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【連載第53回】 あの、おもちゃを徹底レポート




“ミニモニ。”をフィーチュアしたキッズ向けコンピュータ
「ひかるキーボード ミニモニ。パソコンだピョン!」

「ひかるキーボード ミニモニ。パソコンだピョン!」
発売 タカラ
価格 9,800円
電源 単2電池×4
発売日 発売中


“ミニモニ。”のニューアイテムはキッズ向けコンピュータ

 今さら何かを語る必要はないだろう。快進撃を続ける“ミニモニ。”の新たなキャラクターアイテム、キッズ向けコンピュータ「ひかるキーボード ミニモニ。パソコンだピョン!」を取り上げてみたい。

 筆者は特にアイドルに熱いわけじゃないのだけれど、“子供向けのアイドル”を創り出したつんく♂のプロデューサーの手腕には、ほとほと感心している。実際、幼稚園、小学校低学年での、“ミニモニ。”の人気は非常に高く、例えば小学館の学年誌では1年生から6年生までの全誌で、“ミニモニ。”のコミックやグラビアを毎号欠かさず掲載しているほど。

 「ひかるキーボード ミニモニ。パソコンだピョン!」は、そんな“子供に人気”の特性をいかしたアイテム。パソコンやキーボードタイピングの入門編として、様々な趣向が凝らされている。パッケージには「24種類のゲームで遊べるよ。」と大きく書かれているので、ミニゲーム集なのかと遊んでみたら、それとは大きく異なる印象を抱いた。では、どんな内容なのかといえば……以下のレポートをご一読あれ。

ポーチやハンドバックをイメージさせるカジュアルなデザイン 本体は折りたたみ式。トランスルーセントタイプのカバーを開けると、キーボードが出現


トランスルーセントカバーを基本とした本体デザイン

 サイズは、大きめのハンドバック程度。上ブタはピンクのトランスルーセントタイプになっており、中にはケーブルや基坂が透けて見える。上部には取っ手がついていて、持ち運びに便利。女の子に喜ばれそうなデザインだ。

 上ブタを開けると、液晶モニタとキーボードが顔を出す。液晶モニタのサイズは、PCと比べると随分と小さいが、ミカ、辻希美 、矢口真里、加護亜依のイラストが並ぶデザインはインパクトがあり、魅力は十分。キーボードは、キーというよりボタンの印象だが、文字の配列はPCのキーボードを踏襲している。他には上下左右のカーソルキー、Enterに相当する決定ボタン、ひらがな/カタカナの切り替えボタンなどがある。

 日本語入力方法は、いわゆるカナ入力のみ。ターゲットとする6歳前後の子供では、ローマ字は未学習なので、これは当然か。また「ひかるキーボート」と商品名にある通り、各キーにはライトが埋め込まれており、キータッチのガイドを行なうときや、音楽を演奏するときなどに点灯するようになっている。ただし、光量が弱く、蛍光灯の下では点滅がいまひとつわかりづらいのが残念。

 電源を入れると、画面に“ミニモニ。”のロゴが表示され、4人のダンスがアニメーションで表示される。しばしこのダンスを眺めていると、4人の顔がアップになり、「こんにちは!」とボイスが流れる。ドットは荒いが、デフォルメキャラの絵柄を採用しているので違和感はなく、かわいらしさも損なわれていない。 オープニングが終われば、あとはゲームを選択して遊ぶだけだ。よしっ、24種類全部遊んでみるぞ!

液晶のサイズはコンパクト。コントラストの調整も可能だ キーボード。Deleteキーは「けしごむ」と表記されている


24種類のゲームをオールチェック

 パソコンのキーボードではファンクションキーに当たるキーを使うと、ゲームの選択が行なえる。では、各ゲームの特徴を駆け足で紹介していこう。

オープニングのダンス。これぐらいのデフォルメでも誰かがわかる“ミニモニ。”はスゴイ 液晶のドットは荒いが、メンバーの特徴は表現されている


“お勉強”を上手に包みこんだ、楽しい仕掛けの数々

撮影中に、矢口さんからメールをいただきました。A型だそうです
 いかがだろうか。

 感じたのは、これはミニゲームではなく、まっとうなエデュテイメントだ、ということ。学校のカリキュラムになぞらえば、国語、算数、音楽の学力が養え、同時にキータイピングの基礎を身につけられる。単なるお勉強なら見向きもされないところを、出題にクイズ形式を取り入れたり、適度にお遊びを交えるなど、子供たちの興味を引き付ける様々な工夫を凝らし、それが成功している。ゲームのはしばしに“ミニモニ。”のアニメやボイスが流れ、全体をショウアップ。良い成績を出せば、ポラロイドカメラが光り、“ミニモニ。”の即席ブロマイドがプレゼントされるご褒美もある。電源を入れると、“ミニモニ。”からメールが届き、これに返信を出せる遊びもある。ちなみに筆者は「ツジノゾミデス!ケツエキガタハOガタデス」とのメールを受け取った。

 7歳の娘に遊ばせてみると、命の次に大事というアニメ番組をキャンセルしてまで、夢中になって遊んでいた。特にイラストが可愛くてよい、という。普段、ゲームやアニメばかりに気が向いていて、全然勉強しない娘だけに、この反応にホッ。頼りになるアイテムだなあ。1台、買い与えようかな? この記事を読んでいるお父さん、お母さん。お子さんに「ミニモニ。パソコンだピョン!」をせがまれたら、「買い」ですよ。

(C)ミニモニ。プロジェクト
(C)UP FRONT AGENCY

□タカラのホームページ
http://www.takaratoys.co.jp/


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(2002年2月14日)

[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]


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