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【連載第35回】あの、おもちゃを徹底レポート




パラッパの世界観をいかした愉快なe-Toy!
タカラ「DJパラッパ」+「まねっこリズムパラッパ」

DJパラッパ (写真右)
発売 タカラ
価格 1,480円
電源 ボタン電池(LR44)×3(付属)
発売日 発売中
まねっこリズムパラッパ (写真左)
発売 タカラ
価格 1,480円
電源 ボタン電池(LR44)×3(付属)
発売日 発売中


 「今回はこれだ!」と狙いを定めるのではなくて、たまにはオモチャ屋を散策しながら、楽しいe-Toyを見つけてみるのも一興かもしれない……とフト思い立ち、銀座は博品館をゆっくり散策。そこで発見しました、「DJパラッパ」と「まねっこリズムパラッパ」の2アイテムを。
 実は筆者、無類のパラッパ好きなのだ。シリーズ2作品は発売日に即購入し、その日のうちに全ステージをクリアするほどの勢いで徹底的に遊びこむ。携帯のストラップからマウスパッドまで、身の回りのいくつかのアイテムもパラッパグッズでかためているほど。
 「DJパラッパ」と「まねっこリズムパラッパ」ともにブリスターパックから見えるパラッパの造形もしっかりしていて、それぞれ「リズムに合わせてディスクをスクラッチしよう!」「パラッパとリズムで遊ぼう!」と、キャッチコピーもそそる。これは遊んでみるしかない!

「DJパラッパ (写真左) 」、「まねっこリズムパラッパ (写真右) 」はともにブリスターパック仕様


ダンストラックを奏でて気分はプチDJ

 「DJパラッパ」は、キーチェーン付のアイテム。パラッパが手にした2基のターンテーブルを回転させると、スクラッチ音が奏でられる。

「DJパラッパ」本体。ターンテーブルを回すと、パラッパの手が動く バックのリズムに合わせて、左右のランプが交互に点灯する。クラブテイスト!


 とはいえ、キャラクター設定からすると、このシチュエーションは少し不自然。パラッパはあくまでラッパー。DJはPJペリーの仕事なのだ。そうか、パラッパがPJペリーに頼み込んで、ターンテーブルを借りているのかもしれない……といちいち細部にまでツッコミをいれ、自分で自分を納得させなければいけないのは、マニアの性(さが)か。

 電源をオンにすると、「ドンドンッバンッ、ドンドンッバンッ」と大音量でリズムが流れてきてビックリ。もちろん耳をつんざくほどの音量ではないのだけれど、小さなボディからは想像がつかないほどの大きな音。中音域にも低音域にもパンチがあって、なかなかの迫力なのだ。
 左のターンテーブルを回すと、「キュッキュッキュ」とスクラッチサウンドが鳴る。右のターンテーブルは、サンプリングサウンド担当。左のターンテーブルを1度回すごとに、サウンドが切り替わる。サウンドは、マイケル・ジャクソンのシャウトを思わせる「ホッー!」という甲高い声をはじめ、黒人ラッパーを彷彿とさせる「ゴッー!」という野太い声。そして白人ロッカーのような「ヘイッ!」という掛け声の3種類だ。
 バックに流れるリズムに合わせて、スクラッチと3種類のサンプリングボイスを自在に駆使して、ダンストラックを奏でていく。その様子を文章で再現するとしたら、こんな感じになる。「キュッキュッキュ」「ホッー!ホッー!ホッー!」「ドンドンッバンッ」「ゴゴゴゴゴッー!」「キュッキュッキュキュッ」「ヘイッヘイッヘイッ!」……ごめんなさい、意味不明で。
 はじめはただ雑音が鳴っているだけにしか聞こえないが、リズムを正確にキープできるようになると、立派なダンストラックに聞こえてくるから不思議だ。気分はプチDJである。かくして、もっとカッコいいビートを刻むべく、熱中してしまった。
 ふだんはカバンなどにくくりつけていて、友人・知人から「それ何?」と聞かれたら、「エヘヘ実はね……」と手に取って、密かに練習しておいたテクニックを披露する。これが、最も適した楽しみかただろう。

横から見るとパラッパ、薄い! ゲームを彷彿とさせニヤリとさせられる 本体はスケルトンタイプ。パープルのカラーリングがカッコいい


パラッパのリズムを手拍子でまねる!

「まねっこパラッパ」は、パラッパのフィギュアからリズムが出題され、それを手拍子で再現するという遊びが楽しめる。原作となるゲームのシステムが巧みに取り入れている。

「まねっこリズムパラッパ」本体。ボイスはテレビアニメ版の声優・入野自由さんが担当 パラッパが出題するリズムをおぼえ、手拍子で忠実に再現する

 まず最初に「デデッデデッデッデ」というリズムが流れ、パラッパの「ワンッツー!」というかけ声のあとに、「パパッパパッパッパ」と手拍子を鳴らすのだ。
 手拍子のリズムの巧拙によってパラッパが「クール!」「悪くないね!」「やり直しだね!」と評価をしてくれる。1問をクリアすると、さらに難しくなったリズムが出題される。「デッデッデデデ」とタイトなリズムのあとに、テンポのズレた「デッ」という1音が加えられ、ちょっとしたひっかけ問題となっているのが楽しい。瞬時にリズムを覚えるだけでも神経を集中させねばならないのに、さらにズレた音だもの。何とも小憎らしく、無性にドキドキさせられる。

 かの「黒ひげ危機一髪!」のように、仲間と輪になって遊ぶとよりいっそう楽しめそうだ。順番にひとりずつ、パラッパが出す問題に答えていく。失敗したらもちろん何かしらの罰ゲームが下される、というルールで。みなさま、ホームパーティの余興に取り入れてはいかがでしょうか?

 ひとつだけ不満を言えば 全体のテンポに難があること。パラッパの「ワンッツー!」のかけ声のすぐあとに手拍子を鳴らせたらさぞかし気持ちよいのだろうに、音声認識装置の都合なのか、そこから2拍待ってから、手を叩かねばならないのだ。この点さえなければ、なおよし、だったのに。

帽子の後ろには電源スイッチがあり、中にはスピーカーが内蔵されている 胸元にポチンと空いた小さな穴の向こうには音声認識装置が。ここで手拍子をひろうのだ

 いずれにしろ、e-Toyファンとしても、パラッパマニアとしても充分に楽しめる、優れたアイテムだった。

(C) R.G./I.P/SCP/CX・SVW

□タカラのホームページ
http://www.takaratoys.co.jp/
□タカラの「パラッパラッパー」のコーナー
http://www.takaratoys.co.jp/parappa/index.html


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(2001年9月20日)

[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]


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