「グランドランナー」 | |
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発売 | セガトイズ |
価格 | 各1,200円 |
電源 | 単3電池×1(別売) |
発売日 | 発売中 |
現在のロボット・トイは、“2足歩行”がトレンドだ。ツクダ・オリジナルの「PINO」をはじめ、セガトイズの「W-BOT(ウィルボ)」など、いくつものアイテムが発売済みだし、待機中のものも数多くある。今回、紹介する「グランドランナー」も、そんな2足歩行ロボの流れにあるアイテム。ただし、コミュニケーションに重きを置いた既出のロボットと違い、遊びの要素を全面に打ち出した内容となっている。
主な遊び方は、「グランドランナー」と呼ばれる競技用のロボットを走らせ、最速タイムを叩き出すこと。パーツの交換によって、「グランドランナー」のカスタマイズも可能となっている。そう、かの「ミニ四駆」や「ベイブレード」を彷彿とさせる、「勝負」と「改造」の要素が盛りこまれているのだ。
パッケージ。コロコロ世代の男の子のハートに訴える力強いデザイン | パンフレットを見ると機種別の性能差やカスタマイズの方法がわかる |
■ 組み立て式だが、作業はいたって簡単
現在は、デザインと走行性能が異なる4体が発売されている。ブルーのボディの「マッハスタリオン」は、長い歩幅で直進性に優れたスパートタイプ。真紅の「ワイルドフォックス」は、短い歩幅で安定性に強みがあるダッシュタイプ。白いボディの「エアファルコン」は、スパートタイプ。ブラックタイプの「ストライクバイパー」は、ダッシュタイプだ。
筆者はこの中から、「エアファルコン」と「ストライクバイパー」を入手。スパートとダッシュの両タイプを選んだので、ぜひ競争させてみたい。
商品は組み立て式となっている。走行ギミックが組み込まれた本体に、頭、腕、足のパーツをつけていく。各パーツはランナーに組み込まれており、プラモデルを彷彿とさせるが、作業はいたって簡単。ホンの5分もあればこと足りる。むしろ難しいのは、シールだ。約15種類ものデザインシールをボディに貼るのだが、位置が少しでもズレると、美観を損ねてしまうからだ。
最後に、背中のボックスに単3電池を一本入れると、組み立ては完了だ。
走行機構が組み込まれた素体。足は装着済み。これにパーツを組み込んでいく | 左は「エアファルコン」。右は「ストライクバイパー」。各部位にシールを貼って完成 |
■ スムースな走りの鍵は「射出」にあり
先に作り終えた「エアファルコン」から走らせてみる。
背中の電源スイッチをONにすると、両足をガシガシと交互に動かし、腕を前後に振り始める。そのまま床の上に置くと、スッと走り出した。
走りは、軽快。グングンと前に進んでいく。片足を前に出し、もう片方の足でバランスを取る、完全な2足歩行だ。1,200円のトイで、ここまでできるとは! と感心して眺めていると、「エアファルコン」は左右に少し揺れはじめ、間もなく横転してしまった。えっ、こんなに簡単に倒れちゃうの? 2足歩行の名折れだよ、と思いながら再度、挑戦。結果は、また同じ。しばらくするとコテン、だ。
どうしたものかと説明書を通読すると、問題は解決した。「グランドランナー」は、スタートがポイントなのだ。背中にあるグリップに指をかけ、「グランドランナー」を、ソッと床の上に置く。この動作がうまく行くと、バランスを崩すこなく、素早く走らせることができるのだ。これを「射出」と呼ぶそうだ。
実行してみると、うまくいった。本体を安定させたまま、どこまでもズンズンと走っていく。力強く、軽やかな走りは、見ていて気持ちがいい。
電源をオンにして、少し前に傾けた状態で、そっと地面におくとうまく走る | 足。着地面を大きくして、バランスを取っている。パーツによってカスタマイズが可能だ |
■ 2台を同時に走らせてみる。早いのはどっち?
もう1台の「ストライクバイパー」を作る。今度は慣れているので、作業はより早く終えることができた。グリップに指をかけ、射出。こちらも問題なく、快調な走りを見せた。
では、競争をさせてみよう。仕事場のスタッフに1台を担当してもらい、2台を同時に走らせる。コースはテーブルの上。先に向こうの端までたどり着いた方が勝ち、というルールだ。電源をオンにし、足がグイングインと駆動している状態から、「イチ、ニ、サン!」とタイミングを合わせ、射出する。
走る、走る。1台でも魅せる走りを披露してくれるが、2台だと迫力が増しさらに楽しい。短いコースのためスパートタイプの「エアファルコン」よりも、ダッシュタイプの「ストライクバイパー」が有利、と予想していたが、結果もその通りとなった。長距離のコースで遊ぶと、順位は逆転するはずだ。
競争のイメージ。互いの向きをピタリとそろえるのが、遊ぶコツだ | 02_2.wmv (約132KB/4秒/WMV) |
■ ボーリング遊びもまた楽しい
「グランドランナー」には、公式に4種類の競技が用意されている。
「公式スーパータイムアタック」は、カスタマイズを施したマシンを走らせ、そのタイムを競う遊びだ。
「タックルボール」は、乾電池などをボーリングのピンに見立て、「グランドランナー」を体当たりさせる。倒したピンの数で、勝敗を決める。
「ビーチフラッガー」は、旗をめざして、4機種を同時に走らせる。ときにはライバルとの衝突にもうち勝ち、誰よりも早くピンにたどり着けた機種の持ち主が勝ちとなる。
「サバイバルブリッジ」は、狭い一本道を舞台に、どこまで走り続けられるかに挑む競技。カスタマイズの方法と、射出のテクニックが問われる。
このうち、「タックルボーリング」を遊んでみることにした。単3電池を10本用意し、ボーリングのピンの形に並べる。
使用したのは「ストライクバイパー」。単3電池のピンと一直線上に並ぶように、位置と向きを調節。さあ、スタートだ。何本倒せるかな? と、のん気な期待とは裏腹に、ピンとを目前にして、「ストライクバイパー」が左にそれてしまった。そうか、スタートの時点で、「グランドランナー」と電池の向きに、ホンのわずかにでも狂いがあると、大きなズレが生じてしまうのだな。
位置を完璧にそろえるのはもちろん、射出のときも本体のバランスを乱さないように、細心の注意が必要だ。簡単そうにみえて、相当のテクニックが必要、というわけか。
2度目のトライでは、はしっこのピンを数本、倒すことに成功。続いて3度目では、ついにストライクを達成! これは楽しい。
ボーリングのイメージ。ストライクの爽快感は、なかなかのもの | 01_2.wmv (約135KB/4秒/WMV) |
□セガトイズのホームページ
http://www.segatoys.co.jp/
□「グランドランナー」のページ
http://www.segatoys.co.jp/grand/
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(2002年3月28日)
[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]
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