベイブレードを発射するシューターでありながら、中にCPUやソフトを搭載しており、テレビに接続すれば、ゲームとしても楽しめる。過去に何度か取り上げたが、本体とモニタをケーブルで接続すればすぐにテレビゲームが遊べる「PlugIt!」シリーズとしても位置づけられているアイテムだ。
■ ボディタイプは2種類。ボディカラーと回転方向が異なる
商品には2種類がある。ひとつめは「A-62 Bアルティメットシューター」。ブラックのボディに、右回転の射出が可能だ。ふたつめは「A-55 Bアルティメットシューター」。こちらはシルバーのボディに、左回転の射出となっている。機能に違いはないので、好みや戦略から選べばいい。筆者は、シルバーの「A-55 Bアルティメットシューター」をチョイスした。
「Bアルティメットシューター」。ガンスタイルのデザインがカッコイイ | ステレオAVケーブルをグリップの底とテレビの端子に接続する | ガンの上部にはパワーボタンや必殺技ボタンが配置されている |
■ コミック「爆転シュート ベイブレード」の世界でバトル!
本体を手にした第一印象は、「コンパクトだな」の一言に尽きる。いや、通常のシューターと比べると大きめなのだが、この中にCPUやらROMやらテレビゲームの機構が格納されていることを考えると、よくも収まっているなあ、と感心させられる。
シューターとしての機能は、通常のものと比べて違いはない。ただし、付属のワインダー(ベーゴマでいうとヒモに当たるもの)は、「Bアルティメットシューター」専用の大型タイプになっている。残念ながら、ベイブレード自体は付属していないので、今回はこのパワーを試すことができなかった。
テレビゲームは、遊べるモードが実に豊富。基本となる「トーナメントモード」は、強豪たちとのバトルを勝ち抜き、優勝を目指すのが目的だ。プレーヤーは原作の「爆転シュート ベイブレード」(青木たかお/コロコロコミックに連載中)の主人公・タカオで、使用するベイブレードはドラグーンV、という設定。
ライバルが登場するとバトル開始。画面に「ワインダーをセットしろ!!」という表示が出たら、付属の専用ワインダーを本体に差し込む。「3、2、1」のカウントダウンのあと、「GO! SHOOT!」という掛け声が発せられたら、ワインダーを力いっぱいに引き抜く。これでバトルがスタートする。ワインダーを引き抜いたパワーはきちんとゲーム中に反映され、成功するとベイブレードが勢いよく回転するが、失敗するとパワーが弱まってしまう。
この一連のシュートのギミックは、ゲームの勝ち負けを大きく左右するポイントであり、同時に「Bアルティメットシューター」という商品の最大の魅力となっている。自分の力でワインダーを引き抜き、ベイブレードを回転させるアクションは、ゲームボーイにしろ、プレイステーションにしろ、通常の家庭用ゲーム機で再現しようとするならば、別途専用のデバイスが必要となる。ゲーム機本体と専用コントローラが一体化した「PlugIt!」シリーズなればこその仕掛けであり、面白さなのだ。
画面の指示に従い、射出の準備。「GO! SHOOT!」と文字が出たらシュート! | 本体にセットしたワインダーを力いっぱい引き抜くと、画面の中のベイブレードが発射 | 発射された瞬間。パワーメーターで発射のパワーの強弱を確認できる |
バトル中、ベイブレード同士が正面からぶつかり合うと、画面が切り替わり、「正面衝突バトル」に突入する。この画面では5秒以内に「Bアルティメットシューター」本体のトリガーを多く引き、最終的な数で勝ち負けが決定される。この他、ベイブレードを急加速させたり必殺技を応酬させるなど、原作同様の多彩なバトルが楽しめるようになっている。当のユーザーである子供たちには、たまらない内容だろう。
主人公・タカオが使用する伝説のベイブレード・ドラグーンV(ビクトリー) | バトル中はランダムでアイテムが出現。取るとベイブレードの能力がアップする | 本体のホイールを使って、ベイブレードを操作する |
「正面衝突バトル」。この場面になると、トリガー連打の勝負となる | 一定以上のダメージを受けると、必殺技をくり出せるようになる |
■ 遊びこんでもなお楽しめる拡張性アリ
「フリーバトルモード」は、対戦相手を選び、自由にバトルが楽しめる。操作やテクニックの練習をしたり、「トーナメントモード」で勝てない相手の対策を練る、など様々な目的に利用できる。
「サバイバルモード」は、次々と現れるライバルと戦い、10人抜きを達成する遊びだ。バトル中に受けたダメージは完全には回復されず、次回に持ち越されるのが、「トーナメントモード」と異なるところ。10人勝ち抜きを実現するには、なるべくダメージをくらわないように慎重に戦っていく必要があり、上級者向けといえる難しさがある。
「パワー測定モード」は、ワインダーを引き抜く力、すなわちシュートの強さを測定するモードだ。画面の指示に従って、合計3回のシュートを行ない、パワーの平均値を算出する。保存された記録を目標に、自己最高記録を更新していく遊びが楽しめる。
「2Pモード」は、友達と対戦できるモード。2台の「Bアルティメットシューター」を用意して、付属の対戦用ケーブルで接続すると、対戦プレイが可能になる。
個人的に惹かれたのが、「オプションモード」だ。別売のベイブレードに記載されたパスワードを入力すると、そのベイブレードがゲーム中に登場し、使用できるようになる。遊びきってしまっても、新たなベイブレードを手に入れれば、再び新鮮な気持ちで遊べる、というわけだ。これはいい。
「サバイバルモード」。目標である10人抜きがなかなか難しい | 「パワー測定モード」。引き抜く力がすべて。単純明快な楽しさがある | 「オプションモード」。6桁のパスワードを正しく入力するとベイブレードが追加される |
(c)青木たかお・BB2プロジェクト・テレビ東京(c)TAKARA 2001.2002(c)2002SSD CO.,LTD.
□タカラのホームページ
http://www.takaratoys.co.jp/
□「ベイブレード」のページ
http://www.takaratoys.co.jp/bey2002/
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(2002年4月25日)
[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]
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